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2022年は、私にとってオーディオブックのサブスク元年でした

コロナ禍で太ってしまい、ダイエットのため散歩を始めた話を昨年書きました。

2022年も散歩を継続しています。
さらに、散歩中にオーディオブックを聴くようになりました。ということで、2022年は私にとってオーディオブックのサブスク元年となりました。
「オーディオブック」という単語は流行語大賞2022にノミネートされたことからも、世間的にも流行ってきているのかなと思います。
1月から大手のAudible(オーディブル)がサブスク化したことも大きかったのでしょう。
私も過去にブログで取り上げました。

それでは、2022年の締めとして、今年聴いた本をいくつか振り返ってみたいと思います。

なお、ここで紹介した本はすべてAudible(オーディブル)のサブスク範囲で聞くことが出来ます。全部のリンクは載せていませんので、もしご興味を持っていただいたら、タイトル名で検索してみてください。

知的好奇心を満たす

「日本左翼史」シリーズ

戦前から続く左翼の歴史を池上彰氏と佐藤優氏が対談形式で語ります。
1945-1960、1960-1972、1972-2022 の年代別3部作になっています。
初期の左翼、学生運動の成り立ちや、共産党と社会党の立ち位置などが良く分かるようになります。佐藤氏が社会党系にゆかりがあるためか、共産党系には少し厳しめな見方となっています。
ところで、本文中に佐藤優氏の出身大学である同志社大学の教授が学生運動について語るエピソードが出てくるのですが、その中で統一教会と政治について語る部分が出てきたのにはハッとしました。この本が出たのはもちろんあの事件の前ですので、政治的危うさは知っている人は知っていたということなのでしょう。

ファスト&スロー

前から読もうと思っていた本が聴き放題に入っていたので、さっそくダウンロードしました。
人間の思考には直感かつ省エネで動くシステム1と、論理的思考のシステム2がある、なんて話は他の本でも出てきますが、この説を一般に広めた始祖の本だと思います。あの本にあったあの話の元ネタはこれか、なんてネタがたくさん出てきます。
システム1をうまく手なずけて人生を充実させてみたいものです。

その他にも「夢をかなえるゾウ」「独学大全」「情報なき国家の悲劇: 大本営参謀の情報戦記」なんかが印象に残っています

小説

小説は聴いているときに騒音などで多少聞き飛ばしても全体には影響が少ないことが多く、気軽に聴けて、散歩のお供にうってつけです。

「三体」シリーズ

2022年はこれを超える作品は私の中にはありませんでした。
さらに夏にはファンの方が作った二次創作(原作者公認)もオーディオブック化されました。「三体X 観想之宙」というタイトルです。本編で明確に解決していない部分を補間する小説になっていて、うまいなあと思う部分もあれば、それってどうなのよ?と思う部分もありましたが、満足しました。

動物農場〔新訳版〕

「1984年」で有名な ジョージ オーウェルの小説です。独裁や監視社会に警鐘を鳴らす動物物語で、農場のブタが人間を追い出し他の動物を支配する世界が描かれています。童話のようですが、「1984年」と同じく辛辣な独裁社会批判になっています。
「1984年」自体もサブスクで聞くことが出来ますのであわせてお勧めです。

ザリガニの鳴くところ

殺人事件を取り扱いますが、ミステリ成分は控えめで、アメリカ南部の生活習慣や、地理、植生と動物の描写が素晴らしいです。
2022年11月から映画版も公開されています。

火花

朗読に演技も入っていて、さらに効果音付きなので、普通のオーディオブックだと思って聞くとびっくりします。ドラマ仕立てのオーディオブックの形式が新鮮でした。
話自体は、道を究める者の覚悟のようなものが伝わってきました。

その他にも、「同志少女よ、敵を撃て」「サラバ!」「そして、バトンは渡された」「ハヤブサ消防団」なんかが面白かったですね。
特に「ハヤブサ消防団」を読むことで、11月中旬ごろ、茨城県のある地域の消防団が、消防の大会での扱われ方に憤慨して、全員退団してしまったニュースがありましたが、その気持ちが理解できました。
妙なところで現実とつながるものです。

おまけ・オーディオブックのお供

散歩中にオーディオブックを聴くにはワイヤレスヘッドホンがおすすめです。あんな落としそうなものなんでみんな使うの?と思っていた時もありましたが、私が間違っていました。便利すぎます。
動きながら聴いても違和感ないよう、軽く小さいサイズの製品をお勧めします。小さいと音質的には不利かもしれませんが、オーディオブックを聴く限りはこだわらなくてよいと思います。
小さい製品はバッテリも小さく、動作時間が短くなりますが、散歩の時間中くらいは十分持ちます。
5千円を超えるものは落としたときの精神的ダメージが大きいので高い製品は選ばないようにしています。
お勧めは以下の2製品です。

下の製品はamazonのキャンページで、5千円ちょっとで買えるチャンスが時々あります。
ノイズキャンセリング機能付きですが、散歩中は風切り音も増幅して聞こえるため、オフにして使うことをお勧めします。

2023年も引き続き、散歩のお供はオーディオブックで行きたいと思います。


IT系企業に所属する企業内診断士です。