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コツコツ継続するのが苦手な僕が、iPadで日記を書きはじめて3ヶ月が経った話

年のはじめや、自分を取り巻く環境が変わったときなど、なにかの節目になると、「日記をつけよう!」「ブログを書こう!」と意気込むものの、数日しか続けられなかった。ブログを立ち上げたり、ちょっといいノートとペンを揃えるところまでは良かったものの、買ったきり本棚の肥やしになっている。
昔から、毎日少しずつ。コツコツと。が苦手な僕はまさにそんな感じで、記憶に残っているだけでも10回以上、日記やブログをはじめては闇に葬り去ってきています。

コロナ禍・在宅勤務の影響もあるとは思うけれど、人生ではじめて、3ヶ月日記を継続できたので、どうしたら続けられるようになったのか、いままで何が原因で続かなかったのか、そして、日記を続けてみてよかったと思ったことについてメモしておこうと思います。

どうやって日記を書いているか?

外出自粛生活がはじまって、行き場のないクリエイティビティを発散するために買った、iPad ProとApple Pencilで日記をつけています。

世の中に日記アプリは数多くあるのですが、僕は手書きメモアプリのGoodNotes 5を使用しています。
https://apps.apple.com/jp/app/goodnotes-5/id1444383602

GoodNotesを選んだ理由はこんな感じ。
・手書きでいい感じに書きたい
・クラウドに保存されて、他のデバイスでも見られる・書ける
・手書き文字の検索ができる
・写真や画像を貼るのがかんたん

GoodNotesには、デフォルトテンプレートに日記テンプレがないため、SONYのデジタルペーパーテンプレートをダウンロードして、GoodNotesに読み込ませています。
手順等はこのブログがわかりやすかったです。
https://www.seer-paint.com/entry/goodnotes5-ikujidairy

自力で日記用のテンプレを作成するのもまた一興…ではあるけれど、99%の確率で挫折するのと、年が変わる度に新しくテンプレを作成しなければならず非常に面倒なので、同じテンプレを長く使えるように既成のものを使用することにしました。

いままで日記が続かなかった理由と、なぜ継続できるようになったかの考察

毎週同じ時間にドラマを見ることもできないし、筋トレだってランニングだって3日坊主になるし(いまは筋トレは継続できてる)、勉強だって毎日するのはしんどいし…という感じで、物事を継続するのが本当に苦手な人間なので、続けられなかった理由らしきものはたくさん挙げられます。
全部羅列すると長くなってしまうので、特にこれが原因だったっぽい。というものをいくつか書いてみます。

■そもそもの日記を書く理由の不足
今回日記を書く気になったきっかけが2つあります。

1つは、世界中のメディアから「変化の種」となるようなストーリーをキュレートするウィークリーニュースレターであるLobsterrのPodcastで「日記をつけること」について聞いたこと。
https://anchor.fm/lobsterr-fm/episodes/Lobsterr-FM-vol-09-Distancing-at-1-Adam-Driver-ef6nuu

もう1つは、Twitterで流れてきたこの言葉が気になって読んだ、太宰治『正義と微笑』を読んだこと。

学問なんて、覚えると同時に忘れてしまっていいものなんだ。
けれども全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。
これだ。これが貴いのだ。
勉強しなければいかん。

僕の知人の1人に、写真を撮るときに「記憶と記録に残す」と繰り返す人がいるのですが、Podcastと小説をきっかけに、文字も同じで、その時々に感じていたことや空気感を残していくことで、後々振り返ったときにエモくなったり、気づきを得られたりする。と思い、じゃあ再三再四続けられずに終わっていた日記をもう一度書き始めてみよう。となりました。
これまではもっとふんわりした理由(覚えてすらいないくらい)で日記をはじめようとしていたのが、『自分の内面と自分の周りに起きた出来事を「記憶と記録に残す」ため』というブレない理由に置き換わったのが、まず3ヶ月継続することができた大きな理由だと思います。

