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【588/1096】笑っていいと思える

最近急に
もう笑ってもいいんじゃないか
そう思った

仕事したり人に会うとき
普通に笑ってはいた
仕事だし人前だし
自分に言い訳しながら笑っていた
本当に楽しいからでも
喜びからでもなく
心から笑えるわけではなかった

笑ったあと ふと真顔になる
笑ってる場合か?
笑ってていいのか?
笑ったことを罪に思っていた
笑えるような人間なのか
意識的にも無意識的にも
自分を責めていた

抑うつ状態だったのだろう
自分はうつっぽくならないと
なんとなく思っていたけど
知らぬうちに入り込んでいた
抜けてみて初めて
自分がうつっぽかったことに気づく
渦中はなにもわからない
離れて初めて気がつく
喪失にはそういうことが多い

暗く重い時期を
すこし抜けた気がする
もう笑ってもいいんじゃない?
そう思えて
普通の笑顔になれるようになった
笑ってもいいんだ
悲しくても辛くても罪があっても
笑っていい
結局 自分の許しが1番強い
誰かの助言を取り入れるかどうかも
いつも自分次第

きみは色んな人に色んなことを
伝えられてきた
でも死んでしまった
言葉が届かなかったわけでなく 
きみが無能だったのでもなく
ただ 納得できなかったんだろう
なにかでなければならない
自分ののぞむものでなければと
そうでなくて
ただ生きているだけでもよかったのに
自分に
許可してあげられなかったのかな
許すことを選べなかったのかな
自分を苦しめてしまうことを
ずっと抱えていたんだろう
もういいから手放して
大丈夫だよと言ったつもりだった
きみの望む形ではなかったのか
きみの本当のこころには
届かなかったのか

後悔することは多々ある
今さらどうすることもできない
悔やむし悲しい
喪ったものは戻らない
わかっている 十分にわかったよ

これからは素直に普通に
笑おうと思う
きみのことを抱えながらも
笑おうと思うよ
きみのくれた大切なものも
残っているんだ
それらも抱えて笑おうと思う

いつもありがとう
残された者の日々