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【576/1096】自分への怒り

自分への怒りが1番つよい
自分のことが許せない
自分のことが嫌いになっていく
それは進むと憎しみに変わる
きっと
きっとなんだけど
きみもそうだったんじゃないか
わたし達や社会への怒りも
もちろんあったと思うけれど
1番は自分のことが
いやになっちゃったんだろう
いまはそう思う

自分のことは騙せないし隠せない
記憶するすべてのことと
それにまつわる心の中と
優しい人 真面目な人ほど
自分というもののあり方を
自分に問いつづけるんじゃないか
理想としている自分や
望む形になれない自分を
せめてしまったんじゃないか
誰も責めてないのに
自分が責めているから
どんな言葉も良くないものに
形を変えてしまったんじゃないか
捉え方がゆがんでいく世界

それはとても苦しかったろう
誰にも理解されず
ことばで表しにくいこと
ことばにしても深淵までは伝わらず
苦しかったね

きみの苦悩
それはきみにしか
乗り越えられないものではあった
どんなに周りが何とかしようとしても
きみの中の納得や気持ちがなければ
変わっていかないものだったろう
それがまた苦しかったんだろう

きみの絶望を後押ししたもの
小さなひと言 小さなつまづき
孤独と孤立と継続と
重なり合って抜け出せず
ぽんと押されるように
きみの魂は身体の外へ
出ていったきり

生きていれば
生きていればなぁ
今さらながら つぶやいてしまう
生きてくれてたら
生きていてほしかったな

ごめんね

いつもありがとう
残された者の日々