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何故、夜の虫の声は耳障りではないのか。

 夜、窓を開けていると、外から忙しなく虫の声が聞こえてくる。意識しなければ気にならず、意識しても特に不快な音と感じる事はなく、夜の音だなと思う。

 不快に感じないのは先祖が森に住んでいたので当たり前と言えるが、今回は更に話を飛躍させたい。この意識・無意識さが不思議に感じたので調べてみると、面白い事が分かってきた。

 そもそも虫の鳴く行為を『声』と表現すること自体が特殊らしく、声として認識するのは日本人とポリネシア人だけらしい。

 人間の脳には右脳と左脳がある。右脳は『音楽脳』。左脳は『言語脳』。ここまでは西洋人も日本人も同じだ。

 しかし、ここからが興味深い。

 虫の音をどちらの脳で聴くかという点で違いが見つかった。西洋人は虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳で処理するのに対し、日本人は言語脳で受けとめる、ということが、角田教授の実験であきらかになった。日本人は虫の音を「虫の声」として聞いているということになる。

文責:伊勢雅臣

https://www.mag2.com/p/news/233784より引用

 なんでもこれは血筋の問題ではなく、育った母国語の影響によって変わるらしく、外国語を母国語として育つと『西洋型』になり、日本語を母国語として育つと『日本人型』になるらしい。

 日本人は声などを言語脳で処理する為、『擬声語』や『擬音語』が高度に発達したみたいだ。「ワンワン」だとか「ニャーニャー」もそうである。これが西洋型の人だと上手く表すことが出来ないらしい。

 日本のマンガが高度に発達しているのも、作中で使われる擬音が優れているのが一理あるのか?そんな事を考えた。

2020年 9月6日(日) 



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