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言葉の"意味"を考える

 どうもtakuhoです。
 今日、スタバに勉強をしにきたら、なんと小学生が一人で勉強していました。ついに、小学生も宿題をスタバでする時代が来たのかと、少し感心したのと同時に、怖さを感じました。

 さて今日は、「読解力」にフォーカスを当てて話していこうかと思います。

表と裏

 日本語というのは、とても面白く、一つの言葉にたくさんの意味を要します。
 これは前にも出した例ですが、「お前はバカだ」と「お前はサッカーバカだ」では、"バカ"という単語の意味が変わってきます。
 また、「この料理やばい」はイントネーションによって良い意味にも悪い意味にもなる。
 ここまでは、色々な言語で存在する意味の使い方です。しかし、これだけにとどまらないのが日本語の厄介なところです。

 日本語の最も厄介な部分は、"読み取り"が必要ということです。
 例えば、「あなたのことが好きです。」という発言、これはその人の雰囲気や今までの発言、その他色々な情報からLikeの意味なのかLoveの意味なのかを読み取らなければいけません。

 これはまだ良い方です。もっと厄介な例で行くと「お金は重要ではない」という発言はどうでしょうか。
 もちろん、この発言は、そのままの意味で使っているわけではありません。お金というのは、何かと引き換える引換券であり、引き換えたいと思った時に初めて価値が出てきます。つまり、「(お金とお金よりも重要なものを比べた場合)お金は重要ではない」というのが、この発言の真意であり、単純に「お金なんていらない」という意味ではありません

 日本人はこういった、省略されている部分をしっかりと読み取りながらコミュニケーションを取らなければいけません。

読解力の低下

 近年、若者たちはこの読解力はが低下を辿っています。
有名なテストをここに書いておくので、解いてみてください。

Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。

この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。

Alexandraの愛称は(  )である。
①Alex ②Alexander ③男性 ④女性

 このテストにおいて、25,000人の中高生(中2〜高2)を対象にテストを行ったところ、正答率は中学生37.9%、高校生64.6%となりました。
つまり、現在の子供達の約半数がこの文章の読解をできていないことになります。
 僕も今まで、小学校〜大学まで、さまざまなところで授業をしてきましたが、全現場で「読解力のなさ」は痛感しています。今まで以上に話を噛み砕かないといけない現場の多いこと。それはもちろん大学のレベルや高校の偏差値に関わらずです。めちゃめちゃ名門でも思います、「なんでこんなに読解力がないんだ」と。

現状から逃げない

 では、どうやって読解力を上げていくか。僕がお勧めするのはいつも通り「言語化することを面倒くさがらない」です。

 デジタル機器が発達したことにより、最近の若者は「熟考する」という行為をする機会が減りました。ある程度のキーワードさえあれば、あとはデジタル機器がさがしてくれますからね。なので、自分の頭で考えて答えを出す能力が著しく低下しました。これが読解力の低下につながっていると僕は思っています。
 その現状から抜け出すために、自分の頭の中にあるものをうまく言語化する練習をして、"ん〜"と自分の頭の中で考える機会を増やし、"言語を自分のものにする感覚を覚えていくこと"が重要なんだと僕は思っています。

最後に

 いかがだったでしょうか、読解力。結局、この能力が生きていく上で僕は一番重要な力だと思っていて、その質によって自分の生きやすさが変わっていくのかなと勝手に思っています。

それではまた。

takuho

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