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ザ・ゴール3、こう描けばもっと良かった!

びわこTOC終わって、帰ってすぐ今日発売の「ザ・ゴール3」を読む。

とっても気に入らない箇所が1つある。

それは、ソフト会社がクライアント企業へ改革提案する大集会で、相手の事業部長をやりこめるように説得、納得させてしまうような描写。

事業部長は怒ったり困ったりして、ほとんど自分で考えていないように見えてしまう。

それにそれほど高ぶった感情が、短時間で納得・歓迎に変わるのも現実味がない。

ソフトウエア会社が提案している「答え」の多くを、「問いの力」で、相手の事業部長にしゃべらせて欲しかった。

原著の「チェンジ・ザ・ルール」では、このチャプターは「大芝居」と表現されている。

最初に事業部長が在庫について一生懸命に考えるプロセスが長々と記されていて、このソリューションを全社に伝えるために最初からソフト会社とクライアント協力して、リハーサルまでして集会に臨んでいる。

考える力とウィンウィンの関係性を大切にする原著の表現はとても清々しい。ここだけでも原著と合わせて読んで欲しい。

しかしながら、毎度ザ・ゴールのコミックシリーズの、1時間で読めるコンパクトさで原著の内容を存分に伝える描写力に脱帽する。

特に今回の肝である「実行段階」での課題。不確実性が増す時代の中でのTOC実践の時にますます重要度が増している「バッファマネジメント」と「カルチャーチェンジ」の大切さは、さすがに絵が加わると原著以上に伝わってくる。

5月にダイナミック・バッファ・マネジメントと感情知能と採り入れたチェンジ・ザ・ルールの講座を展開しようと考えていたが、ますます力が入る😊

それにしても、不覚にも感動してしまった場面は、ザ・ゴール2では金の亡者にしか見えなかった社外取締役が、「フッ。君が力を貸したのか。。。」と黙って去る場面だった😊

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