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森から目線

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森町で感じたことを何となく書き留めています。
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記事一覧

森町マッチ箱ガチャ作ってみた(あの日歩いたあの夜道編)

ものづくりってほんと楽しいですよね。 役場をやめて気がついたら3年目に突入していて、なんとなく自身のリズムも取り戻しつつあります。 そうなってくると、ふつふつと出てくる欲求がものづくり。あーなんか作りたい。あーなんか作りたい。 でも、何か理由(と締切)がないとものづくりできない身体の僕は、悶々とした気持ちを抱えていたのですが...ついにその時がきました。 4/29NT函館(ものづくり系展示会イベント)開催のお知らせが!! 勢いに任せて作りましたよ。 何を? そう、ガチャガチャ

地域情報化アドバイザー制度の存続のために考えておきたいこと

僕が総務省地域情報化アドバイザーにお声がけいただいたのが2018年。様々な市町村さんに呼んでいただき、アドバイザーと言いつつ、僕自身が数多くの学びをいただくことも多く、双方にとって、とても素晴らしい制度の一つだと思っています。 そんな素晴らしい地域情報化アドバイザー。この度、継続しないこととなりました。決してネガティブなものではないんですが、想いもあり、ちょっと書き留めてみたいなと思います。(記事とは全然関係ないけどトップ画像は北海道駒ヶ岳。いい山だな。) 地域情報化アドバ

あなごくん帰りに一杯どうだい?(公共交通で)

そろそろ年度末 みなさまいかがお過ごしでしょうか 年度末といえば官公庁や学校、本支店がある企業にお勤めの方は人事異動の時期でもありますね。人事異動と言えば歓送迎会。 今は無縁となってしまいましたが、前職時代(コロナ前)はそれなりに参加しておりました。意外と多いんですよねw 歓送迎会といえば 歓送迎会といえばアルコール 今は飲まない方も増えてきているかとは思いますが、僕はビール大好きです。できれば飲みたい。 しかし、飲むとなると北海道の田舎に住んでいるものにとって大変なのが

「地方のポテンシャル」の再考とコミュニティの力

田舎に住む僕たちはしばしば、「うちの街に来たって何にもないよ」と言います。この一言には、地元への複雑な感情が込められていると考えられます。田舎の生活は、都市部のそれと比較すると、賑やかさや便利さでは劣ります。僕はこれのことを都会的価値観と呼んでいます。その都会的価値観で考えれば、確かに「うちの街には何も無い」 でも、反面、そこが良くて住んでいるという事実もあります。(否応なしに住んでしまっている、住まざるをえないという状況は今回のスコープ外です。) この状況を、仮に「第一期地

モリラボで子供達から教えられること

今年の目標はしっかりとアウトプットしていくこと! 自身への戒めのも含め、ことあるごとに、「最近アウトプットができてない!!」と言い続けていたものの、全然筆が進まず、アウトプットできない症候群になっていましたが、少しづつ「外に向けて発信したいな」という気持ちが湧いてきています。今年は、昨年よりは多く発信をしていきたいです。 発信ができない呪いにかかっていた 今回の記事の本題はとは趣旨がずれてしまいますが、なんで発信できないんだろう。そして、なんで発信したいんだろうかってこと

令和時代の町内会

本日、僕の住んでいる町の広報紙が配布され、そこに折り込まれていたチラシをみて感じることがありました。 どんなチラシかと言うと、「町内会に入りませんか?」というチラシ。 僕のコラムを読む方は比較的年齢層が高いのではないかな?と想定していますが、想定通りだと、町内会と聞くと、「あー。まあめんどくさいよね」と思われる方が割と多いのでは?と予測しています。 町内会はめんどくさいと思ってたこと「町内会」と聞くと、多くの人が思い浮かべるのは、煩わしい会議や地域行事への参加かなと思います

森高校でキャリアラーニングってのをやってみた(現在進行形)

みなさまお久しぶりです。 この数年、僕は地元高校(母校)に対し、ひとりの森町民として自分の想いを無理矢理押し付けるという活動を行なっていたのですが、そのかいもあって(?)今年は森高校のキャリアラーニングという授業を伴奏しながら作り上げるという活動をさせていただいています。 キャリアラーニングという授業はいろいろな手法があると思うので詳しくは割愛しますが、今期の森高校では、地域の企業・役場の地域おこし協力隊のみなさんとともに、地域産業とサスティナビリティという視点を学び、かつ

