前回のおさらい……

LIFE-BEの「発想のアウトライン」のシェイクの続きです。諸事情で間が空いてしまったので、簡単に前回までのおさらいしておきます。

LIFE-BEの最初のトリガー質問である「今、いちばん手に入れたいものは何ですか」にしぼって、ここまでの変遷をみてみましょう。

トリガー質問に答えてのフリーライティングはこんな風になっていました。

この状態が「発想のタイムライン」。思いついたことを、思いついた順に書き出しているから「タイムライン」です。

書いたことを読み返して、見出しを立てる。アウトライン操作の5つの型でいえば、「レベルアップ」したことになります。

これで「発想のタイムライン」は「発想のアウトライン」に変換されました。

折りたたむとこんな感じ。

ここからレベルアップ。これは「要約」的なレベルアップですね。

さらにレベルアップ。「要約」を踏まえて「これは何か」を言葉にしています。創発的なレベルアップです。

こうして、トリガー質問に答えてのフリーライティングの結果から3段階のレベルアップを経て、「心身ともに健康であること」という項目が生まれました。

ありがちで月並みなフレーズですが、これは漠然と思いついたものではありません。その下にはフリーライティングで書かれた内容、つまり私にとって「心身ともに健康である」というのがどういうことなのかがたたみ込まれているからです。

そして、フリーライティングからのシェイクというプロセスを経なければ、おそらく私の中からは出てこなかったフレーズです。

……というところまでが前回のお話です。

「発想のアウトライン」のシェイク

同じように、LIFE-BEの残りの項目もシェイクしていきます。トリガー質問ひとつひとつについて見ていくとあまりにも長くなってしまうので（そして内容的に人様にお見せできない部分もあるので）、アウトライン全体の変化を折りたたんだ状態でお見せしましょう。

まず、「発想のタイムライン」に見出しを立てて「発想のアウトライン」に変換した状態。

そして、ある程度納得いくまでシェイクした後の状態です。小さくて申し訳ありませんが、まあここでお見せしたいのはプロセスなのでお許しください（内容が気になる方は拡大してください）。

「今、いちばん手に入れたいものは何ですか」ではたまたまレベルアップを繰り返していましたが、他の質問ではレベルアップ、レベルダウン、グルーピング、ソーティング、リスティングなども行われています。

当然ながら、あくまでも「今回の私はこうなった」ということです。人によってまったく違ったものになるはずだし、同じ人間でも日によって違う結果になることもあるでしょう。

最上位階層を見つけ出す

さて、シェイクはやろうと思えばいつまででも続けられるのですが、どこまでシェイクを続ければいいのか？

よく「シェイクはどこまで続ければいいのか」という質問をいただきます。シェイクしていると、どこまでもアウトラインが拡散するばかりで収拾がつかなくなる、というのです。まして、ライフ・アウトラインのような個人のアウトラインには締め切りがないのです。

答えはいろいろあり得るのですが、そのひとつは「アウトラインの最上位階層を決める」ことです。言葉を変えれば「アウトラインにタイトルをつける」ことです。