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映画の紹介65本目 『博士と彼女のセオリー』

こんにちは、たくやです。

今日紹介する映画は、
『博士と彼女のセオリー』です。

この映画は、
ジェームズ・マーシュ監督の作品で、

余命2年と宣告された天才物理学者ホーキング博士と、夫を支え続ける妻・ジェーンの物語です。


【監督のジェームズ・マーシュについて】

監督はイギリスの映画監督で脚本家です。

オックスフォード大学を卒業後、BBCでドキュメンタリー番組を監督するようになり、映画「ハワーズ・エンド」(1992)などの編集に携わります。

ドキュメンタリー作品で評価を高め、仏大道芸人フィリップ・プティが米ニューヨークのワールド・トレード・センターのツインタワー間を綱渡りした様子に迫った「マン・オン・ワイヤー」(08)では、アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。

一方で劇映画でも才能を発揮して、ガエル・ガルシア・ベルナルを主演に迎えた「キング 罪の王」(05)やトム・ブラッドビー著「哀しみの密告者」を映画化した「シャドー・ダンサー」(12)をはじめ、”天才物理学者”のホーキング博士の半生を描いた「博士と彼女のセオリー」(本作。14)でメガホンをとりました。


【あらすじ】

1960年代のケンブリッジ大学で物理学を学んでいたスティーヴン・ホーキングは、同じ大学で文学を学んでいるジェーン・ワイルドと恋に落ちます。

スティーヴンは体が次第に自由に動かなくなり、倒れて医者からALSで余命2年とされ、スティーヴンの親も反対する中で二人は結婚します。

その後男児が生まれて、ブラックホールに関する博士論文を教授たちから絶賛されますが、体も不自由となり、電動の車椅子を使うようになるのでした。

ジェーンは勧められて教会の聖歌隊に入り、指導をしているジョナサンがピアノ教師として家庭に入るようになります。

そんな彼は、父親の代理のように子どもからも慕われるのでした。

そして、三人目の子どもが生まれますが、誰の子かと噂されるようになります。

ある日、スティーヴンが仏ボルドーでのオペラに招待され、子どもたちのキャンプのためにジョナサンが呼ばれます。

公演の最中に倒れ、死か気管切開かと医者に迫られて声が出なくなる後者を選択するのでした。

「スペリングボード」を使うために有能な看護師エレインを雇い、その後埋め込みの音声合成器を使うようになります。

その後出版した、『ホーキング、宇宙を語る : ビッグバンからブラックホール』が世界的なベストセラーになります。

アメリカでの授賞式にエレインを連れていくと突然話したことから、二人は離婚することになり、ジェーンはジョナサンと結婚するのでした。

その後エリザベス女王にスティーヴンとジェーンが一緒に招かれ、『宇宙を語る』は「難しいけど売れている本なのね」といわれます。

女王の庭で二人は「私たちが作ったものを見て」と言い、ラストを迎えるという物語です。

【最後に】

本映画を鑑賞して、
若くして急病となったホーキング博士は、
"希望が見えない世界"の中で、愛する女性や自分ができる精一杯の活動によって、希望の光を見出しながら生き抜く姿勢・思考が感慨深かったです。

特に現代ではいつ何が起こるかが分からない時代でもあるので、今回の物語は実話でありながらも"時代性"を感じることができました。

"天才物理学者"でありながらも、急に発症した病によって、生活が急変して、愛する女性にも対する気持ちが変化していく中で、ジョナサンという男性とジェーンが出会い、結婚するストーリーも偶然のようで必然なのだと思いました。

今の自分の健全な状態が改めて、どれほど恵まれているのかを知るきっかけにもなりました。

とてもオススメの作品です!

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