市区町村議会を客観的に見て感じることその1

先に宣言をしておきますが、この記事はあくまで僕の目から見える客観論であり、特定の誰かとか街とかを批判するような投稿ではありません。 僕が森町役場を退職してもう1年以上が経ったなんて信じられないくらい、ものすごい速さで時が過ぎ去っていきます。 ここ最近では、目先のことに追われすぎて、自身の作業キャパを軽く越え、各方面のみなさまにご迷惑をおかけしながらも何とか生きながらえております。 さて、そろそろ統一地方選挙ですね。 僕自身、高校卒業後すぐに社会人となりましたが、その年に選挙

続 交通違反と前例踏襲と業務改善と。

ちょうど一年前のこの道を通った昼下がり、昨日のことのように今はっきりと思い出したりもしますが、さも業務改善にかこつけながら恨み節を書いたこの記事。 覚えていらっしゃる方もいるでしょうか。 ええ、ええ、そうですそうです。端的に言うと僕が交通違反(右折禁止)をおかしてしまったというだけなのですが。 ここで「サービスとは」的なこと書いていた1年前の記事を読んでみると、まあ、さも分かってます的な書き振りに恥ずかしくもなったりしますが(笑)それはおいといて、 こんなことを書いてた

北海道森町のごみ収集カレンダー

たまに何かやってみようかなーって思い立ちまして。 以前より運用している5374森町版。 北海道森町のゴミの収集情報がわかるスマホアプリ(いわゆるWebアプリっていうやつ)で、移植した僕が一番使ってるんじゃないかと思っているほど便利です。 だがしかし、ついつい忘れるのがたまーにしかこない「びんの日」などのレア収集日。プッシュで通知来てくれればなーとかいろいろ考えましたが、ああそうか、もっとシンプルに考えればいいやってことで、自分が使ってるスマホなどのカレンダーにインポートで

23年と9/12の純情な感情

「壊れるほど」と言ってしまうとなんだか重いなと感じてしまいますが、「郷土愛?のようなもの」を感じるようになった自治体職員生活。23年と9/12(じゅうにぶんのきゅう)の純情な感情は空回りだけではなかったように思います。が、齢42歳。本当に自分が「自治体職員を辞める」という判断をするとは思ってもみませんでした。 小さな町北海道森高等学校を卒業し、1998年に奉職した森町役場。 よく、講演や書き物なんかでは「小さな町」と表現することが多いのですが、当時はまだ人口も2万人を超え、

交通違反と前例踏襲と業務改善と。

表題だけ見ると、「なんのこっちゃ」ですが、実は全て繋がっています。 先日、右折禁止の場所で右折をしてしまい、いわゆる「青切符」を切られました。その際に「ああ、これ、いろんな組織でいまよく言われることだわ」という経験を反則金を支払うことでできましたので、ここに書き記しておきたいと思います。 どんなシチュエーションだった?場所は函館市の交差点。ここで僕は指定方向外進行禁止(以下この文書では「右折禁止」)の標識を見逃し、右折をしてしまいました。 道路を曲がってすぐに、踏切があ

それは「みんなで踊れていた」ものか?

こちらの写真。昭和ではありません。令和です。 森町ではまだ、こんな風景が日常でみられます。でも、右側に見えている建物はもうすでにありません。日に日に街の姿は変化していくものです。 ・・・ その、新しさの中でなにか新しいことを、初めて見ると多くの学びを得ることができます。 僕が、2014年ころ、「公務員」としてでは無く「ひとりの住民」として「ICTを利用して街に何かしたい(今っぽく言うと「デジタルを利用して」でしょうか。)」と思い始めた取り組み「ハウモリ」。 正確に言えば

教育素人がGIGAスクールネットワークを設計し、運用を見て感じたこと思ったこと

僕が基本設計を担当しました北海道森町のGIGAスクール。 昨年末(2020年末)より端末の運用がはじまり、つい先日、ネットワークの設定もほぼ完了。これにより本格的な活用がはじまりました。 実際に自分が設計したものがどんな感じで使われていくのか、今回はどうしてもこの目で見たくて、教育委員会へお願いし、現場見学させてもらいました。情報担当の目線で構築に関する考えや、学校での活用をレポートしたいと思います。 どんな端末を、どうして選択したのか 森町ではiPadのLTEモデルを