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社会人2年目の歩み-1年間継続した"週報"での思考の言語化18選【Part2】-

サイバーエージェントでは、"発信する文化"が根付いている。自分自身も内定者期間から"日報"を書き始め、新卒1年目の3月ごろから"週報"に切り替えた。毎週発信を継続してきたことで、内省と言語化に向き合うことが気づけば、好きになり得意となっていた。

社会人2年目に入ってからは、リーダーとして採用チームを牽引する立場となり、採用全体の成果をコントロールする責任も担うことになった。 リーダーかつ採用責任者という新しい役割に戸惑いを感じたこともあった。意思決定やコミュニケーションで迷うこともしばしばだった。しかし、そうした中でも自分を信じ、前に進めたのは、毎週欠かさず"週報"を書き続けたことが大きかったと思う。

"週報"を通じて自分の内側にある思考と向き合い、言語化することで、自分の価値観や信念を開示し続けることができた。内省と言語化に向き合う習慣が、自分自身の支えにもなっていた。

社会人2年目を振り返り、週報で言語化した思考18選を見直していくことにする。長文になるので、全2回に分けて記していきたい。

こちら記事は【Part2】になります。
長文になりますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
【Part1】はこちらをご覧ください。


社会人2年目の思考の言語化【Part2】

『困難や混沌と打破するもの、それは期待や応援』

採用責任者として数字責任を追い、全領域を全体俯瞰し、連携連動を意識しながら、この半期を走ってきた。最初の数ヶ月は理想と現実のギャップに苦しみ、チームの作り方、メンバーへの頼り方や任せ方に迷い、涙を流すこともたくさんあった。自責で捉えようとするあまり、「自分がどうにかしなければ」と視野が狭くなり、不健全なオーナーシップが強くなって空回りする瞬間も多々あった。責任者という重圧から、まだ2年目だから、若手だからと年次を理由に言い訳をしたくなる時もあった。

そんな状況でも、自分らしさを大事にしながら、様々な困難や混沌を打破して前に進めたのは、採用戦略室をはじめ採用に関わってくださる皆さんの期待や応援のおかげだった。期待や応援を味方につけ、自分の中でポジティブなマインドを持ち続けること、期待に応えようと視座を高め、目標達成に執着すること、応援を背中で感じ、楽しく誇りを持って働くこと、周囲の環境を追い風にし、上りのエスカレーターで奔走すること。その感覚が少しずつ掴めてきた2年目の前半期だった。

半期の振り返りで最も印象的だったのは、いつもお世話になっている斜めの上長のメッセージだ。

・2年目で採用責任者、2年目で若いからという枕言葉はいらない
・誰も2年目としての門倉ではなく、採用責任者としての門倉として話をしているから
・それくらい期待をしているし、責任者として堂々とやってほしい

自分らしい採用責任者の在り方を確立し、ギネス達成を確実に、採用にイノベーションを起こせるような25採用の実現に向けて、皆さんと一緒に創り上げていきたい。

2023/10/02週より抜粋
2023年上半期 採用戦略室 締め会

『採用を科学する、それが目指す先』

2024年上半期の目標設計やキャリブレーション合宿、上長との面談などを通して、自分自身が進化し、組織にイノベーションを起こせることとは何かについて向き合った。まだ明確な答えを見つけ出せてはいないが、『採用を科学する』こと、そのためのデータ、インフラ、オペレーションの基盤を設計し、ファクトベースで意思決定を可能にする「戦略的な採用人事」の体現者になりたいと強く思えるようになった。

採用という"属人的"だからこそ難しく、価値のある領域を"科学"していくのはチャレンジングでありワクワクもする。

・データ人事や戦略人事、HRDXやピープルアナリティクスという「人事領域でのビックトレンド」(時流)
・DX100やリアルタイムコックピットという「2025年次世代全社機能ロードマップ」(社流や組織のビジョン)
・エモロジや科学、属人、採用、データ、戦略という「自分自身が大事にしたい価値観やキャリアタグ」(自流)

時流、社流、自流で、世の中と会社と自分とシンクロしており、本気で熱中できるような目指すべき方向性だと感じている。まずは自分が所属している採用戦略室という組織からイノベーションを起こし、YJC採用へ。そして全社や日本にインパクトを与えられるような、採用の世界線をサイバーエージェントから創造していきたい。

