没落していくまでの5段階

僕の音楽人生が盛り上がっていた時期はフラっとしたブッキングで70人呼べたり新曲がチャートに入ったりしていた。会社の経営を始めたときは月商が1億を超えることがあった。

これらをピークとして落っこちたのだけど、数字が落ちるということは何かしら求心力が目減りしているわけである。
もちろん数字が低迷したところで人間は生きていかなくてはならない。

しかし意外なことに「景気」は自己肯定感や幸福度というものと比例していないことも体感した。盛り返しを狙うのだから大変は大変なのだが、逆境は一つの興奮剤にもなる。

反対にピーク時に幸福度が高いのかと言われるとそうでもない。
もちろん不幸ではないので、つまり景気や金回り、世間体と人生の充実度はそこまでの相関関係はないのかもしれない。

しくじり先生みたいな話でしかないし、衰退や没落は恐ろしいものだけど恐怖感のピークは「上っているとき」ではなないだろうか。

少しずつ調子が良くなっている状態というのはワクワクする。恋愛でも付き合うか付き合わないかのタイミングが一番ドキドキするのと同じだ。反して、「でもいつかは失くなるんじゃ…」という不安も最大規模になる。

この不安が恐怖の正体なんじゃないだろうか。

衰退が始まったときや下がり調子が始まる直前は「やべー!なんとかしないと!」といろんな手を打っているので、ビビっているどころの騒ぎではない。

オマケに損切りラインも計算に入れ始めているのでだんだんと感情的なフェーズを超え始めている。

そんな没落経験をシェアするといくつかの再現性があることに気が付いた。

自分の経験どころか歴史を紐解くと、すべての王家や大規模な組織、大成功者がこの手順で死んでいる。

1.うまくいって威張る

2.学ばなくなるし興味も失せ始める

3.船底に空いた穴に気付かない

4.ギャンブル的発想で一発逆転

5.沈没して溺死。全滅

恐竜とか以外は全員このロードマップ通りに衰退している。
個人組織問わずにこうなって朽ちていく。

どこがポイントになるだろう。

2で気が付いて修正していく力があれば致命傷は避けられる。そうそう衰退しない。正直、4まで行くとビッグモーターぐらい崩壊する。

バンドはクラファンを学習して再浮上したが、メジャーに進んで打開しようとしたのは完全に4だった。他者、他人に依存して神頼みに近い状態になってしまった。数秒で船は沈んだ。

会社は決裁権を持つ人数が膨れ上がり、他者依存リスクが高くなったタイミングで権利放棄して抜けて、新規でまたリスタートした。これはうまいこと3で浮上することができたと言える。

こう振り返ると「好奇心を失わず、学習を続けること」が長い発展に繋がるようにも感じるのだが、たぶん一番重要なのは1の「威張らないこと」なのだと思う。

自分自身に威張り散らかした体感はないのだけど、好奇心と学習の入力レベルが下がっているならば、どこか傲慢ということなのだろう。

学んでいないということは「我最強なり」でイキって威張っているとも言い換えられる。

現在、発展している人々はみんなこの没落ロードマップに対してちゃんとトラブルシューティングできている。謙虚でありたい。沈むとあれは大変は大変なので。

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