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本物とは何か






正直な所、説明することが難しい。



結論から言えばそうなる。



自分が提案するもの、そして事。
これらに嘘がないようにと注意を払っているつもりだ。



それは今までもそうだし、これからも変わらない。


それはモノや事だけではなく、人もだ。


信用できる人と一緒に違う景色を見たいと常に思っている。

疑い深く見ているわけではなく、単純にそこに曇るような景色が無いようにと思っている。

ただもちろん、それは互いにだと思う。


それを踏まえて、言いたい。


これこそ、本物だと。




正直な所、今回の提案に至るまでは

少し『妙な景色』があった。

それは今回提案の物がそうなわけではなく
その途中にある過程が結果的にそうだったというだけなので
そこは混同しないでいただきたい。

ただこれも包み隠さずに言っていいほどのことではないから
そのあたりは直接店頭で話すとして気になる方は私に聞いてほしい。
(別に暗い話ではない)



ただ色々とあって、結果的に良い答えを頂けたと思う。


私の個人的な印象感で言えば、このアイテムは語れば語るほどに
真実味が遠のく感覚がある。


あまり、熱っぽく語らないように気をつけてご案内できたらと思います。



一言添えるとするなら
これだけはしっかりと『オリジナル』だと言って良い物です。


















































2023s german military production trainer

size 40.41.42.43.44
(25.5cm-28.5程度)

price ¥28600-(in tax)









1994年、名作と言われるジャーマントレーナーは生産が終了した。
これは今、どこで調べてもそういうふうに出ると思う。

事実、私もそうだと思っていた。

ただ現実は、そこまで単純な話ではなかった。

実は生産は終了しておらず、現在も尚、生産が続いているということが発覚。
(発覚のきっかけは、ここでは語れないので店頭で)

こういうミリタリー特有の曖昧さの原因は
『国家機密』という大きなベールにより生まれることがあるが
今回もそういうことなのかもしれない。

大抵、民間が知ることになるのは後の事だったりしますから、、

ただこれはには少し腑に落ちる部分があり

私自身の仕入れをする時の経験談なのだけど
たまにジャーマンのデッドだとされるものがディーラーから声がけされることがある。

ただ正直、それらを疑っていた。

なぜなら、『状態が良すぎる』から

1994年が最終製造とすると、30年前のものが
ごそっと出土したということになる。

未使用とは言え、ミリタリーの未使用品が倉庫の奥から見つかったと過程すると
どう考えても保存環境は最悪なはずなので加水分解なんて当たり前なはず。
(この辺はvintageスニーカーを知る人ならわかるはず)

でも、当時の生ゴムはピンピンで、折り曲げてもパリパリと割れることが無い。
なぜだろうかと不思議に思った。

忠実に製作した偽物という説も拭いきれないのだけど
ディテールを見ていく限り、それは少し考えにくい。

なぜなら仕様や素材など大きな差異が見られないから。

ただ確固たる確証がなく、それらを仕入れることは見送った。

それから数年。

今回の事実を知る人から一つの真実を伺った時に

『あ、アレは ″現行品″ だったんだ』

と腑に落ちた。

ただその時の価格は今回の物よりも遥かに高かったから
そういう意味でも仕入れなくてよかったかもしれない。



さて、短く書こうと思いましたが
結果的に長くなりそう、、、


有識者からの説明を聞くと以下のようです。
少し小難しいので、とりあえず目を通す程度で、、、



まず1994年時点で一旦プロジェクトは終了したのは事実のようです。

しかしながらその後に1999年ドイツ軍物資部主導のもと
新たにプログラムが始動し再生産がスタート。

この際に生産拠点を変えたそうです。

元々はアディダス社の製品を生産していた工場をプロジェクト再始動の際に
ドイツ連邦軍の物資部と話し合いの上、本セルビア工場でのGAT生産を決めたようです。

そして現在も官給品としてドイツ連邦軍に正式支給されているとのこと。


アッパーはTL No.8430-0048のDIN規格(ドイツの工業規格)に準じた
ドイツレザータンナリー・HEINEN社のナチュラルカウハイドレザーと
靴先保護の役割も担うトゥパフトリムにスプリットベロアを使用。


