街 3

並木町は歓楽街を少しいったところのチンピラや夜の蝶が多く住む場所。

最近、無理やり未成年を裏物AVに出していると言う噂もチラホラ・・・何もなきゃいいけど。

パステルハウスは紫色のアパートだった。

「殺すぞこらぁ!」鎌田の声だ・・・一歩遅かった。

階段を駆け上がり、305号室に向かう・・・

部屋の中をみると玄関で下着姿の女の子が泣きながら座りこんでいて、鎌田は金髪で半裸の若い男をボコボコに殴っていた。

「もうやめろ。十分だろ・・・」男の顔は原型がわからないくらいパンパンになっている。

「コイツ、妹を・・・コロス。」完全にキレてる・・・めんどくせぇな。

鎌田の胸倉を掴んで殴り倒す。

「何ぶっとんでんだ!目覚ませ!こんなクズ殺してどうすんだ。」

鎌田はクソっと言いながら冷静さを取り戻した。

妹に服を着るように言って二人から話を聞く、どうやら金髪と妹は恋人関係だったらしい・・・でも20歳と14歳ってのはまずいな。

昨夜家を飛び出したのはこの男と歩いているところを母親が見かけて口論となったのがきっかけだったらしい。

「おい、何で中学生なんかに手をだした?」男に問う。

「知らなかったんだ、大人っぽくみえたから・・・若いっていっても高2くらいだと思ってた・・・申し訳ない・・・」そう言いながら涙を流す。

「素性もしらねぇで手出すなっていいたいけど、俺も偉そうなことは言えない。ちょっとやりすぎちまったがお前もいい大人だろ?こんなガキからは手を引け。」冷静になった鎌田は言う。

「待ってお兄ちゃん、私たち本気なの・・・お願い・・・許して。お母さんたちには言わないで・・・ちゃんと家に帰るから・・・」

「お願いします・・・」と男も頭を床に押し付ける。

「俺はどうでもいいけど、ちょっと鎌田やりすぎたな。腫れが引くまで仕事は休め、どうせクソ貧乏なんだろ?コレで数日凌いで痛むようなら病院に行けよ」そう言って俺は金髪に5万渡した。

「こんなクズにそんなことしてんじゃねぇよ。」

「二人の関係が合意の下だった以上、お前がやってるのは強盗傷害とかわんねぇから。コイツが警察に行くようには見えないけど、スカウトのバックにこの件が知れたらやっかいだ。数万の金で解決できるならそれにこした事はない。」

「・・・すまん」

「これからどうするかはあんたらの自由だ。

だけどな金髪もしこの子を裏切るような事をしたら、そん時はわかるよな?鎌田も馬鹿じゃない、てめぇのような三下でも組の人間に手出すことがどういうことかわかってる。」

「わかりました・・・この件は墓まで持って行きます。」

「んじゃ鎌田、帰るぞ。」

「・・・おう。まだお前らの事を許したわけじゃないからな。」

外に出ると大きく肩を落とす鎌田。

「そういえばお前の妹だけど・・・」

「なんだ?」

「中学生のくせにおっぱいでけーな・・・」言い切る前に渾身の右ストレートが飛んでくる。

「殺すぞ。」

「わりー、わりー!元気付けようと思っただけだ笑」

「すまなかった。お前がこなきゃどうなっていたか・・・金は必ず返す。」

そう言って深々と頭をさげた。

「でも・・・妹の裸を見た事は別だ。記憶から消せ!」

「わかってるよ。安心しろ!俺は何も見てない」消すに決まってるだろあんなブスの・・・オカズにもなんねぇわっと言うのはやめておこう。コロサレル。

ケータイを開くとメールが一通

オムライスは注文したから昼にはもどってこいよ!

もう11時半か、、、ダルいけど戻るか・・・

今夜起こる事はまだ知らない・・・

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

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