本屋と好きなこと──君のいまがより良くなるように。
声を大にしては言えないが、好きなフォトグラファーがいても、作品はそこまで好きじゃないということがある。
作品を好いてないのに、なぜそのフォトグラファーが好きなのか?
広告写真が好きだからだ。たとえば「行くぜ、東北。」のような。
あえて写真で話してみたが、これは言葉においては逆で、参考書や専門書など、人に付随しない情報にはどうしてもぼくは興味を持てない…。ビジネス書もエッセイも、その人の視点や考え方、価値観をふんだんにシェアしてくれるコンテンツが好きだ。
つまり僕が携わるなら、写真は広告、文章は人にフォーカスしたものづくりが性に合っているのかもしれない。
こんな話をする理由は、昨日、家の近くに蔦屋書店がオープンしたことにある。
街の本屋というよりも、郊外型のライフスタイルショップ。大量の本や雑誌と、生活雑貨から、趣味の道具、さらには子どものおもちゃまで陳列されている。
入店して真っ先に向かったのは、写真集コーナー。
街でいちばんの蔵書数だとひと目でわかるが、どの作品を見ても、自分もこんなふうに作品を撮りためて発表したい!とは思わなかった。
その時に、ぼくは写真家にはなれないなと思ったのだ。
蔦屋書店のようなライフスタイルショップ、本、雑誌、インスタをぐるぐると回って眺めていると、「あ、これ好き。」と思える瞬間がある。それは、自分が好きなものに気づく瞬間。
好きなものは、まず①それを眺めていたいと思う。そして②お金を使って手に入れたい、自分もそれを体験したいと思わせてくれるもの。
興味のある本をパラパラめくってから「これ買う!」と決めたり、雑誌やインスタで気になるグッズを見つけて、何度も何度もそのページを眺めてから、ネットで注文したり。
今まで「そんな些細なことは好きにカテゴライズできない」と決めつけていた。たが、普段何気なく感じる「これ好き。」を、「好き」と言っていいんじゃないかな?
一昨日は、できないことや不得意なことを明確にしようという話をしたね。
次は好きなことを明確にしよう。得意なことはきっと誰かの役に立てる。そして、それは間違いなく君が好きなことだ。好きじゃないと、続かないから。
最近のぼくは、本屋さんに行くたびに、Mindnodeというマインドマップアプリを使って、好きなことやものをリスト化している。
(ちなみに、やってみてモヤっとする作業やテーマも、おなじように書き出している)
君のいまがより良くなるように。
父さんは今日も願っています。
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