2023/10/16週より抜粋

『未来を描くための思考フレーム』

採用戦略室に内定者短期バイトが2名来てくれた。お題の設計、オリエンテーション、トレーナーをする中で感じたことを言語化したいと思う。

採用の過去と現在(変遷)を捉え、未来を描く採用IRというお題に取り組んでもらっているのだが、やはり、正解のない未来を描くことの難しさに直面していることが多いと、ワークのヒアリングや当てを通して実感した。自分自身、25採用の未来や戦略を描くに当たって、色んなことを想像しながら設計した記憶がある。この機会に改めて思考を整理し、言語化させてもらえればと思う。

自分の中では、未来を描くための思考や戦略設計フレームとして、「時流」×「社流」×「自流」というフレームを使用している。もう少しそれぞれを要素分解し、定義すると以下のようになる。

■時流=市場×競合×学生
『アフターコロナによる変化定着、Z世代の志向性が顕在化した就活』
市場:不透明手探り就活から明確な二極化就活へ(時期/優秀度/経験/形式)
競合:ブランド大企業の就活解禁早期化、優秀人材へ高待遇/確約オファー
学生:タイパ重視の悟り/覚悟就活から安定志向で堅実な水面下長期就活へ
(働くイメージ+意義/目的共感+着実キャリア/なんとなく市場価値)

■社流=経営×事業×組織
『時代の最先端を開拓し、中長期成長を目指す次世代グロースエンタメテック企業』
経営:増収増益フェーズ/中長期成長、第二創業期/社長研修/サクセッション、CAらしさの言語化/次世代経営陣
事業:広告効果最大化+AI事業先行投資、メディアエンタメテック企業へアクセル踏み始め、AAA戦略で継続的ヒットタイトル創出を狙う
組織:DX100/リアルタイムコックピット、データ人事/攻めを守る、次世代全社機能

■自流=エゴ×興味×才能
『データを軸に“ロジエモ“AND思考で採用を科学する仕組みを創造』
エゴ:かっこいいの追求/AND実現、自己肯定感/自己効力感、期待/承認/感謝
興味:戦略/マーケ/本質、科学×属人/最適化/最小工数最大成果、経営人事/HRアナリティクス
才能:ロジロジ×ビジョナリープレゼン、言語化×仕組みで再現性創る、データ/インフラ/オペ/テック

■戦略:「若い力とデータでCAらしい採用武器を創出し『量質追求』」
若い力とデータで、CAらしい採用武器を創出する。その結果、量質追求可能な採用が実現する。
若い力:全員責任者で組織力2UP
データ:リアルタイムファクト/データドリブンな意思決定+未来予測→成果再現性を担保
武器創出:学生/社員/人事の3方向にCAらしい武器を確立

このように思考を整理、言語化している。引き続き、誰が継承しても成果に再現性をもたらせるために、採用を科学するために、オリジナルな思考や戦略設計フレームを創造し、組織の成長、採用の成果に貢献していきたい。

2023/10/23週より抜粋
未来を描くための思考フレーム

『未来がいい意味で見えない会社、だから面白い』

先週の決算発表で明らかになったように、サイバーエージェントは創業以来、継続的な事業拡大を続け、26期連続の増収を達成している。この成功の背景には、「変化対応力」の高さがあると考えられる。当社は環境の変化や技術革新に柔軟に対応し、事業を多様化させながら成長を続けてきた。

中長期的に応援される会社を目指し、私たちは様々な変化を楽しみ、新しいことに挑戦し続けている。そのため、サイバーエージェントの未来は、いい意味で予測不可能であり、それがこの会社の面白さでもある。事業の変遷を見ても、広告代理店から始まり、メディア、ゲーム、新規事業、AI、DX、エンタメ/IPへと広がっている。会社のアセットや資源を掛け合わせ、市場の最前線で、他社にはない"競争力"を武器に闘っているのだ。

一方で、サイバーエージェントには変わらない価値観として、「ピープルファースト」という考えが根底にある。人材が最大の競争力であると信じ、社員の可能性を信じ続ける企業文化が脈々と受け継がれているのだ。変化しない会社のコアを強く持ちながら、事業や組織は時代や環境の変化に柔軟に対応し、進化し続けることが重要だと考えている。

