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足掻いてるだけまだマシ

※この記事は2022年3月5日にstand.fmで放送した内容を文字に起こしたものだ。


少し前のニュースだが、NHK党の党首として活動されている立花孝志さんが、NHK裁判で有罪判決を受けたというニュースが報道されていた。
僕は特にNHK党を強く支持しているというわけでないのだが、たまに立花さんのyoutubeチャンネルを見ることがあって、その活動を見ていた。

ニュースを見ているだけだと有罪になった悪者という印象を持ってしまいがちだが、立花さんのyoutubeチャンネルの動画を追ってみると、どういう経緯で裁判を起こっていてどんな理屈があってNHKに迫っているのかがよく分かる。
有罪判決も、公共放送のNHKがこれまで犯してきた不正を真剣に追求していった結果、影響力の差や裁判官との相性で有罪になっているだけだというのが理解できる。当然この意見には一定のバイアスがかかっているかもしれないが、それでも有罪になる人間が全て悪者であるとは限らない。むしろその裁判を通して、国民に自分達の活動を知ってもらえるよう動いているのは政治家として評価できる。

僕の好きなアーティストであるJustin Bieberも、一時期は麻薬所持や道交法違反などで裁判になりいろんな揉め事を起こしていが、2020年以降からまた活動を再開してくれて、素敵な曲を届けてている。彼がトップアーティストとしてどんな重圧の中で生きてきたのかというのは、Youtube Originalの動画を見るとよく分かる。

社会の中で生きている以上、僕らは少なからず人との繋がりを持っているわけだが、そこには今挙げたように、犯罪者としての印象を与えてしまう人だったり、ファンの信頼を失うような行動を起こしたりしてしまう人がいる。ただ、彼らは完全な悪意だけでそれらを起こしているのかというとそういうわけでもなく、大きい組織と戦った結果として有罪になっていたり、世界中のファンの期待や同業者の要求に押しつぶされて精神的な不調に陥った結果、麻薬や蛮行に走った場合もある。

そういう紆余曲折を経ながら、それでも自分の正義のため、エンタメを盛り上げるために彼らが活動していることを僕は尊敬しているし、どれだけ悪者扱いされていようが、足掻いてるだけまだマシだと思っている。

視聴者やファンの中には、表に出てくる人に清廉潔白を強く求めている節があるが、度が過ぎた要求は悪影響しか与えない。
どけだけ人気者でも、どれだけ責任のある立場に就いている人でも、失言とか横柄な行動をしてしまうことはやっぱりある。同じ人間なのだからそれは仕方ないだろう。彼らがその行動に罪悪感を感じて反省しているのなら、応援する僕らもその姿勢を真摯に受け止めるべきであるし、反省した後にまた活動を再開してくれるのであれば、暖かく迎えてあげる覚悟が必要だと僕は思っている。

過去をいつまでも掘り返して批判するような人なんかにならないよう僕自身気を付けていきたいし、何を言われても足掻き続ける自分であろうと思っている。
もちろん、殺人や放火といった程度の差はあるだろうが、「ごめんなさい」と言ってきた人を素直に許す器は持っておくべきだ。

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