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ライフ・アウトライン実践4-1 LIFE-BEとLIFE-ASがDOの選択基準になる

前回まで、ライフ・アウトラインの各要素(DO-DAYS、DO-ALL、LIFE-BE、LIFE-AS)の詳細をみてきました。ここであらためて、ライフ・アウトライン全体のお話をしましょう。

LIFEという言葉には「生活」と「人生」という意味があったのでした。あらためて構造を見てみると、ライフ・アウトラインではDO-DAYSとDO-ALLが「生活」の側面を、LIFE-BEとLIFE-ASが「人生」の側面を扱うようになっていることがわかると思います。

4つのパートが一体となってLIFEを扱う。一体ということは、それぞれのパートが連動するということです。

あらためて、DO-DAYSの機能

ライフ・アウトラインの実用上の中心はDO-DAYSです。

DO-DAYSはデイリータスクリストであり、インボックスであり、メモツールでもあります。ライフ・アウトラインを使っているほとんどの時間は、DO-DAYSの当日アウトラインが開いているといってもいい(DO-DAYSの機能については、本連載の以下の回を見てくださいね)。

ライフ・アウトライン実践1-1 DO-DAYSのいちばんシンプルな使い方

ライフ・アウトライン実践1-2 DO-DAYSに「選択」の機能を追加する

ライフ・アウトライン実践1-3 DO-DAYSに「割り込み」対処機能を追加する

ライフ・アウトライン実践1-4 DO-DAYSに書かれるのは「タスク」ではない

ライフ・アウトライン実践1-5 DO-DAYSのさまざまな形

ライフ・アウトライン実践1-6 DO-DAYSはメモツールでもある

ライフ・アウトライン実践1-7 DO-DAYSはインボックスでもある

ライフ・アウトライン実践1-8 DO-DAYSは日々新たに作る

デイリータスクリスト(的な)機能に関していえば、DO-DAYSは通常のタスク管理アプリがなぜか備えていない機能を持っています。それが有限な時間の中でDOを選択する機能です。

詳しくは上記1-2と1-3を読んでいただきたいのですが、簡単にいえば「一日に実行するDOの数を決めて、それを超えた分は『できれば』という項目の下に落とす」ということです。「できれば」以下は余裕があればやってもいいけれど、基本的にはやらなくていいことにします。

たとえば一日のDOを6個と決める。6個のDOは実行順に並べ、順番に実行していく。6個を超えた分は「できれば」に落とす。割り込みなど状況の変化に合わせて新たなDOが追加されれば、実行順で末尾のDOがその分「できれば」に落ちる。

落とすわけにはいかないDOが「できれば」に落ちてしまったら引き上げる。代わりに他のDOが「できれば」に落ちることになる。何かを入れれば何かが落ちる。その出し入れを通じて、有限な時間の中でのDOの選択をサポートをする機能なのです。

何を基準に落とすか

ところで上の1-1から1-8には書いていないことがひとつあります。それは何を基準に「できれば」に落とすのかということです。

「それはもちろん重要度でしょう」と簡単に言ってしまう人は、ちょっとだけ何かに毒されている、かもしれません。

重要度の高いものを優先して実行するべき、というのはまったくその通りだと思います。でも問題は何を基準にした重要度なのかということです。

会社にとっての重要なのか、顧客にとっての重要なのか、家族にとっての重要なのか、自分にとっての重要なのか。顧客だって複数あるかもしれない。しかも多くの場合、これらは対立し、時間を奪い合うのです。

その問題を考えることなく、その時々に重要と思えるものをただ選んでいたら、一日のすべての時間は外から降りかかってきた(多くの場合仕事の)DOに埋めつくされる可能性が高い。

じゃあどうするのか。その問いへの答えを見つけるためのアウトラインこそがLIFE-BEとLIFE-ASなのです。

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