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京都の夜を彩る祭

京都の祭り

・伏見火焚祭

社前にて火を焚く神事の一つで、京都では「お火焚き」と呼ばれています。お火焚きは江戸時代から人々に親しまれてきた冬の火祭です。秋の実りに感謝し、厄除けを祈願するもので、その起源には諸説ありますが、宮中行事である新嘗祭に由来するとも、太陽の力が一年で最も弱まる冬至に合わせて行われることから、その復活を願ったことに起因するとも言われています。願いを書き入れた護摩木(火焚串)などが、焚き上げられ、炎と煙が立ち上る様子は圧巻。神楽の舞を行う神社もあり、お火焚きの荘厳さだけでなく、これらも見所のひとつとなっています。
https://ja.kyoto.travel/event/season/november/
護摩が投げ入れられます

伏見のお火焚は全国でも最大規模という話を聞きつけ、撮影に行ってきました。1人1部祝詞?が書かれた冊子が渡され、儀式に合わせて合掌します。最初は火が熱いなぁという程度でしたが、途中から煙で神主さんが見えなくなりました笑

雨が降っていたので煙の量が尋常じゃなかったです。
煙に飲まれる神主
息が苦しそうです
巫女の舞もきれいでした

・狸谷山不動院 火渡り祭

本堂

無病息災を願う火渡り祭。山伏が護摩供養を行った後、護摩に火がつけられます。本堂に届くほど高く上がった火柱は圧巻の景色でした。信楽焼の狸を見に何回か訪れたことのある大好きなお寺ですが、普段は人気の無い静かな参道も人であふれかえっていました。

護摩に火が灯り幻想的な空間が広がる

駐輪場が混むのが嫌で最後の火渡りには参加しませんでしたが、広場中央の護摩の燃え残りの上を素足で通るらしいです。

・祇園祭

これは僕が説明するまでもないですよね。京都三大祭りのひとつです。
コロナ禍で2年間開催されず、待ち望んでいた行事のひとつです。大学1回生の時に友人達と講義終わりで向かったのも良い思い出です。

神幸祭の写真です。

八坂神社


親分
男らしい祭りの熱気にあてられました
お父さんの背中

河原町周辺の写真
コロナ前の活気を思い出します。

寺町商店街(mont-bell店舗の位置が難しいです)
スローシャッターでカメラマン

ちなみに祇園祭は通行を妨げないように三脚や脚立は指定の場所のみになりますこの写真の場所はNG。一部三脚OKなの知らなかったので手持ちで頑張りました。

こうでもしないと子供は息できないですね笑
夜になり、人の往来も激しくなりました
お父さんの背中はかっこいいですね
往来
京都の夏を感じます

交差点付近でちょっと小高いところから撮影できました。三脚はないので街灯にレンズと体をこすりつけて無理矢理撮りました。

スローシャッターも最高ですね

鞍馬火祭り

毎年10月22日に執り行われる京都三大奇祭のひとつ。その起源は天慶3(940)年、それまで御所に祀られていた由岐大明神が鞍馬に勧請された時に、村人が地主神である八所明神を神輿に乗せ、無数の松明を持って出迎えたという故事に由来するといわれている。祭りでは由岐神社と、神社に続く鞍馬街道を中心に集落一帯で行われ「サイレヤ、サイリョウ」の勇ましい声と共に、鞍馬の里が燃え上がる松明の炎で埋め尽くされていく。
https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=4978

 素敵なお祭りでした。たいまつを持った人たちが鞍馬の里を練り歩く姿はもちろん、軒下で缶ビール片手に祭りを眺める老夫婦や、赤ん坊と一緒にたいまつを持つ若夫婦。怖がっている子供に発破をかける近所のおじさんたち。土地に根付いた祭りは人の温かさが感じられます。

火が灯りはじめました
何年この祭りと生きてきたのか
提灯の文字がドラッグストアと同じ
勇ましい 男衆はふんどしなのでやけどで大変なことになると伺いました

観光客が渋滞するのを緩和するために立ち止まることは許されませんでした。警察の方ご苦労様です。
ずっと歩いていたのでいろんな松明を見ることができました。

こども達は少し小さめの松明 それでも熱そう……
灯火
優しい手です。支えてあげてました。
ある家族の写真
何度見ても涙ぐんでしまいます
松明どうしの挨拶

叡山電車が大変な人混みだったので最後まで見ずに早々に退散しましたが、年代を超えて皆が楽しめる祭りは暖かく美しく感じました。

京都以外の祭り(儀式)

奈良 東大寺 お水取り

東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は、天平勝宝4年(752)、東大寺開山良弁僧正の高弟、実忠和尚が創始された。以来、令和4年(2022)には1271回を数える。
https://www.todaiji.or.jp/annual/event/shunie/

2週間に渡って行われるお水取りこと修二会。松明が二月堂のお堂を駆け抜けます。この火花を浴びると無病息災だとか。見学していたおじいさんとおっさんが目の前で喧嘩しててイライラしつつ撮影しました。


いったん儀式が始まると身動きが取れないので構図はこれだけです。撮影難易度はトップクラスじゃないでしょうか。迫力有る火花に感動しました。


先日は大阪のハロウィンを撮影しましたが、やはり土地に根ざした祭りや儀式が大好きだと再認識しました。
人と土地が紡いで来たからこそ一体感が生まれるのですね。ハロウィンに始まった欧米の行事もいつか根付くのか、それとも消費されて無くなって行くのか楽しみです。
ではまた!

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