久しぶりの針サック登場

「惨めになりたい!」というやり取りをしたのが数日前。よーし、次会った時は惨めな思いをさせてあげるからね!というような返事をして、いよいよ逢瀬の日となった。

とは言っても本日はガッツリ逢瀬ではなくて前半は映画デートをする予定になっていて、観る予定の映画は「怪物」という是枝監督の邦画。そういえば是枝監督作品って一回も観たことがなかったので、これもまた楽しみである。

いつもより早めの新幹線をなぜかチョイスしてしまってギリギリ飛び乗ったけど、早めの待ち合わせにしてしまったからまいにも朝からドタバタとさせてしまった。

いつもとはちょっと違うところで待っていた我が愛犬は、緑が気持ちいい広場にちょこんと座っていた。可愛いわんこだ!と思って遠目からブンブン手を振ってみたらものすごくよそよそしい態度をされてしまっているけど、周りにはたくさん通勤中の人がいるのだから恥ずかしいと思われてしまっても仕方ない。

私もわんこの隣に気持ち的にはちょこんと、実際にはドスンと座って広場を眺めながらいつものように会話をする。まいの日常の報告を聞いていると、本当に日々色々なことがあるんだなとも思うし、それを喜怒哀楽様々な表情を見せながらもしっかりと片付けているところにまいの凄さも感じる。本人はその実力を否定することもあるけど、聞いてるこっちはよく分かるんだ。

それにしても午前中の涼しめの風と緑の敷地でのんびり過ごすのも心地良いもんだ。しかも隣には最高のパートナーがいてくれているし、このまま時間が止まってくれてもいいぞ。

しかし残念ながら時間は刻一刻と過ぎてゆくわけで、映画の上映時間も近づいてきたので少し早めに映画館に向かって出発した。早めに出た理由はただひとつ、我々は二人とも結構な方向音痴だからである。

着いたと思ったらドアが開かない!こっちじゃなくてあっちだ!と、案の定安定して迷子になる2人。ワイワイやりながらもようやく映画館への扉を発見して、お互いに大人の落ち着きを取り戻すこともできた。

ここの映画館はエントランスこそそこまで広いわけではないけど、グッズの売店が開放的ですごく見やすい。こういう映画のグッズを見ると無性にワクワクしてしまうのは、子どもの頃よく親に連れて来てもらっていたとき、売店を物色したあと最終的にパンフレットを買って家で眺めるのが楽しみだったあの頃の名残かもしれない。

一緒にしばらく売店を眺めているうちに、そろそろ会場入りの時間も近づいてきた。ということは、ポップコーンを買う必要がある。ここに関しては私とまいで意見が大きく分かれていて、私は映画を観る時には大量のポップコーン必須、味は塩。対して彼女は映画に集中したいからポップコーンは無くてもいいし、もし食べるなら味はキャラメル。

今回まいはポップコーンが要らないということだったので、Lサイズのポップコーンを全て塩味でお願いした。映画館によって容器のサイズは様々だけど、ここの容器は気前が良くてとてもいいじゃないか。

ポップコーンと二人分の飲み物を持って意気揚々と目的のシアターに向かうと、平日午前中の割には人がボチボチ入っている。話題作みたいだし観たい人も多いのかな。

わんこと隣同士で座って、予告を観ながらポップコーンをひたすら食べている私を見てわんこは失笑したり、時折肩に頭を乗せて甘えてきたりする。

健全で何気ない幸せな時間。映画が始まるまでこんな感じにのんびりと過ごしながら、でもポップコーンを食べるのは止めない。

いよいよ映画が始まると、お互い一番集中できるポジションになって鑑賞する。内容がシングルマザー・児童・教師それぞれの視点が描かれているものなので、まいが興味を持つのも頷ける。私は基本的に洋画ばかり観る人間だけど、こういう機会があると自分ではチョイスしない映画を観ることができるのでとても有難かったりする。

それにしても最近の映画って長くなってるよね。昔は大体90分前後だったけど今って120分じゃ終わらんよ?っていうのもあるし。この映画も126分あって、でも個人的には上手に展開が動き続けてくれたまま終わったので面白かったなという印象。まいはもっと深く色々と考察していて、それを聞いているとそもそもの子どもに対する知識の有無でこの映画は観方が違ってくるんだなってすごく思ったし、ということはやっぱりよく出来た映画なんだな。

こうしてド健全映画デートをして楽しんだあとは、ちょっと不健全なこともしたくなるのが人の性。今日は惨めにもしてあげたいしね!ということでいつものホテルに向かいつつ、コンビニでお昼ご飯もしっかりと買っていく。「さっきポップコーン食べたよね…」ってわんこが聞いてきたけど、ポップコーンはポップコーン、昼飯は昼飯なのだ。

いつものホテルにチェックインをするとき、受付のおばあちゃんが毎回やたらとまいの顔を見てうんうんと頷いたりしていたので孫を見送る気持ちなのかな?って勝手に我々で想像していたりするんだけど、今回は私の顔も見て頷いてくれた。これは、孫を頼むよ。ということだろうか。

