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写実が学べるおすすめ本!超参考になる海外の技法書を紹介します。

今回の美術のじかんは本の紹介です。

自分のイメージを再現できるようになりたい!そう考えたときにまず頼るのが本や動画。ぼくもいろいろな本や動画を見て多くのことを学んできました。

その中でも今回紹介するのは超実践的なアクリル絵具の技法書。
数ある技法書の中でも自分がとても参考になった一冊です。

本書は
・アクリル絵具の使い方を詳しく知りたい!
・花や動物の描き方を学びたい!
・海外の絵画の技法を学びたい!

と思っている方にはとてもよい1冊だと思います!
早速ご紹介していきます。

【書籍紹介】
Painting the Drama of Wildlife Step by Step

この書籍はTerry Issacさんという海外の方が描かれた、アクリル絵具による風景や動物の描き方を紹介した技法書です。アクリル絵具の使い方を画像ですごくわかりやすく解説してくれています。

英語が分からなくても伝わる画像の説得力

僕は英語が読めません。しかしそれでも、どんなふうに描き進めていけば質感が表現できるのかが写真で伝わってくるとても説得力のある一冊でした。

まずこのTerry Issacさん、とにかく絵が上手い。
本の中身をamazonさんで少しだけ見られるので、こちらからぜひ覗いてみてください。(本当は中身をご紹介したいのですが、著作権的に厳しいので、以降なんとか言葉で伝えていきますね)

リアルだけど、スーパーリアルというわけではなくしっかり絵画な作風です。
しかも、どう描いているか全く分からない!ではなく、本に載っている画像を追っていくとなんとなく「できそう!」と思える描き方をされていることが特徴です。

省略がない。そこがいい。

この技法書のいいところは技術的な省略が少ないところです。
どういうことかというと、ごまかしのテクニックが少ないのです。

多くの画家は、背景を省略したり、描写を最小限にして超リアルに見せるなど、その画家にしかできないテクニックやクセを持っていることがよくあります。
この参考書ではそれが最小限に抑えられているように感じます。

もちろん、絵ですから、省略などのテクニックは大切です。
しかし、絵の具の扱い方や描写力をつける段階でテクニックに走ってしまうと、変な手癖がついてしまいますし、「楽をした感じ」が出てしまいます。技術を学ぶ段階では、とにかく愚直に描いていくことが大切だと思います。

この本で紹介されている作品は、とにかく細部にわたって細かく丁寧に描かれています。
手数=クオリティと言えるくらいの描き込みです。

こう描けばいいんだ!が目で見える構成

そして、何より画像が多い。
画集か?と思えるくらい多いです。

引きの画像だけでなくて、部分的なクローズアップでどう描かれているか、筆のタッチが見えるような写真も載っているので、自分が描くときのイメージを持ちやすい。

たとえ英語が読めなくても「こう描けばいいんだ!」が目で見える構成になっているので、パラパラめくるだけで学べることが多いです。

めちゃめちゃ上手くなった気分になる 笑

そして、この本のすごいところは「自分でもできる!」という気持ちにさせてくれるところです。すごく上手くなった気持ちになって、モチベーションが上がります。実際は実力は変わってませんので、絵を描くと現実に引き戻されるのですが💧笑


それでも本を参考にしながらどうやって描けばいいのかを想像して絵具を重ねることはとても勉強になります。

日本ではこのようにがっつり技法や描き方を追ったアクリルの技法書は少ないように感じます。本当に買ってよかったと思えた一冊です。

海外の画風というか、日本にはあまりない作風なのも、新しい表現方法を会得できそうな気がして個人的にはポイントが高かったです。

素晴らしい「技法書」

今回はTerry Issacさんが書かれた「Painting the Drama of Wildlife Step by Step」をご紹介しました。

あくまでも本書は「技法書」、描き方の技術を学ぶ本です。絵の「つくりかた」は載っていません。しかし、自分の描きたいものを再現する力を身につけるにはとても勉強になる一冊だと思います。

気になった方はぜひ手に取ってみてください✨

本日もお読みいただきありがとうございました!
素敵なアートライフを🎨

 TAKUYA YONEZAWA


【本日ご紹介した一冊】


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