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短歌集「わたしとキャン」

PORTOの共同オーナー喜屋武悠生が、自身の誕生日を祝う企画として、「わたしとキャン」をテーマに何か書いて欲しいという旨の投稿をしていた。かまってちゃんも、ここまでいくと清々しいものがある。

詩、小説、エッセイ、評論、レポート、俳句、短歌、大喜利etc…
書いてて面白ければ、なんでもオッケーです!

ということなので、「わたしとキャン」というテーマで、3つの短歌を書いてみました。(それが当たり前であるかのように、こんなめんどくさい企画に参加してしまうのが自分でも少し悔しい。)

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「わたしとキャン」

「土曜の朝」
階下から きみの気配を 吸い込んだ
波止場でくゆらす タールの匂い

土曜日の午前中、喜屋武とぼくはPORTOでミーティングをしている。PORTOがある4階までの階段を登る途中、2階の店の前あたりでタールの匂いがする時がある。そんな時はきまって、PORTOの入口の前で、窓を少し開けながら喜屋武がタバコをくわえている。

「哲学銭湯」
湯に浸かり 裸のこころで 言い交わす
サン=テグジュペリと 港のはなし

キャンとは、たまに二人で銭湯に行くことにしている。月に何度も行くこともあれば、久しぶりだなという時もある。どちらからともなく、話したいことが溜まってきた方が風呂に誘う。そこで話すのは、少し哲学的な話だったり、ぼんやりとしたPORTOの未来の話だったり。無駄なようで、とても大切な時間。

「優しさと正しさ」
優しさと 正しさが合えば 迷わない
合わない時に 優しくあれるか

”優しさ”と”正しさ”とが矛盾した時に、”優しさ”を大切にした言動が選べるか。今でも分かりやすい”正しさ”に逃げてしまうことがあるけれど、なるべく”優しさ”を大切にできる自分でありたい。喜屋武と一緒にPORTOを営んできたからこそ、そんなポリシーを持つことができた。

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喜屋武、33歳の誕生日おめでとう。いい1年を。


#わたしとキャン #短歌 #ソーシャルバーPORTO

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