トレードオフ。等価交換を指す。
一方を追求すれば、他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係のことである。

僕は一つの仕事ができない体質のせいで、いろんな仕事をしている。音楽関連もあるし、音楽以外もある。

特に解散した4月以降は衝撃的にヒマになったので、いろんなものに手をつけた。

自分の名前をブリブリ出すものもあれば、バキバキに灰色なゴーストライターをやったりもする。音楽のように詳しい仕事もあれば、まったく知識ないけど何故か関われている仕事もある。

「判断基準はダルくなくて面白そう」である。それだけで手をつけるせいか、源泉徴収票が何社分あるのか数えきれない。

他人から見たら「あんだけなのに、こんな大金になるの！？」という仕事もあれば、「あんだけやって小学生の小遣いかい！」という仕事もある。

10代のときは「苦労した分だけ対価が増える」と思っていた。でもそれが間違いであることを実際の現場から教わった。

もちおん労力と対価がトレードオフなのは間違いないし、何もしないで仕事や収入が降ってくる！なんてことはない。

だけど「苦労」なんてアナログなものさしは万能ではない。これもまた事実なのだ。しかも「苦労」は自分自身にしかベクトルが向いていないから、陥ると危険でもある。

もちろん上の立場の人間は「苦労した分、報われるのだよ」と洗脳してくる。そっちの方が都合がいいから当然だ。コントロール側は苦労させまくれるし、「苦労」というアクションを尊く設定する必要がある。