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ランニングの前にエナジードリンクを飲むと速く走れる?

ランニングの前に、エナジードリンクを飲んでいる方を時々見かけます。さらには途中でさらに追加される方もいます。

疲れた時に飲むエナジードリンクを、疲れる前にのんで効果があるのでしょうか。また、飲んで1-2時間しかたっていないのに追いエナジードリンクをして大丈夫なのでしょうか。

そんなことを研究した文献があります。トライアスロンのショートディスタンス(Swim0.75km、Cycle20km、Run5km)で検証した台湾の文献です。

1.方法

12 人の男性トライアスリート (身長171.8±1.5cm、体重63.5±2.3 kg、年齢20.8±0.4 歳)をプラセボ(以下プラ)、低エナジードリンク(以下低ED)、高エナジードリンク(以下高ED)の3通りの方法で補給してもらい、タイムを測定しています。

プラ、低ED、高EDは上記のように、エナジードリンクを0回、1回、2回摂取のプロトコールで検証しています。
ちなみにエナジードリンクのもとは、抗疲労活性のあるアンセリン144mg、ポリフェノールをたくさん含むエルダーベリー200mg、そしてビタミンやミネラルが330mgとのことです。カフェイン以外はぶどうジュースとあまり変わらなそうです。

2.結果

結果プラは4266±266 秒、低EDは4233±260秒、高EDは4394±315秒でした。

プラと低EDの間には有意差はみられませんでしたが、低EDで速くなる傾向にありました。そして高EDは有意差をもってやばい事になりました。
この結果から言えることは、スタート前に飲むのはいいけど追加しちゃダメよ!ということです。

3.実際に個別にみてみると

先ほど述べたように、低EDは幾分いい、高EDはだいぶやばいという結果でした。ですが個人差があります。

実際に個別にみてみます。
プラと低EDを比較してみると、エナジードリンクの恩恵はわずかでしたが、75%の人がタイムを短縮しました。
そしてプラと高EDの比較では、タイムを短縮したのは25%の人だけでした。ですがNo8.のようにプラよりも低EDよりも速くゴールできた人もいました。

4.考察から

自分は欧米のいくつかの文献を参照し、以前のNoteで200-300mg摂取するといいよ!と書きました。国際スポーツ栄養学会の、ウルトラマラソンにおける提言でも「体重70kgであれば280-420mg程度を摂取して、追加する場合は70-140mg程度」としています。

ですが今回の研究では、ショートディスタンスのトライアスロンですが222mgは摂りすぎ!との結果になりました。今回は少人数の研究ではありますが、カフェイン代謝の民族による違いから、欧米の研究結果のようなカフェイン量はアジア人には多いのでは?としています。


以上をまとめると、マラソンにおいては一般的なエナジードリンク(一般的にカフェイン150mg程度含有しています)を摂取したら、速く走れる可能性があります。

ただ、アジア人はカフェインに対して少量で過剰になる可能性があり、パフォーマンスの低下につながる可能性があります。追いエナジードリンクはしない方がよさそうです。また実際にレース中に摂取するサプリメントとして、カフェイン添加されたものもあります。コーラを提供してくれるステーションもあります(コーラにはカフェイン入っています)。ランニング前にエナジードリンクを摂取したら、レース中はカフェインを摂取しない方がいいよ!ということです。

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