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【音楽雑記#5】LM.C

毎日、自分が好きになったバンドに向き合っていると、ふと、そこで培った力が今の仕事に活きていることを実感します。人材紹介をやっていこうと決めて、転職活動中、色んな社長と会っていた時に、とある社長から「新しい会社を訪問するとして、まず、何をしますか?」と質問されたことがありました。

新しいものに出会った時に、どこまでこだわって調べるか?って、自分にとって癖のようなものなのですが、新しいバンドに出会った時、自然と、そのバンドの歴史、バックグラウンドにあるもの、大切にしているもの(大切にしてきたことと、大切にしていきたいと考えているもの)、取り巻く環境や、ファン層など、色んな要素を自然と拾っている自分に気づきました。咄嗟に「バンドを深く掘るのが好きなので、とにかく色んな角度から情報を拾いまくります。例えば~」と、持論を展開したところ「まさにそれだよ!うちでは、会社(ビジネスモデル)を抉る(えぐる)って言葉をよく使うんだけど、進め方合いそうだね。」と言ってもらえたことをよく覚えています。

「抉る」ってすごく強い言葉で、ちょっと怖さもあったけど、面接後、もしかしたら、この仕事向いてるかもしれないと思えたのが自信になったことを、このバンドと向き合っていて、ふと思い出しました。

▼好きになったキッカケ

どっぷりヴィジュアル系にハマっていて、もれなくDIR EN GREYの同期に当たるバンドも掘っていた高校生の自分ですが、その中で「PIERROT」というバンドに出会います。出会ったときには既に解散していたものの、メンバーの1人、アイジの作る楽曲ばかり気になる自分に気づきます。

癖の強いロックが多い中で聞きやすいポップ調のメロディ。アルバムの中でも異彩を放っており、アクセントになっていることに気付きました。そのアイジがメインコンポーザーとなり、楽曲を作っているユニットがあるらしい。しかも、ヴォーカルは雅のバックバンド出身、となると聞かない理由がありませんでした。

▼思い出

このバンドに関しては、長く一人で追っていた気がします。LM.Cがとても好き!という人もあまり周りにはいませんでした。PIERROT時代とは全く違ったコンセプト、ファン層も変化し、うまく商圏を広げていった印象もありました。PIERROTを辞めてまでアイジがやりたかった世界観がこれなの?と、疑問に思っていたタイミングもありましたが、海外人気も獲得し、未だに活動が続いている。ファンに夢を与え続けている。デビュー時から知っていて、細々と応援し続け、そんなバンドがまだ歌い続けている、その事実だけが思い出として残りました。

▼今、1番好きな曲

今年で15周年。

ポップで親しみやすいメロディーと、等身大の歌詞、今聞いても素直にいいなと思えます。PIERROTの世界観が哲学的で難しかったので、振り切ってわかりやすく伝えたいことがあったのかな、と大人になった今思います。

バンドが本当に考えていたことなど、ファンの1人は知る必要もないのかもしれません。その時やりたかったこと、やりたいこと、って、時代が変われば変わりますし、それよりも、歌い続けている事実が素敵で、素晴らしくて、これからも頑張ってもらいたいバンドです。

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