不織布にPVCコーティングを施したシュータンパーツには
NATOなどの軍事機構に用いられている
国際標準靴寸法規格""ISO 9407:1991""推奨のモンドポイントサイズや
製造年月、製造メーカー認定番号が軍公認の証として刻印されています。
(見る限りでは会計年が基本的に刻まれているようです)


足裏から脊椎までもサポートするクッション性と耐久性
グリップ力に優れたBW SPORTソールは
当時の人体工学や構造力学、統計学を全て網羅した緻密なモールド設計がなされており
企業のみでは捻出不可能な開発費用を投下されていることから
現状でも、これを超えるソールの製作は難しいされています。

故に、製造が終わりながらも再度生産に至ったのは
そういうった開発費的な観点もあったのかもしれません。

新たに作ろうとしたけど、結局最初にできたものが最もよかった。
みたいな話は結構耳にしたりするし。 

また使われるラストは1985年にドイツ軍主導のもと
アディダス社、ブルーダー・ウィンクル社とファガス・グレコン・グレーテン社の
3社で共同開発したラスト「Lauf 85」を使用しています。


現在も、一部ブランドでチェコ、スロバキア生産のジャーマンが製作されていますが
それらはあくまでも『ファッション的復刻』であり
現状でオリジナルと言えるものは1994年までに制作されていたold &vintage
もしくは1999年以降に制作されたものの一部サープラス
もしくは、今回提案のものだけと言えるかと思います。

















結局、長々と説明してしまいましたね、、、
本当すみません。


10代後半から20代前半に古着のジャーマンを履いていた記憶が蘇ります。


そういえば、ジャーマンがえげつない量で陳列されていた
あの頃(20年近く前?)、それらは履いた痕跡の違いはもちろんあるのですが
微妙にレザーの表情やソールの色味などなどが違っていたのを思い出しました。

そんな数多あるジャーマンの中から、自分は状態の良いものを選び
そして、今回のようなハニーカラーのソールを選んだことを思い出しました。


これは推察ですが、当時のジャーマン(1994年まで)のものは生産工場が他にあり、更に使用するタンナリーも異なることもあったのかと。
そうすると必然的にいろんな表情のジャーマンがあることは必然。

そんな風に考えるような知識もなかったのでスルーしてましたが
今考えれば、そうだろうと考えられます。


ちなみにこのハニーカラーのソールはエイジングによって色が変化していくことが有名です。

日々は着込むことで少しづつですが色が変化していきます。

少しつづ色が深く、ダークカラーに変貌していく様も楽しそうです。

更に今回の革は老舗タンナリーの良質なカウハイド。
見事なまでに素晴らしいエイジングをしていくことでしょう。
(先ほど説明した通り1994年以前は別なタンナリーのものもいくつか使われていたはず、、と言うことは当たり外れもあったんだろうなぁ)


このタイミングで、こういった事実に出会えた事。
そして、何よりも改めて純粋に好きなスニーカーを勧めることができることが素直に嬉しいです。


『本物であること』

そして

『本物とは何か』


これもとても重要なのですが、単純に気持ちよく勧めることができる
関係性にまた出会えたと言うことが素直に嬉しい。


個人的にはそう思っています。



ジャーマン、お探しだった方
ぜひ、こちらをお勧めします。




こちらが山形のtatazumaiizumaiにて展開しております。
是非とも店頭にてご覧ください。

オンラインストアに関しましては、14日16時頃に掲載予定です。
完売の場合は掲載はございませんのでご了承ください。




それでは!





nariwai / tatazumaiizumai
director & buyer


山下 拓郎



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