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No.479|円滑なコミュニケーションをするために、使っている言葉の意味を合わせる

2024年4月28日 No.479 
当ブログは、ビジネスパーソンに向け、日々働く中で得た気づきについて発信します。
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ずいぶん過ごしやすい気候になってきましたね。
花粉も少しマシになってきて(黄砂もありますが)気持ち良い季節になりました。

それもあってか、あいつが出てきました。
去年、急に大量発生しましたので、今年もぼちぼち出てくるかなというのがありましたが、ついにです。
ええ、緑のアイツです。

そう、カメムシです。


うちのマンションは昨年もそうだったんですが、特に出てくる数が多いんです。

そこで、先日ありましたカメムシについての妻との会話をご紹介します。


妻:「カメムシって、この辺めっちゃ多いけど、他のところやとあんまり出てこーへんらしいよ」

私:「そうなんや。去年、他の地域でも多いって知り合いは言うてたけど、確かにこの辺は多いかもね」

妻:「いや、全国がどうのこうのって話じゃなくて、このあたりのこと。うちのマンションに多いよねって話」。


この会話で私は「全国から見た地域別の比較」をしていて、妻は「周辺地域での比較」をしていました。

しかし、上の会話の内容では少しわかりにくいため、言葉を補足して表現を変えてみます。


妻:「カメムシって、うちのマンションではたくさん出るけど、他のマンションとかだと、あまり出てこないらしいよ」

私:「そんなことない気がするけどなぁ。去年、他の地域でも多いって知り合いは言ってたよ。まあ、確かに神戸は山も近いし、比較的多いかもね」

妻:「いや、全国と比べて神戸がどうのこうのって話じゃなくて、うちのマンションと他のお宅との違いを言ってるの。うちのマンションは多いよねってこと」。


この一見トンチンカンに見えるやり取りは「この辺」の定義が異なるから生じています。

同じものを見て、同じ言葉を使っていても、相手が指している内容が異なっているということ。


仕事でも、クライアントが変われば使っている言葉の意味合いが変わることがあります。

だからこそ、相手のことを知ることが大事ですよね。


昔、私がパチンコ業界のコンサルだったとき、成りたての際に強い違和感があった言葉が「営業」という言葉です。

パチンコ業界の営業という言葉は、「店舗営業」の意味合いです。
なので、「営業戦略」という言葉を使う際は「店舗営業の戦略」という意味合いで使います。
そのため、機械・レイアウト、利益率、販促などについてどうするのかを考えることを意味します。

しかし、世間的に「営業戦略」というと、顧客に自社商品を購入してもらうために、営業マンをどのように活用し、誰をターゲットとし、どのような販売手法をとるか、といった意味合いになります。


このように「営業」という言葉一つをとっても、言葉が意味する内容がまったく違います。
コミュニケーションがうまくなりたいなら、こうしたことが生じ得るということを認識しておく必要があるでしょう。

同じ生活をしていて、同じように使っている指示語(この辺)ですら、考え違いがあるくらいですから。


最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も「即断・即決・即実行」「平均ではなく異常をやり続ける」「わからないからすべてやる」「優柔不断は誤った意思決定よりなお悪い」「手を動かし続ける」でいきます!

●本日のまとめ

・自分が使っている言葉の意味と相手が使っている言葉の意味が異なるケースがある。
・言葉にはその意味や背景、文脈が含まれているため、相手が使っている言葉の正確な意味を把握しつつ話をする必要がある。
・その事実を踏まえたうえで、自分と使っている言葉の意味が異なる場合は
相手がどういう意味でその言葉を使っているかを確認することが求められる。

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