ホテルに入ったら少しだけのんびりしたあと、まいに下着になるように伝えた。恥ずかしそうな下着姿が相変わらず艶めかしい。私はバッグからある物を取り出して、それをわんこの目の前に差し出した。

「…何これ?」って最初は理解できていなかったけど、それを首に巻き付けたら「想像してたのと違うぞ…?」っていいながらも理解してくれた。

これは首輪一体型の太いロープ状のリード。以前まいがリードを欲しがっていたので、ペットショップに行って探してきたんだ。まいが想像していたものはチェーン状のもので、私も最初はそれを買うつもりでお店に行ったんだけど、実際に現物を目の前にして色々と想像したときにチェーン状のデメリットが見えた。

ちなみにチェーン状のデメリット。

  • チェーン状の首輪一体型リードは引いた瞬間は首が締まるけど、引く力を緩めると首元も緩む。(本物の犬に着けるならメリットだけどね)

  • 重量が割とあるので、騎乗位の時に着けさせているとまいの肩こりが加速しそう。

しばらく店内を物色していたら、二色のロープ状の首輪一体型リードに出会った。ビビッと来た私は咄嗟にそれを手に取って、何の躊躇もなく自分の首に掛けて絞めたり引っ張ったりしてみた。周りのお客さんの顔色など気にもしないけど、もし何か言われたら「自分の愛犬の大事な首に掛けるんだから、自分が試さないでどうするんですか?」って逆に言ってやろう。

このリードはSM道具としてはすごく優秀で、引く力を緩めても首は絞まったままになる。いいじゃないか。そして、まいの好きな色が二色も入ってる。やっぱり首に巻くからには、まい自身の好きな色の入った物の方がいいじゃん?というわけで即購入。

まいが想像していたジャラジャラしたものではないけど、これはきっと気に入ってくれるはず。巻かれて何となく違和感があるなーって表情をしていたので、先端部分を上にグッと引いて首を絞めると頸動脈を一気に締め上げることができる。このロープは三つ編みっぽくなっていてちょっと縄っぽい感じもあったのも購入理由の一つだ。しっかりと首に食い込むのも、購入店舗にて自分の首で試し済み。しかも手を放してもそのまま絞まりっぱなしなので、首を絞めたまま他の部位を思う存分責めることができるわけだ。

少し絞めて遊んでいたけど、今日はイマイチまいのスイッチが入って来ない。こういうときは痛いことをしてもあまり良い状況にならないので、快楽寄りなものを選択しつつ挿入して、相変わらず奥をひたすら突いて思いきり射精した。

一回戦が終わったら、まいがそのリードを私の首に着けて絞めあげてきたり、ちんちんにそれを巻き付けて引っ張って遊び始めた。あ、ちなみにこのリード、射精後のスモールちんちんの亀頭をしっかりと締め上げたまま引っ張り回せるので女王様がM男を責める時にも重宝すると思うよ。

ビックリするくらい引っ張られて感心したけど、このままエスカレートするのは良くないと思って「まい、そろそろ…ね?」と窘めたら、悪戯っ子の顔のままリードを外してくれた。

よしよし、良い子だって思ったらそのリードで今度は私の両足を拘束してきた。そしてバッグから何かを取り出したと思ったら大腿部に激痛が走った。
針サックを勢いよく大腿の上で転がしたのだ。ピザカッターみたいな車輪に何本もの針がついているので本当に転がしやすいこのアイテム、我々のお気に入りではある…んだけど、今日は惨めにするつもりで来ていたのでそういったものを全力で受ける心構えが全くなかった。そして、心構えがないときってこんなに痛いんだっていうのも理解できたことは良い学びだ。

激痛に歯を食いしばって耐えつつ、でも耐えられない分は思いきりベッドを殴って逃がしていたら、まいがセーフワードを用いて聞いてきてくれた。そうだ、こういうときにセーフワードを使うんだったな。ということでセーフワードを使ってこの責めはおしまい。

私は思ったことや理解できていないことを言葉にして伝えることがよくある。そしてその時に出た言葉は「今日のまいは分かんねーや。」だ。
昨晩は惨めになりたいって言っていたので、そのつもりで来たら割とボコボコにされているのが私という摩訶不思議な現象が今起きている。「分からないとか言わないでよー!」って言うまいの気持ちもよく分かるんだけど、まだこの現状を理解できていないのだから仕方ない。

このあとお風呂で一回、その後ベッド上で一回、私の中でこれは良くないと思う行為が立て続けにあった。私は良いと思うことと悪いと思うことの線引きが自分の中にあって、プレイにおいて悪いと思うことは相手の自信を喪失させる可能性のある行為、本当の意味で相手の尊厳を踏みにじる行為などがそれに当たる。逆にそれ以外はまいだから許しているという節が多々あるんだけど、その辺りは可愛いうちのわんこですからね…。
そして今回初めてまいがそのタブーに抵触した。