そして、見えない未来に希望を持ち、ワクワクすること、その未来を自分たちの手で創造していくことが、サイバーエージェントの魅力だと私は感じている。このようなマインドセットを持ち、仕事を面白いと感じ、楽しめる人こそが、当社のカルチャーにマッチする人材なのかもしれない。好奇心、探究心、行動力、変化対応力、これらの要素を兼ね備えた人材が、会社の未来を切り拓いていくのだ。

採用責任者として、25卒の新卒採用では、このような資質を持った人材を見出し、採用できるよう、引き続き尽力していきたい。

2023/11/13週より抜粋
CyberAgent Way 統合報告書2023

『論点設定・アジェンダセッティング』

年末にかけて、興味関心領域の徹底的なインプットを進めている。それと同時に、自分自身の振り返りや内省も進めて深めていく必要があると感じている。インプットにおける情報やデータは、「収集/蓄積→加工/整形→言語化/可視化→思考/分析→活用/示唆」とアウトプットへ活用するために、丁寧に段階的に、各ステップを意識して収集する必要があると考えている。

まずは、自分や組織(採用)に必要な情報やデータは何か、その"問い"に向き合うことが重要だ。つまり、現在の状態を振り返り、未来の理想状態を描くための内省が必要不可欠だと、毎週の週報を通して思考を言語化する中で実感している。

"論点設定"と組織を強くするための"アジェンダセッティング"について言語化する。

■自分自身における論点設定
・『ライフ/ワーク/ヘルス/セルフ』の4大カテゴリー
・理想の"人生"設計とそれを実現するための戦略は?
・"仕事/キャリア"のエゴやWILLから生まれるビジョンは?
・中長期で成果を出し続けるための"健康"戦略は?
・自分らしさとは何か?個性、価値観、強み、興味、特性は何か?

■採用におけるアジェンダセッティング
・そもそも採用における成功定義とは何か?承諾か入社か活躍か?量か質か?
・何にチャレンジし、何でイノベーションを起こすと全社インパクトに繋がるのか?採用の再現性を創ること?
・組織として再現性を高めるためのCSOフレームは作れないか?事業版戦略フレーム「CAKK」のような、組織版戦略フレームを策定できないか?

まずは"論点"から、"アジェンダ"から始めることが大切だ。深く思考し、向き合うための"問い"を設計することが重要なのだ。そのために「論点思考」という書籍にも記載されているように、「広い視野」「高い視座」「複数の視点」で「問題意識」を持ち続けることを大事にしたいと思う。

インプットした情報を踏まえ、思考を言語化する。そして、問いを設計(論点設定やアジェンダセッティング)し続けていきたいと考えている。

2023/12/18週より抜粋

『ポジティブなアプローチで、その先のサイクルを創る』

週末、大阪オフィスでの対面面接&京大生向けイベントのため、大阪/京都に出張に行った。上司であり組織のボスである先輩とご一緒させていただき、いろんな話をする中での思考を言語化する。

『ワクワクする目標で、執着心を創る。』
・組織の目標達成は、個人の目標達成の集積である。
・個人の目標達成は、個人の目標への執着が重要である。
・目標への執着心は、ワクワクする目標設計で創る必要がある。

何がなんでも達成したい。達成した先にワクワクする状態が待っている。年末に向けて、目標達成への意識をポジティブなアプローチで創り、2023年を目標達成で、締めくくりたい。

『良質な問いで、思考習慣を創る。』
・就活には一般的な正解がない。だからこそ自分の意思決定に確信を持つ必要がある。
・納得感のある意思決定には、思考の幅と深さが重要である。
・思考のスイッチを入れるのは、良質な問いを投げることから始まる。

問いを投げることが、思考のきっかけである。自分ごととして思考しやすい問いをデザインする。学校教育や受験勉強は、ある種、正解がある/ありそうなものに向き合って来たが、就活やキャリアは、正解は自分の中にしかない。だからこそ、その正解を自分で描けるような思考習慣が重要であり、問いから始める。これまで高いレベルで正解を見つけてきた京大生と向き合う中で再認識できた。

『記憶に残る言葉で、ファンを創る。』
・成長分野で"変化対応"する『テックカンパニー』を目指す。
・"決断経験"が積める環境で"自走する人材"が育つ
・"挑戦と安心はセット"で"中長期で成長"を促す
→若い世代がデカい挑戦にフルスイングできる会社

