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朝バイト、正午であがる。
今日の午前中の客足はちょうどよかった。
暇でもなく慌ただしくもなく、仕事をこなしていたらいつの間にか退勤の時間が来るあのラッキーなバランスである。
空は真っ青雲一つない。
太陽光線は元気いっぱいで景色は非常によく見える。
空はどこまでも広く、緑も輝いて見えるが、ふと我に帰るとそれどころではない。
肌が焼けつくような暑さ。
帰宅しても家にいたら死ぬので、シャワー(ついにしっかり温水が出始めた)を浴びてすぐ外へ。
最近駅前のミスドにハマっている。
ハマっているというか、行かざるを得ないだけ。
安くコーヒーが飲めるのも、ドーナツもおまけ。
目的はあくまで暑さから逃れるため。
お店に入って一人で長居なんて、性格的にしたことがなかったが、つべこべ言っていられない。
駅横の緑地にあるデジタル掲示板には41℃の表示。
お風呂じゃないか。
でも、やっぱり去年もこんな感じだったのかな。
毎年冬の方が辛い思いをするので、夏のことは忘れてしまう。
しかし去年は夏中エアコンをつけっぱなしにしていたし、大学という避暑地もあったので苦労しなかった。
京都では五山の送り火。
火床をかなり減らしたそうで、星座のような灯火になっていた。
さて、明日は図書館の休館日である月曜。
バイトは、ない。
どのように乗りきろう。
暑さにやられたか、だんだん面白くなってきた。
今年はサバイバルの年だな。
風鈴さえも、こころなしうなだれているようである。