話のはなし

つれづれなるままに きもちをのせて 風のようにきえていきたい 3年間を生きのびるための…

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つれづれなるままに きもちをのせて 風のようにきえていきたい 3年間を生きのびるための記し 残された者の日々

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夢かうつつか… 【0/1096】

(子どもを亡くしたあとの世界について書いています) 突然の晴天の霹靂の まるで信じられない出来事 しんとしたなにもないところに ただ静かにいるそこははじめての場所だ 不安やなんの疑問もなくただ静かにたたずむ だってそれしかできないのだから なにも感じられないのだから しかし人の生への執着か だんだんと空気がかわりリアルがもどる でもまた夢でそこへもどる 夢の中にいられたらよかった すすみたいと思う気持ちがうらめしいのがうつつ きみはどこにいる? 夢

    • 【593/1096】休む

      目が覚めて身体がいたい 寝違えだろうか 起き上がっても身体がだるい 軽くストレッチをする 昨夜寝る前にほぐしたはずの身体 なぜかダル重 やったから結果がうまくいく そんなわけでもないんだな 世間はゴールデンウィーク 3月4月の変化への休息 心身の疲れにお休みを のんびりする時間をもうけることは 本当に大切だと思う 今朝は雨降り しとしと降る雨がまた のんびり感をくれる なんでもがんばるとか 続けることがいいわけじゃない 年齢も関係してくるし 自分にとっていい1日をおくろ

      • 【592/1096】悲しみの波

        前よりも波の幅が生まれ 感情が揺れることが多い それは自然なことだし 無に近い状況よりいいことなんだろう 揺れると辛いけれど 揺れを受け入れることにして 悲しいときは涙し 苦しいときはすこし休む 自分にやさしく 自分をよく見て生活している 呼吸がとまっていることも多く なるべく落ち着いた呼吸を意識して 日々をすごしている すこしずつ 素直なこころに 戻ってきている 戻るから悲しいし 戻るから楽になるところもある 運動をはじめた 呼吸に意識をむけて身体を動かす 肚を中心に

        • 【591/1096】味覚のこと

          このところご飯がおいしい 何を食べてもすごくおいしく感じる そうか 味覚も戻ってきたのだ 味覚がおかしいなんて まったく思っていなかった それなりにおいしく食べてきたし おいしいものを食べると もう食べることのないきみに 罪悪感だってあった いままでは死なないために食べてきた いまは生きるために食べている そういう心持ちの変化が 影響しているのだろうか なんにしても食べ物がおいしい 甘みも旨味も舌の細胞に じんわり沁み込むように おいしさを感じる 「おいしいおいしいって

        • 固定された記事

        夢かうつつか… 【0/1096】

          【590/1096】新しい見解

          3周目がはじまった 自責自罰とはちがった 新たな見解がふと降りてきた いろんな人から伝えられてきた言葉が ようやく自分の胸に届いた そんな感じのお知らせだった そうか そういう考えもあるね 深い罪の意識に苛まれると ちがう考えや思いは届かない 自分の思っていることが すべてのようになってしまう そのことにも気づかない 渦中から出ないとわからない 答えはひとつではない それぞれのバランスが大切だと 専門家も言っていた 自分だけのせいではない いろんな要因があったのだと 自

          【590/1096】新しい見解

          【589/1096】きみのくれた大切なもの

          きみはある日突然消えた きみへの想いは残る 悔いも苦しみも悲しみも ことばにならない思いもたくさん たらればの地獄 どうにもならないことをくり返し 頭の中でシュミレーションしつづける 死んだような日々 それらを超えて きみが残してくれた たくさんの大切なものを すこしずつ思い出せるようになった きみがいたから今の自分がある きみがいなければ 今の自分にはならなかっただろう きみがいたから家族になれた きみがいてくれたことの 意味はなくならない そう思える いまも悲しいし

          【589/1096】きみのくれた大切なもの

          【588/1096】笑っていいと思える

          最近急に もう笑ってもいいんじゃないか そう思った 仕事したり人に会うとき 普通に笑ってはいた 仕事だし人前だし 自分に言い訳しながら笑っていた 本当に楽しいからでも 喜びからでもなく 心から笑えるわけではなかった 笑ったあと ふと真顔になる 笑ってる場合か? 笑ってていいのか? 笑ったことを罪に思っていた 笑えるような人間なのか 意識的にも無意識的にも 自分を責めていた 抑うつ状態だったのだろう 自分はうつっぽくならないと なんとなく思っていたけど 知らぬうちに入り込

          【588/1096】笑っていいと思える

          【587/1096】楽しんでほしいと思う

          下の子が進級した 新生活にとまどいながらの毎日 悩んだり疲れたりしながら 慣れていくんだろう いろいろと 選ばないといけないこともあり 決めかねている よその子の話もちらほら聞く 「楽しんでほしい」 そう言っていたママさん うん たしかに なにが正解とかじゃなくて とにかく楽しんでほしいね 楽しめる道を選択してほしい 苦しいとき悩ましいときも 楽しめる方向で考えてほしい きみがいなくなって 楽しむことに罪悪感があった 自分だけ楽しんでいいのかなって きみを救えなかったのに

