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入れ替わり生活の目的 / 【夫社長⇔妻主婦】入れ替わり生活8日目〜9日目

僕たちは、夫(拓也)が中小企業の経営者、妻(優美子)が兼業主婦という夫婦です。7月18日から8月23日まで二人の生活をまるっきり入れ替えてみようという話になり、実践しています。以前の記事は下記からご覧になってください。

4日目〜7日目は夫である僕が、仕事が終わらなさすぎて4連休仕事に費やし、妻に家事をしてもらうという失態を犯しました。連休あけて月曜日と火曜日、4日ぶりの入れ替えはどんな感じだったでしょうか。ちなみに8日目は息子の夏休み平日初日でした。

7月26日(8日目)の感想

拓也
朝7時に出勤し10時まで仕事。妻が子供を連れて9時に出社。9時から10時の1時間、オフィスで息子は夏休みの宿題をやり、僕も仕事をほどほどに終わらせて子供を連れて帰宅。
家では、宿題も習い事のドラムの練習もやらせたし、やることがない。ゲームやテレビはダラダラ見させたくないので、時間を決めている。公園に連れて行っても誰もいない。ベランダにプールを出してみたが、夏休み毎日となると、これから何をさせてやればいいのか、悩む。
少ししか仕事をしていないため、不安感が大きく、しんどい。スタッフにやってもらおうと思うが、自分が仕事をあまりしていないので、指示出しするのが申し訳なく感じる悪循環。
体力的には余裕があり、もっと色々出来そう。
優美子
フルタイムで働くのは、思った以上に疲れる。6時半に家に帰ってきたときは、完全にオフになるつもりで帰ってきているので、体力も気力もないから、残業して帰ってきた旦那に手伝ってほしい感を出しちゃダメだなと思った。とはいえ、主婦は無休なので、土日などに半々でやってもらえたら、嬉しいかも。オフィスワークなんて疲れないだろう、と思っていたが大間違いだった。オフィスワークは頭を使い、神経も尖らせるので、疲れる。
途中小腹が空いたが、ご飯を作ってくれてるので、絶対にお腹をすかせて帰らないとな、と思った。

7月27日(9日目)の感想

拓也
子供の習い事があったり、子供が友達と遊びに行ってくれたので、「何か楽しいことしてやらなきゃ」という悩みはなかった。18時くらいになると妻に早く帰ってきてほしいなーと感じる。それは、家事を手伝ってほしいとか、子供を見てほしいとかではなくて、外で働く妻に、家に(自分たちに?)関心をもってほしいからかもな、と感じ、以前妻が「トイレ掃除をしてもらえるだけで、私達のことを意識してくれてる感じがして、嬉しい」と言っていた意味が理解できた。
ただ、仕事をしないことに対する不安感がすごく大きい。リモートでの対応はしているが、現場の咄嗟の判断、状況をみての決断などができないから気になる。(でも、多分大丈夫。)
体の疲労はほぼないが、もし妻が残業ばかりで毎日夜9時くらいに帰ってくる生活だと精神的にかなり辛くなる(寂しい?)と思う。
優美子
昨日よりも体力的な余裕がある。仕事は自分の世界に入って、自分のペースでやれるが、家事育児は自分のあーしたいこーしたいが全部後回しになるため自己犠牲のように感じ、精神的なストレスでは子育てのほうが強い。特に子供が0歳のときは精神的ストレスだけでなく体力的な疲労も大きくて、辛かったのを思い出した。
ただ、人と話したり色々考えたりするせいか、オフィスワークでも体力的な疲労はあり、やはり仕事終わりでホッとするために帰ってきた家が安らげない場所になってしまわないように、と思った。

一週間ちょっとお互いの生活を入れ替えて感じたのは、仕事も主婦もそれぞれに全く違うしんどさ大変さがあるから比較出来るものじゃない(合う、合わないはある)ということ。お互い頑張っているということを踏まえて、「休みたい、休ませろ!」ではなく、「休ませてあげよう」とお互いが思うことが大事だね〜と話しました。当たり前ですけど。

この入れ替わり生活の目的

入れ替わり生活の目的をまだちゃんと書いていませんでした。色々とありますが、大きくは2つ挙げられるかと思います。

1.相手の生活を体感し、互いの気持ちをちゃんと理解すること
夫が大変か?妻が大変か?この馬鹿げた論争はたびたび起こります。お互いのことを徹底的に話し合い、理解しようと努める夫婦であっても、
本当の本当に、心の底から相手のことを理解出来ているのか?というと微妙じゃないかと思います。

僕自身も「イライラすることなく子どもたちに勉強を教え、家事もこなせるはずだ。」と思っていましたし、
妻も僕の仕事の様子をみて「なぜ1つの物事をすすめるのにそんなに時間かかるんだ?」と思っていたようです。

実際に入れ替わり生活をしてみれば、僕だって子供に対してイライラしそうになるのを深呼吸して抑えているし、家事も手を抜きたくなるところが出てきます。
妻も、思った以上に色々なタスクが降ってきて仕事がなかなか進まず、自分の手が遅いことにショックを受けています。

これは拓也の価値観ですが「評論家よりプレイヤーになる」という考えが根底にあるからこそ、お互いの生活を見て想像するだけでなく、実際に体感しよう、ということになりました。

2.隠れた才能や適正を活かし課題を解決すること
私は、デスクワークの集中力が続きません。基本的にダラダラ仕事してしまっているな、という気持ちがずっとありました。ただ、「もう後がない状況」や「期限ギリギリ」という追い込まれた時のパフォーマンスはとても高い自信があります。
それに対して妻は、目の前のタスクを淡々と消化していくことが得意です。

実は、僕のタスクの半分は単純作業です。この単純作業のタスクをギリギリまで溜めてしまう、またはやらないという選択をしてしまいます。この部分を妻にやってもらうことと、僕の業務時間を減らし常にギリギリな状態を作り出すことで業務が大幅に効率化するのでは、と考えました。

また、妻が息子の勉強を教えるのにとても苦労していました。「なぜ分からないのか分からない。なぜこんな回答をしたのか、分からない。」と言います。しかし、おそらく息子の思考回路は僕と近く、僕にはなぜこんな回答をしたのかが手に取るように分かり、教えることが出来ました。また子どもたちの習い事である楽器演奏も僕の得意な事なので教えることが出来ます。

入れ替わり生活をすることでお互いの能力がより活かされるのでは、と感じたことが一番のきっかけだったかもしれません。

10日目以降もがんばります!

まだ9日ですが、色々な気付きがあり、本当に良い体験をしています。
10日目である明日は、夫の僕のほうが夜に仕事が入っているため入れ替わりは無しです。
とはいえ、家事のハードルがすごく低くなっているので、何かしら家のことも出来たらなと、考えられるようになりました。

入れ替わり生活は、あと28日続く予定です。引き続き、よろしくお願いします!

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