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【令和5年末】今年買ったレンズ計15本を振り返るよ・前編【ほぼM4/3】



はじめに

皆様、年の瀬をいかがお過ごしでしょうか。
私にとっては、今年も大いにカメラ沼にひたることができた1年となりました。ありがたや。

個人的に大きかったトピックは、ニコンF・Z(DX)のメイン運用に加えてマイクロフォーサーズを導入したことですね。当初は「コンデジより写ればいい」くらいの期待でしたが、これは全力で撤回せねばなりません。カメラ・写真の楽しさが凝縮された、素晴らしいフォーマットだと思います。

ここのところ「月に一つなら機材を買ってもよい」という自分ルールを実行していますので、2023年の買い物を思い出しながら、総括してみようと思った次第です。
そんな訳で「ゆくレンズくるレンズ」、自分の為のnoteとして振り返ってみたいと思います。


1月

①【コシナ Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical SL II S(ニコンF)】

右が当該レンズ 左は大好きな同社Ultron40mmF2
不要な爪を外してネジを締めたら、計算されたかのように絞り環を固定できました


アールイーカメラにて¥47,100也。
すでに愛用していたフォクトレンダーウルトロン40mmf2とコンビで使うことを想定し購入しました。どうでもいいのですが「スコパー」の英字綴り、ScoparかSkoparかでいつも迷います。
写りは最高かつコンパクトな銘玉だったのですが、下の写真を撮った軽登山の際に「偶然出くわした巨岩を撮るのに狭い」という印象が残ってしまい、程なく売却してしまいました(これは割と後悔しています……)。

コントラスト・発色ともに「欧米かよ!」というパリッと感が気持ちよい


2月

②【Pentax Supar Takumar 24mm F3.5】

Z50に付けて36mm画角
やはりフルサイズで使いたいですねえ


ヤフオク出品のショップにて¥7,491也。
オールドレンズ欲しい……という発作に見舞われ悶絶したあげくの一玉。やはり運用マウントの中に広角単が一つあると安心です。
描写は言わずもがな、みんなが好きなタクマークオリティ。
樽型っぽい歪曲収差があり、建物などを撮るとあからさまに傾いで見えるのがちょっと気になります。いや、パースがついて見えるのは広角だから当然なのか……?その辺り詳しくありません。いずれにせよ、各社の純正raw現像アプリケーションだと修正する項目がないことも多く、悩ましいですね。

逆光バンザイ
このときSIGMA fpに付けているので、描写がボディに引っ張られている気も


この月は他に、AmazonでVelbonのトラベル三脚(UT-3AR)を買っていました。概ね満足で今も運用していますが、なぜか雲台の一部に看過できないガタツキがあり、後ほど接着剤で固定するなどしました。人にお勧めすることはないかな。

3月

③【OLYMPUS PEN E-P7+M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 】

とてもいいカメラですよ
液晶をチルトしてウエストレベルで撮るのが楽しい

④【LUMIX G VARIO 35-100mm F4.0-5.6 ASPH.】

いろいろごちゃごちゃしてますがいつものこと

⑤【Pergear 25mm F1.8(M4/3)】

軽量なE-P7にはやや重いが、ルックス抜群


……機材購入は月に一つと言ったな? あれは嘘だ。(爆

何事も例外はあり、ときに臨機応変が貴ばれる訳です。

通勤時に常時携帯していたキヤノンの高級コンデジ(G5X markⅡ)、明るいレンズに換算24-120mm、ファインダー付きというイイトコ取りで頼りにしておりました。ですが、あまりにもフォーカスが後ろに抜けすぎることに「……使えん!」と、ある日遂に堪忍袋の緒が切れ、機材交換を決意。
数日間価格コムとにらめっこし、マイクロフォーサーズ機に交換することが視野に入りました。本当はPEN Fが欲しかったのですが、あくまで通勤鞄に入れっぱなし用ということで重量的にアウト。ファインダーなしという点は目をつむり、最終的にこちらのE-P7に決断しました。ボディ337g。これならいける。

③キタムラにて¥78,600で購入

Zuiko 14-42mm
春先の銀座にて

さて、そのような経緯でお迎えした新カメラとレンズです。ハンドリングが最高なので購入後は楽しく使い、仕事で出張があった際も荷物に加え、空き時間は撮影にいそしむなどしました。

肝心の写りはどうだったかというと、なんとも言えず……。

不思議なんですよね。家に帰ってモニターで見ると「うーーん線が太いなぁ」「シャドウが重くなりがちで嫌だなあ」という印象だったのですが、カチカチ現像してSNSにアップ、それをスマホで見ると「おお綺麗じゃん」という。
一つ失敗だったのは、購入後すぐに設定でシャープネス+1してすべての撮影をしてしまったこと。後で気が付いたのですが、これをやると描写が汚くなるんですよねぇ。センサーサイズがフルサイズの1/4ですから、解像感が欲しいと考えたことが裏目に出ました。こんなことしなくても、レンズ次第で十分繊細に写せることは今ならよく分かります。
そんなこんなで初期の試行錯誤の最中でしたが、故障頻度が高い噂もあったレンズだけ、ほどなく売却したのでした。

④マップカメラにて12,800で購入

LUMIX G VARIO 35-100mm
何人も猫の眠り妨げること罷り成らぬ 

そもそもなぜ通勤時にスマホレンズでないカメラが必要なのか。
それは猫を撮るために他ならないからです。
ボディとキットレンズ購入と同時に考えなければならないことは、望遠のファーストチョイスをどうするのかということですよね。例を見ないほどコンパクトな望遠が充実しているM4/3マウントですが、あくまで通勤カバンに入れること優先ということで、一旦ズームレンジは控えめな方向で我慢しました。
あとで知りましたが、このレンズめちゃ評判いいですね。実際、この玉で撮った写真が一番多い気がします。

⑤楽天内のショップにて¥7,499で購入

Pergear 25mm F1.8
ワスレナグサを初めて発見

マイクロフォーサーズでどこまで写せるのか?そのベンチマークを知りたい。だからと言って、コンデジ代わりの運用しか考えていないので、あまり高いレンズは買いたくない。当初はその様に考えていましたので、諭吉氏1枚でおつりが来る中華レンズは目的を満たす最高のプロダクトでした。7artisanやTTartisanなど、名を上げつつある各社はどれも概ね評価が高かったですが、調べた中では最も評判の良かったPergear社の製品に決定。価格の安さを免罪符にこの月3本目の機材購入となりました。

結果は大正解でした。APS-Cのイメージサークルを持ってはいるものの周辺減光が強いとのことでしたが、それを気にせず解放からガンガン中心部のいいとこだけ使って写せるのはMFTの特権ですね。
逆光耐性は皆無でフレアで何も見えなくなることは、人によっては致命的かもしれません。ですが、個人的にはウェルカムフレアカモンゴーストなので、むしろありがとうと言ったところです。

恥ずかしい話、これが撮れたとき自分で少し泣いてしまった

お気に入りの玉なので、もう一枚載せてみます。正直、私の中でもうこれ一本で換算50mm標準単焦点を探す旅が終わってしまった感があり、MFTユーザー必携と言われるパナライカ25mmf1.4を今でも買う気になれません。たぶんずっと一軍レンズなのではないでしょうか。

まだ終わらんよ!

普段こうしたnoteを書く習慣がないので、溜まっていた感情感想がほとばしり既に3,000字を越えてしまいました。残りレンズ10本、この調子だと年内に書ききれなさそうでもあるし、続きは別で書くことにしよう。

という訳で、またお会いしましょう。


追記:中編を上梓しました!


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