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【535/1096】旅

なんやかんやで
無事に旅に出られた
いつもと違う場所
いつもと違う人たちの群れ
ここでは完全に無所属の
ただの人である
誰も知っている人のいない
気楽な土地

と思っていたのだけど
そこここで結局きみを思い出す
悲しみが消えるわけではなく
ただひとり ぽつんとし
ひとりでいることが
家族を思い起こさせる
旅に出ようがあまり
心境はかわらない
そういうものなんですね

見知らぬ土地をのんびりと歩く
落ち着いたカフェでお茶をする
時間を気にせずのんびりと
本を読んだり 日記を書いたり
旅先でも行きたいところ
すごしたい時間
好きだなと思う場所やものは
変わらなくて
自分の時間が欲しかったのか
ただそれだけだったのかも
土地を離れても
普通にラインは来るし
連絡をとらねばならぬこともあり
なにかを切り離せるわけでもなく

引っ越したいなとか
移住したいなとか
よく思っていたけれど
場所や環境を変えたとて
自分がまるっと変わることもなく
ただコツコツとやるしかない
それもよくよくわかった

旅先はツーリストばかりで
その土地の人に紛れるわけでもなく
コンビニも量販店も内容は変わらず
思っていたほど
いつもと変わらない気がする
なんだかな
でも来てみてよかった
行動してわかったこともある
わたしは手数をふやしてやっと
普通の人くらいの理解
遅いし鈍い
それを忘れていた
それと飛行機は苦手

ここの土地の人は
わたしの土地の人よりも
ゆっくり歩く
違いはそれくらいだった
もっと郊外へ行けばまた違うのかな
今度はもう少し
旅行感の出るところに行こうか
どこでもいいけど
帰る場所があるから出ていける気もして
軟弱なわたしは
ふらふらふらふら
物理的にさまよいたい
ただそれだけの気もする

意味なんてなくていい
意味もなくとも行きたいところへ
今後もふらふら行こうと思った
なんのこっちゃの話

今日もありがとう
残された者の日々