シンプル∩ユニークな言葉を開発する。言葉の力で感情を揺さぶる。伝えるのと伝わるのは違う。伝わるのは魅力的な言葉であり、刺さるメッセージである。聴き手の頭の中で、one of themになった瞬間何も残らない。only oneでoriginalな状態を目指し、言葉を磨き、伝えることに拘り、伝わるメッセージを開発する。その先に結果として、感情が揺さぶられ、記憶に残り、ファンを創る可能性があるはずだと考える。

いずれもポジティブなアプローチでその先を見据え、好循環サイクルを創る。個人AND組織で、中長期的に成果を残し、成長し続けるために、重要な考え方である。そのように自分の中で整理し、全社にインパクトを出せるよう頑張りたい。

2023/12/25週より抜粋
「記憶に残る言葉でファンを創る」ための会社説明

『強みはつくる、みがく、ひろげる』

2024年1月、年末年始の振り返りと抱負を踏まえ、スタートダッシュを切るために、斜めの上長との月中面談を通して、自分の強みについて思考した。

2024年1月1日になったタイミングで、実は「ストレングスファインダー2.0」を受けてみた。大学3年生の就活期ぶりでどのような変化があるか、内心ワクワクしながら30分間ほどのWEB診断を受けた。その結果は、まさに、仕事での経験や職場の環境の影響を大きく受けるものだった。Before→Afterは画像の通りだ。強み(才能/資質)は変わらないものと変わったものの大きく2軸あった。

斜めの上長からフィードバックで「環境の中で求められるものを理解し、強みを磨いた結果ではないか?」といただき、環境の変化に応じて、自分の強みを柔軟につくり、みがき、ひろげていける人材、そんな強みの振り幅が大きい人材が、どんな時代・組織でも活躍できる人材なのではないかと改めて考えた。

今自分が属する組織の中で、最も研磨させるべき強みを尖らせ、成果最大化させるピースを担えるよう努めていきたい。

2024/01/22週より抜粋
ストレングス・ファインダー1.0
ストレングス・ファインダー2.0

『責任者は数字で考える』

社会人2年目も残すところ1ヶ月を切った。1年目の終わりに、リーダー昇格&25採用責任者に抜擢していただき、2年目にはマネージャー昇格&26採用責任者継続の機会をいただいた。自分自身の特性上、器用貧乏なタイプではあるので、マネージャーという役割にはなるが、採用責任者を無難に卒なくこなす。そのような未来は想像できる範疇の"ナリ"の未来であり、期待通りの成果となってしまう。

そこで、過去の自分からの延長線上の未来を打破するために、採用という領域でスペースがある"勝負所"にポジショニングしていく。そして、市場で最前線を走るようなフロントランナーに個人=プレイヤーとしてもなっていく必要があると痛感している。自分の好きから生まれる「興味」や、得意だと感じている「才能」から"勝負所"を考えると、「データ/ファクト/数値」を武器に、採用を科学することではないか?採用をマネージャーとして、"サイエンス"し、プレイヤーとして、"アート"で戦えるような人材になっていきたいと改めて考えている。

質の高いインプットが、アウトプットを進化させると考えている。
そのため「数字で考えるは武器になる」こちら書籍を通して、
・数字で考えると、経営/ボード層との「共通言語」となり、「計数感覚」が向上し、「ROI意識」が向上する。
・時代/業態/業種を超えたポータブルスキルであり、企業の利益を生み出し続ける黒字社員へ進化できる。
上記をインプットすることができた。

数字で考える。その思考をインストールして、武器にする。そんな責任者となるために、ROIから思考し、未来から逆算して、企業の利益を生み出し続けれる採用活動(事業)にしていくことに向き合っていきたい。
まだまだ道半ばではあるが、数字に強い採用責任者へ。そして"経営人事"を目指し、引き続き頑張っていきたい。

2024/03/11週より抜粋
全社機能3月締め会 採用戦略室メンバー

最後に

新卒1年目を終えるタイミングで以下2つの記事を書いた。

思考を整理して、言葉にする。社会人2年目の終わりにこの記事を書き進める中で、1年間を振り返ることの重要性を再認識できた。
社会人3年目は"週報"という形になるかはまだ未定だが、思考を言語化する習慣は継続していきたい。それが自分らしく仕事に誇りを持って、歩んでいくためのエネルギーになると信じているから。

また節目のタイミングでnote更新する予定です。
4/1から社会人3年目開幕。自分らしく頑張るぞ!

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