見出し画像

【595/1096】開示しないわけ


わたし達はほとんど開示していない
友達 職場などでも
ほとんどきみの不在を伝えていない
友人もほんとにすこしだけ
会ってないのもあるし
会わないつもりなのもある

伝えないまま会う人もいる
そういう人は物理的に遠い人
日常を知らない人

近所やママ友たちにも
ほとんど言っていない
聞かれる場もないので
あちら側が知っているかも知らない

言えない理由はたくさんある
まず理解されないこと
また噂になるかもしれないこと
あとは批判されるのも怖い

月日の浅い日は
自分で自分たちの状況理解が苦しく
人に伝えるどころではなかった
毎日を暮らすことに注力し
それしかできなかった

きみの送り出しのときも
誰も呼ばなかった
親族のみ 誰も呼べなかった
悲しすぎて 共有することが
不可能だった

下の子の生活のためもある
変に噂がたったら
あの娘の生活が変わってしまう
なるべくフラットに
学生生活を終えてほしかった

言い訳なんだろう
事実を認めたくなかった
伝えることで
きみの不在 
きみを喪わせた自分たちのこと
それらが現実になることを恐れた
自分で理解してないことを
他人にいろいろ言われたり思われたり
それも怖かった
自分なりの答えや諦め 納得
なにがしかの形にならないまま
他人にぽーんと投げられない
そう思った
重たい案件 まさかの案件

いまはいつか伝えなければなと
思っている
通常 もっと自己開示するらしい
こんなに重たく辛いことを
そんなに人は抱えていられない
専門家はそう言っていた
開示は良し悪しでない
その人たちそれぞれの選択だから
どちらでもいいそうだが
かなり開いていない方だそうだ

だよね 知ってる

開示せずにいられるのは
専門家に定期的に通っていること
ここで毎日書いていること
が大きいかもしれない
自分の中に溜め込みすぎない環境に
救われているのだろう

知ってくれている人とのやり取りも
支えになっている
ありがたいね
自分の中の整理がつくとき
そんなときが来るのか知らんけど
伝えられる日は来るかもしれない

どうしたいのか
それがすべてだから
どうしたいのか よくよく考えよう

いつもありがとう
残された者の日々