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NICOと私と(1):出会い

どうも。たまごです。

前回の記事で私の三つの「好き」について書きました。

が、書いていくうちにこれでは好きという気持ちが全然書ききれてねぇ…と感じまして。今回は音楽、中でも私にとって絶対に外すことができないNICO Touches the Wallsというバンドについて掘り下げて書いてみたいと思います。

というわけで、超超個人的な思い出、思いの丈を綴るだけになります…。わざわざ人に見せるもんでもないのですが、ただ自分の想いを何かしら形にしておきたい一心で書きます。おまけに長くなるのでいくつかに分けます。それでも聞いてやんよという方はそのままお進みください。

ちなみに、記事のタイトルはNICO Touches the Wallsのボーカル&ギターだった光村龍哉氏が書いていたブログ「NICOと僕と」から拝借しました。おこがましいことこの上ありませんが、どうかご容赦を…。


出会い

NICO Touches the Wallsというバンドを知ったのは、NARUTOのアニメがきっかけでした。たしか中2の夏ぐらい。彼らのBroken Youthという楽曲がエンディングテーマになっていて、それが最初の出会いです。なんというかクセになる不思議な曲だったのと、光村さんの声が印象的で、個人的には一度聴いたら忘れられないなという曲です。

ただ、その時は「出会い」といっても街ですれ違ったぐらいのもの(すれ違っただけだけどインパクトがあって覚えてるみたいな)。そこからNICO沼にはまっていったわけではなく、変わったバンド名だけどちゃんと三人称単数になってて几帳面だな…というぐらいの認識でした 笑。

それから2−3年が経ち、高校生になった私は相変わらずNARUTOを観ていたわけですが、ある日新しいオープニングテーマで聴き覚えのある声が…。

それが私をNICO Touches the Wallsという沼に連れ込んだDiverという曲でした。

当時の私は、勉強のことやその先の将来のこと、自分の性格のことなどなど色々と悩んでいました。具体的な悩み事があったというより、漠然とした不安やプレッシャー、自信のなさに苛まれていたという方が近いかもしれません。いずれにしても、なんとなくひとりで悶々としていることが多かったです。心に鉛みたいなものがあるというか。(まぁそこは今もあまり変わってない気がしますが…笑)そして、そんな自分に嫌気が差して余計に自己嫌悪に陥っていくみたいな。その繰り返しでした。

そんな時に流れてきたDiver。そもそもイントロから直感的に好きだと思いました。全体的な曲調も。

そして何より当時の私に刺さったのがこの歌詞。

悲しみなんて吐きだして 前だけ見てればいいんだっけ
それじゃとてもまともでいられない

NICO Touches the Walls "Diver"より

そう!そうなんだよ!ネガティブな気持ちをなかったことにしてずっと前向きでいるなんて無理なんだよ!
と、心動かされてオープニングを見ながら泣きそうになったのを覚えています。

まるで自分のことを歌ってくれているかのよう。自分とリンクしているよう。初めて聴いて、そんな曲だと感じました。

それからまずDiverのCDを借り、オープニングでは聴けなかった全体を聴くと、他の部分にもそうなんだよそうなんだよ…というところがたくさん。たとえば、

頭の中の地図をひっくり返したら
足りないものだらけで 独り怯えた昨夜
僕は強いんだってずっと思ってた
誰よりも強いってずっと思ってた

NICO Touches the Walls "Diver"より

ここも自分ととても重なる部分でした。

今までなんとかなってきたけれど、蓋を開ければできないことだらけ。自分も他人もごまかしてきただけじゃないだろうか…。私には何もない。大丈夫なふりをして、本当は先のことも考えられていないし、ただ甘くて情けなくて不安でいっぱいの自分がいる。そんな私のことのようでした。

ここだけではありません。とにかく曲全体として、悶々ともがいている自分を受け止めてくれた気がしました。明るい言葉で励ますのでもなく、慰めるのでもなく、ただ心のぐちゃぐちゃをさらけ出して、一緒にそばにいてくれるようでした。

別にそういう感情を抱えていてもいいのさって…。ぐちゃぐちゃにもがき苦しんだっていいのさって…。

これほどに救われたことはありませんでした。

ここから、私は一気にNICO Touches the Wallsの底なし沼に惹き込まれていくことになるのです。

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