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映画の紹介63本目 『ブラック・クランズマン』

こんにちは、たくやです。

今日紹介するのは、
『ブラック・クランズマン』です。

この映画は、
スパイク・リー監督の作品で、

初の黒人市警察巡査となったロンが、白人至上主義団体クー・クラックス・クランの地方支部への潜入捜査に着手して、活動内容や極秘計画を暴くまでを描いた物語です。

【監督のスパイク・リーについて】

監督はアメリカ合衆国の映画監督でプロデューサーでもあります。

出身地アトランタの大学とニューヨークのニューヨーク大学映画学科で映画制作を学び、在学中からジャーナリスティックな短編や中編で頭角を現します。

1986年、「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット」の商業的なヒットをきっかけに大手スタジオからオファーがかかるようになり、「スクール・デイズ」(88)の監督を務めます。

ブルックリンの黒人街で持ち上がる人種差別騒動を描いた「ドゥ・ザ・ライト・シング」(89)でアカデミー脚本賞にノミネートして、以降は「ジャングル・フィーバー」(91)、「マルコムX」(92)などでメガホンをとります。

白人至上主義団体「KKK(クー・クラックス・クラン)」に潜入捜査した黒人刑事のノンフィクション小説を映画化した「ブラック・クランズマン」(18)で、第71回カンヌ国際映画祭のグランプリを受賞しました。

【あらすじ】

1972年。

ロン・ストールワースはコロラド州警察署でアフリカ系アメリカ人として初めて警察官に採用されます。

警察署内ですら人種差別が残る中、ロンは見習い潜入捜査官として元ブラック・パンサー党のクワメ・トゥーレの演説会に派遣されます。

そこで、地元の黒人学生自治会長で黒人解放活動家のパトリスと出会い、親交を深めるのでした。

晴れて情報部に正式配属されたロンは、白人至上主義団体クー・クラックス・クラン(KKK)の新聞広告に電話をかけて、白人のレイシストを装ってKKK支部の幹部と面会する約束を取り付けました。

同僚のユダヤ系警官フリップ・ジマーマンが潜入担当となり、ロンは電話連絡担当として、二人一役でKKK志願者を演じることになります。

白人訛りを巧妙に使いこなすロンと、現場での数々のトラブルにも動じないフリップの演技は優秀で、KKK支部長ウォルターや全国指導者デビッド・デュークからも信頼を得て、次期支部長に推挙されるまでになりました。

その後、ロンはフェリックスが陸軍内のシンパからプラスチック爆薬の提供を受けて、黒人殺傷を企んでいることを察知します。

そして、パトリスに集会を避けるよう警告して自分が警官であることを明かしますが、パトリスは彼が身分を隠して潜入捜査していたことをなじるのでした。

パトリス達の黒人集会当日、同時にKKK支部では来訪したデュークを迎えて集会が開かれ、フリップは「ロン」として、ロンはデュークを警護する警官として、KKK集会に参加します。

その裏でフェリックスに爆弾を託された妻コニーは、警戒が強化された黒人集会場への爆弾設置を諦めます。

間一髪でロン達が到着して、コニーが仕掛け損ねた爆弾でフェリックス達は爆死してしまうのでした。

ロンたち捜査班は、署長から慰労とともにさらなる捜査の中止と関連書類の破棄を命じられて、憤るも渋々従わざるを得ない状況でした。

ロンは最後にもう一度デュークに電話をかけて自分の正体をばらし、狼狽するデュークを皆で溜飲を下げてラストを迎えるという物語です。

【最後に】

本映画を鑑賞して、
“白人史上主義”を象徴しており、人種差別を改めて考えさせられるとともに、キリスト文化では有色人種の日本人も対象であるので、思考を巡らせるきっかけとなりました。

とてもオススメの作品です!


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