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1.「NISA」のキホンを再確認



皆さまは、すでに「NISA」を始めておられますか?
NISAのキホンと対策を整理しておきましょう!

NISAのメリット


 NISA(ニーサ)は「少額非課税投資制度」の愛称です。
 国を挙げて「貯蓄から投資」を促進し、個人の資産形成を支援するための税制優遇制度です。NISA口座内で購入した株式の売却益と配当金、投資信託の売却益と分配金などが非課税(通常は20.315%で課税)とされます。

 iDeCoと異なり、自分の都合で好きなときに資金を引き出せます。
 NISA口座は売買手数料を無料とする金融機関が多いこともメリットです。

 2023年までの旧制度には非課税期間の期限がありましたが、2024年からの現制度は「無期限」となり、一定額まで非課税投資をずっと継続できます。

(注)NISA(Nippon Individual Savings Account)・・・ 少額非課税投資制度


まずは、NISA口座を開設!


 NISAを始めるに、まず銀行または証券会社に口座を開設します。NISA口座は1人1口座のみ開設可能で、金融機関の変更は年単位となります。

 ネット証券会社は商品の品揃えも多く、手数料が安く設定されている。
 銀行は株式の購入ができず、投資信託の商品数も少な目である。
 リアル店舗のある大手証券会社は、手数料が高めに設定されている。
など金融機関により違いがあります。

 すでにNISA口座を保有しているけれど、投資商品の品揃えやサービス内容に不満がある、あるいは経営状態に不安があるなどの理由で、他の金融機関に変更したい場合もあるでしょう。

 翌年から金融機関を変更するためには、当年の10月頃までに、所定の変更手続きを完了させておく必要があります。
 変更を希望する年の1月以後に変更前のNISA口座で買い付けてしまうと、その年分は金融機関を変更できないので注意してください。

 また金融機関を変更しても保有している資産の新口座への移管はできず、変更前後のそれぞれのNISA口座で非課税投資を並行する形になります。

 口座変更により金融資産管理の手間も増えてしまうので、最初の口座開設時は慎重に金融機関を選びましょう。

重要★ 商品数が多く手数料が安い、ネット証券会社を選択しよう!


「NISA」の留意点


 NISA口座内の配当金・売却益が非課税となる反面で、売却損失はないものとされます。
 NISA口座内の売却損失は、他口座の売却益・配当金と損益通算(赤字と黒字の相殺)はできず、翌年以後へ損失の繰り越しもできません。

 NISAでは、値上がりが期待できる個別銘柄、配当利回りが高い金融商品の選択が最も大切となります。
 もちろん非課税投資を無期限に継続できるため、含み損を抱えてしまった金融商品も、しばらく気長に値上がりを待つこともできます。

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