【191】④霧雨にうっすらみえる遠くの山桜。白色と桃色。視線が飛ぶことが久しぶりだと気づく。ずっと手元ばかり見ていた。小さく狭くなる世界。外はこんなにも朗らかで広い。霞がかる景色が夢のようだ。生きている今もいつか消えていく。皆元に戻る日が来る。現の今も幻と化す。今日もありがとう。
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