「それは絶対に良くない。」そう言って突き放すと、言われたことに対して「違うの、言い訳があるの!」と釈明を始めたのでそれは素直に聞いてみる。ただ、残念ながらどの言い訳もちょっと苦しいし、何ならまい自身も言い訳をしながら「いやでもこれは私が悪いんだけど!」って、賢い故に言い訳の結果が自分でも見えていた。

ごめんなさいと言いながらもウーって唸ったりする愛犬はとりあえず置いておいて、今何が起こってるのかを黙って一人で考える。5分とか10分とか少し時間は掛かったけど、ようやく今の状況が理解できてきた。

今隣で唸っているのもそうなんだけど、その前の行動もすべてじゃれ合いの時のそれ。つまり今は惨めになりたいんじゃなくてじゃれ合いたいってことだ。確かに仕事でストレス溜まりまくっているからな…。そして私は惨めにするモードのまま今もいるので、そこが嚙み合わなくてこういう状況になっているってことか。

基本的に私は様々な出来事においてわんこが悪いと思うことはない。あ、さっき一個あったけど、それだって「何で飼い主なのに分かってくれないんだよー」の表れみたいなもんか。でもダメなものはダメだけど。
今のこの状況も実際まいは何にも悪くないんだよね。昨日は惨めになりたかったんだけど、会ったらめちゃくちゃじゃれ合いたくなった。ただそれだけなのよ。だけど私がじゃれ合いに応じてくれないので、それがエスカレートしたってだけの話。ほら、シンプル。

頭の中で整理がついたので、「ごめんごめん、もう大丈夫だよ。」ってまいにくっ付いて頭を撫でる。ゆっくりキスをすると、やっぱりちょっとじゃれつきたそうな感じでキスをしてくる。もう理解できているし、受け入れ態勢も出来たからドーンと来い!という感じで戯れた。私に向かってでんぐり返しするも良し、「高い高いしてあげよっか?」と言って下から全力でまいの全身を持ち上げてスーパーマンみたいに空を飛ばせてみたり。本当に楽しそうに笑っている姿を見て、よしやっぱりこれが正解だった!って心の中でガッツポーズ。

ひとしきりじゃれ合ったらわんこが満足したみたいでちょっと落ち着いた。口に指を入れてみたら自分からその指を喉奥まで突っ込んで苦しそうにしているので、一緒に牝穴にも指を入れてある意味二穴責めをしてみるとわんこがもっと欲しいと言わんばかりに指を飲み込もうとして、よだれを垂らしながらえずく。それを眺めながら牝穴を執拗に責めていると、胡坐をかいて座っている私の両手でわんこの全てをコントロールしているような支配的な気分になってすごく興奮する。そして、こうやって私の前でしか見せないわんこの貪欲な姿を見るたびに飼い主の喜びを感じるんだ。

出会った頃から自制心の強かったまいに、私の前でなら自分を解放してはしたなくなれるんだよってことをずっと教えてきたからね。

何度もえずいて苦しみを欲しがっているわんこの首にリードを巻いて、それをグッと引っ張って首を絞めるとみるみる顔が真っ赤になっていく。それはそれでとても可愛くてたまらないんだけど、もっと苦痛を与えたくなったので針サックを取り出して乳首に刺して遊ぶと、苦痛と快楽が混じった艶っぽい声に変わる。

その声がたまらなく興奮するし、もっと聞きたくなるっていうのが飼い主の性。牝穴を自分で開くように命令をすると、それを理解して期待するかのようにしっかりと牝穴を開いてくる。クリトリスを剥き出しにしてそこに針を当てると、弾けるような悲鳴とそのすぐあとに苦痛が快楽に変換されたような本当にいい鳴き声に変わる。「もっと…ください」と頭の中がグチャグチャになっているわんこのおねだりに応じて、何度もクリトリスに針を刺すたびたまらない鳴き声を出しながら全身をくねらせる。

私もそろそろ我慢の限界なので、そのまま挿入して首を絞めたりビンタしたりと楽しんだ。わんこもマゾが出来上がっているので痛めつけるたびに悦びの声をあげてイキ散らかして、そして大好きを連呼する。その大好きを全て受け止めて牝穴を思いきり使い倒して射精した。

「さっきは寂しい思いさせちゃったね、ごめん。」って言ったら「ご主人様はすぐ仲直りしてくれるから大丈夫!」だって。死ぬほど可愛いでしょ、これがうちの自慢のわんこです。

そうそう、今回はまいからプレゼントをもらったんだ。沖縄旅行に行ってきたので、美ら海水族館で購入したTシャツと色違いでお揃いのボールペン!土産話だけでも嬉しいのに、こうしてプレゼントまでもらえるって本当に有難いよ。しっかりと使い倒すからね!いつも本当にありがとう。

今回も飼い主としての学びがある日だったなー。って思えるのは彼女がいてくれているから。まだまだ二人でやりたいこともあるし、そんなこと言ってるそばからやりたいことが増えてくるだろうなー。

これからも飼い主を楽しませてね。

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