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夢物語じゃない全自動化 スマートファクトリー#1

「スマートファクトリー」をご存知でしょうか?
明確な定義はされていませんが、一般的に、IoTやビッグデータ、AI、ロボットなどを駆使して自動化された工場のことを意味します。

もとになっているのは、ドイツ政府が2011年に発表した「インダストリー4.0」。
このインダストリー4.0の目的は、情報を共有し活用するスマートファクトリーの構築でした。
そしてその結果として、製造プロセスやバリューチェーンの最適化や柔軟な働き方、新しいビジネスモデルを創造し、ドイツの国際競争力を強化したい・・・ということ。

つまりこの概念は、生産効率を上て企業の競争力を上げる、という企業本来の活動に合致する形なので、当然ながらスマートファクトリー化を進めることは企業の将来像としてはとても自然なロードマップになるかと思います。


進みつつあるスマートファクトリーたち

実際世界では、このスマートファクトリーのたまごとも呼べる工場が着々と増えつつあります。

Tesla

たとえば、電気自動車の販売台数トップのTesla
カリフォルニア州にあるフリーモント工場では、車体をラインからラインへ移動させるときのロボットから、他の工場でもよくある、地面に埋め込まれた磁気テープに沿って自動走行し、生産に必要な資材などを届ける搬送ロボット(近接センサーを搭載し、人や物体が近づいたら自動でストップする)など・・・さまざまな技術を使って効率的な工場運営を行っています。

フォルクスワーゲン

インダストリー4.0おひざ元、ドイツのフォルクスワーゲンでは、シーメンスと協業して、電気自動車の増産に向けたスマートファクトリー化を進めていて、2025年までに150万台の電気自動車生産をおこなう予定です。

BMW

BMWは、NVIDIAのOmniverseを使ったデジタルツインの構築を行う計画で、2022年6月に行ったNVIDIA AI DAYSでは、BMWバーチャルファクトリーを構築し世界を驚かせました。

ダイキン工業

そしてもちろん日本でも、ダイキン工業がスマートファクトリーによる生産効率の向上を方針として発表し、IoTなどの技術を活用して「大量カスタマイズ生産」を実現しようとしています。

背景は基礎技術の進化

では、なぜいま、スマートファクトリーが進みつつあるのか?
それは、通信技術と分析基盤の発展によって、基盤が整いつつあるからです。

通信技術の発展

通信面では、おもに5Gの普及が貢献しています。
5Gによって、大容量通信の高速化、低遅延化が進み、IoTも拡大してきているからです。

また将来的には、最新のiPhoneにも搭載されている衛星通信も注目です(現在日本では使用不可)。
イーロン・マスクのSpaceXが提供するStarlinkという衛生通信は、現在日本でも利用可能です。

これは、いままで携帯の電波がつながらなかったところでも通信ができるようになるということなので、今後通信できるエリアが増えていく可能性を秘めています

分析基盤の発展

またデータ面では、クラウドデータの運用コスト低下や、AIなどによるビッグデータの活用が一般化してきています。
これによって、工場のデータを吸い上げ、AIが自動で解析し、工場作業を最適化する・・・こんなザ・スマートファクトリーの未来が見えてくるわけです。

今回のスマートファクトリーのお話はここまで。
次回は、このスマートファクトリーの段階についてお話しします。

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