          【587/1096】楽しんでほしいと思う

          【586/1096】嘘つきの人

          この世にはおどろくほど 平気で嘘をつく人がいる 兵器か 平然と暮らすさまに憤る 本人に悪い気がなければ その人に罪悪感は生まれない 会うたび嫌な気持ちになるのは こちらばかりで 気にする方が愚かだと 言われているような気になる せめて謝ってほしかったな それだけ その一言がないだけで 気にする自分もどうかしてるのか いや 自分の感じることは自分のもので 否定しなくていいのだった ただ感じたら消えていく 否定したり捏ね回すと肥大する こころは平穏 乱れるのは感情 魂は傷つか

          【586/1096】嘘つきの人

          【585/1096】悟りを開くと…の著者

          その昔 話題になったらしき エックハルトトールさんを知る 誰かのおすすめで耳にし 図書館で借りた 図書館は人気だと 予約待ちで何年も待つのだが この本は誰の予約もなく すぐ借りれた 読んだほうがいいのだな 必要でないときは なんでもすぐ手元にこない ふむふむ 要約すると とにもかくにも "いまを生きろ" "いましか存在しない" とのこと 過去や未来は存在してなくて "いま" しかない いまを平穏に生きること マインドフルネスとも近い "思考は自分ではない" とも言ってい

          【585/1096】悟りを開くと…の著者

          【584/1096】桜

          桜の季節 もりもりと花咲く姿もいいし 風に揺られ花びらが散るのもいい 花びらを失った額の 色の濃さを愛でるのもいい 初夏を思わせる葉桜も 風にそよぐ姿が美しい 春はいい季節 これからよいことがはじまるような 気持ちにさせてくれる そんな季節にきみはいなくなった 芽吹き時 節目時 変わり時 身体も心もついてゆけず すべてがピークに達したのだろうか きみがいなくなって 世の中の爽やかさに救われたよ これが冬へ向かう季節なら もっと苦しんだかもしれない そう思った 実際は冬の美

          【584/1096】桜

          【583/1096】生きづらさについて②

          すべてのジャンルで 明確な正解が提示されていて それに縛られがち と思うきっかけは下の子のこと なりたい自分 目指したい自分 それらを調べ上げ 形にし ときに提案して購入したり その行動力がすごいなと 感心していたのだけど それらはすべてネットの情報  でかけた先で 手にしたのでも目にしたのでもなく フリック動作で見つけたものだ 見たことも 会ったこともない人の薦めることを 顔出ししているという理由で なんとなく信じていく 顔出しのふしぎ 誰かの提案を疑いもなく 信じてし

          【583/1096】生きづらさについて②

          【582/1096】生きづらさについて(ちょっと長め)

          なんでもフリーで見たり聞いたり 昭和とは全然ちがう 自由度が高いように思うけど 生きづらい人は断然多い なんでなんだろう ずっと考えている あらゆるジャンルの正解が 事細かに記されているからかな ぼんやりと思う 昔は、なんていいたくないけど わかりやすい正解はなかった その中での初めての子育て 調べるのもiモードの時代だし 大して情報もなく心細かったけど ある程度の方向性を道しるべに 試しだめし 自分なりに進むしかなかった 当時は苦しかった 下の子のときもスマホが出たくら

          【582/1096】生きづらさについて(ちょっと長め)

          【581/1096】夢で会う

          命日が近づく また夢を見た 夢の中で夢でないことを 何度も確認し何度も抱きしめて よかった 会えてよかったと思い 目を覚ます それもまた夢で 夢の中で夢から覚めて絶望した その続きの夢でもまたきみはいて 今度こそ夢でないことを確信し ああ よかった もう消えちゃダメだよと 何度もくり返し 何度も抱きしめる 夢の中でまた目が覚めて きみが消えていないか 急いで確認しに行って まだいた よかったと安堵して また目が覚める そのあと 夢の中のきみが 実は別人だった という夢も見

          【581/1096】夢で会う

          【580/1096】ネット検索

          たまに無性にネット検索してしまう 自分にとってネガティブな方の情報 きみが亡くなった理由が 自分なんだろうと思える記事 辛辣なことが書かれている そうか そうだよね やっぱり自分が悪いのか 傷つきながらも違和感を感じる もしかして これってエゴサーチみたいなもの? そう気づくと急に恥ずかしくなる 結局  自分のことばかり考えている なんてこった なんで芸能人はエゴサするんだろう そんなことしたって いいことなんて何もないのに そう思っていた 今後のために調べる人や 客観性を

          【580/1096】ネット検索

          【579/1096】風のように

          気づけなかったこと それはわたしの慢心だった なぜ気づけなかったのか あのとき止められていたら たらればを何度もくり返し もう遅いんだと結論つけて 思考停止 考えるのを諦めた 亡くなった人との関係は いなくなってからも続く あの人もつぶやいていたし 「やり取りをやめないでください」 専門家もそう言っている 毎日何度もやり取りをくり返し この2年を生きのびてきた ときおり気づきもあり 救いもあり また絶望もあった 風のように消えていきたい そうつぶやいた頃 かすかに吹

          【579/1096】風のように