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天気の子を観た。

「天気の子」を公開初日の19日に観てきた。

レイトショーで終演が23時~24時の間くらいだったけど、ほぼ全席埋まってたんじゃないかな~。
予約の段階ではチラホラあった空席の所にも人が入ってたし。

さっそく以下ネタバレ感想。

これまでの新海監督作品を観ていて、本作を未鑑賞の方には絶対読んでほしくない。
今すぐブラウザを閉じて映画館に行ってほしい......。

ざっくりとした感想は、「君の名は。」を経た「言の葉の庭」以前の新海監督作品。

ジュブナイルなのは前作と変わらずなんだけど、今作のアクションとシリアスさには細田守監督作品のイメージもあり。

挑戦的や斬新といった内容ではなく、しっかりと地に足を付けながら、やりたいようにやっていて、かつ随所にさらなる成長を感じた。

前作の大大大ヒット以降、本当に想像もできないような、様々な経験をしただろうに、いい意味で人はなにも変わっていないことが伝わってきて安心した。

細かい感想は箇条書きで......。

・要所要所で音楽を引き立たせる(ことで場面自体の印象も際立つ相乗効果的な)演出は相変わらずだったけど、今作ではくどく感じた。4~5、6回くらいあったような。でも、曲は良い。

・前作と比べると、劇中に使用される楽曲と物語、キャラクターとの関連性が弱まったと思う。というのも、前作は瀧と三葉の繋がりが主軸で、かつ楽曲の歌詞もストレートで頭に入ってき易かった。
今作は、帆高と陽菜という主人公がいるものの、家出してきた帆高と、親を亡くして弟と2人で暮らす陽菜のサバイブ感、周りの「大人」たちそれぞれの物語にも意識が向くので、楽曲とストーリーの繋がりが感じづらかった。

・スターシステムに驚いた。前作でもユキちゃん先生が話題になっていたのは覚えているけど、なるほどリアルタイムで経験するとそりゃ話題にもなるわ。

・もうとにかく美術。背景。最高。前作、前々作以上に、これでもかと見せつけてきて眼福。

・タレント声優も一部がほんのわずかに気になった程度で、すぐに馴染んだ。物語に集中できるレベルで、なんの問題もなし。小栗旬さんに至っては、クレジット見るまで職業声優の人だと思ってた(どおりで聞き覚えあるのに思い当たらないわけだ......)。

・「会いたいんだ」のところに須賀を持ってくるのが、本当にグッときた。自然な流れで、初見時には「うまいなぁ」と思う余裕すらなし。今のところ一番泣けるシーン。


間違いなく、前作よりははねないだろうなぁ。カタルシスが圧倒的に小さい。

けど、前作よりも好きな所、というか比べるのも野暮な話で、前作とまったく違った感動、余韻がある。

最後の「大丈夫」。主人公たちと歳の近い、社会や人間の理不尽さを感じている人にはどんな響き方をするのか気になる。

また近々2回目観に行こ~。

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