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天の邪鬼…。

元来、天の邪鬼なのである。
8月に寒さで震えて起きる地に住む男なのだから。
人と同じ事をしたく無いのを言い訳にすべき事をせずに名前をしっかり書く意思が有れば在籍できる学校に堂々と皆勤賞で通った男だから。
ライバルチェーンが独占地域に出て来た時に人一倍デカい声で「いらっしゃいませー」を連発する男だから。
俺の応援で勝たせるとは思わずに、思わず俺が現地に行くと負けてしまうと疑念を持つ男だから。

だから、だからと続けた上で「だから」幾多のJクラブの中で、北の地で、ここ一番に弱くて、お金もなくて、最速で降格してしまうクラブが好きになったのかもしれないとふと気づく。

見事なまでの完敗。8試合未勝利、3試合無得点、4人の移籍、怪我人の多さ。何一つポジティブな要素が無い。
そんな夜だからこそ、天の邪鬼の私の出番なのである。そこにある「自分」の投影を応援したくなるのだ。

8月の肌寒い街の花火大会の夜に、家族の誘いを振り切り、一人きりで微小のストーブの前で星印のビールを震えて飲む男がこんな試合を見てしまった夜だからこそ、花火に負けない声で叫びたくなる。

僕は、北海道コンサドーレが好きだ…って。

花火の様にこんな恥ずかしいnoteもパッと散って消えてしまいなさい…。


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