■「毎日書かないとダメ」という強迫観念にも似た何か
毎日書こうと思ってたけど、仕事が忙しくて・飲みに行って帰るのが遅くなって・旅行に行っていて…などの理由で書けない日が出てくる。どんどん書けなかった日が溜まって、いつのまにかめんどくさくなって書くのをやめてしまう。
ドラマも、いまは見逃し配信があるから幾分マシになりましたが、1回見逃すともうどうでもいいや…となってしまうタイプなので、長く続けるために、「毎日書く」ことはあきらめました。

「毎日書かなくてもいい」と自分を甘やかすかわりに、
・心に残った出来事や言葉はLINEのKeep MemoやTwitterの下書きに残す
・1週間以上は絶対に日記を溜めない
というルールを自らに課しています。
1週間ぶんなら、起こったできごとや心に残った言葉、観た映画や本のことも覚えていられるけれど、たぶんそれ以上は無理、めんどくさい。となる。ので、自身に鞭打って1週間以上は絶対に溜めないようにしています。(一度サボったらその後も継続的にサボるようになって自然消滅…となると思うので)

■「ちゃんと書かないとダメ」という強迫観念にも似た何か
「ちゃんと」の定義ってなに?という話はさておき、きれいに、きちんとした体裁で書かないとダメ。と思っていたこともありました。
これまでの経験上、「頑張って書かなきゃいけない」と思うと頓挫するので、「ちゃんと書く」こともあきらめました。

走り書きOK。メモのスクショでもOK。「今日は何もなかった」でもOK。
長く続けるために、何かを捨てることも大切です。

■ノートをかばんに入れっぱなしにしてしまい忘れ去られる
何かに着想を得て、常にノートを持ち歩いて気づいたことをメモする。というチャレンジをしたことがあるのですが、かばんからノートを出すのを忘れたり、ノートを会社や家に忘れてきてしまう日々が続いたため即挫折した。ということがあります。
日記も同じで、ノートをしまっておくと出すのがめんどくさくなる。ノートを常に目に触れるところに置いておければいいのですが、日記を常にリビングに置いておくのは気恥ずかしい。という悩みがありました。

キーボードで打ち込んで日記をつけるということも考えたのですが、まずパソコンを開くのがめんどくさくなってしまうのでこれは却下。
結果、外で持ち歩いても家に帰ったら絶対にカバンから出す、リビングに常に置いておいても恥ずかしくない、キーボードよりも手軽に着手できる手書きができるデバイス、ということでiPadを使用することで諸々の悩みが解消しました。

記録物なので、本当はデータよりも物理的な紙で残しておきたいのですが、上記のように紙だと続かなくなってしまう恐れがあるため、まずは継続することを主眼において、データに残していっています。

いま僕が日記を書く理由

上述のとおり、『自分の内面と自分の周りに起きた出来事を「記憶と記録に残す」ため』が、僕が日記を書く理由です。

少しずつ年を重ねているせいか、以前と比べると昔のことをどんどん忘れていっている実感があるのですが、写真や昔読んでいた本などを見返すと鮮明に記憶が蘇ることがあると思います。
自身が日々感じていることを文字にしておくことで、後々振り返ったときにエモくなったり、過去から気づきを得たりできればいいな。という思いから、いまの気持ちが冷めない限りは継続してみようと思っています。

さいごに:日記を続けてよかったと思うことと、これから

僕は1日を振り返って日記をつけるので、日記を書くことで自然と日毎・週毎の振り返りの習慣が身に付きました。
また、心の琴線に触れたものや、大事にしたいと思ったことを日記に書くために、こまめにメモをとるようになりました。

「寝る前に、今日あったよかったことを3つ思い出す」ことで、メンタルヘルスによい。という話がありますが、日記を書くことで良かった出来事を想起しやすくなった気がします。

あまり効用を求めて書くものでもないと思っているのですが、また日記を書いていてよかった。と思うことを見つけたら、追記しようかなと思います。

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