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初めての岡山旅

京都に仕事絡みで行く用事があると、いつもならそのまま京都に泊まり、京都を楽しむ感じでした。
が今回、少し足を伸ばし岡山へ行くことにしました。
これが、まぁまぁな距離と後で気づくのですが、それ位初めて行く場所って土地勘とか距離感とかないのですねぇ、自分で笑ってしまう。

理由は2つ
大好きな作家さんの展示を観たい
大原美術館へ行こう!

初めての土地は、チケット取るのやどこに泊まればうまく回れるかなどドキドキすることやめんどくさいこともあるけれど、結果自分の中に新しい風が吹き脳内が活性化された気がします(大袈裟 笑)
そんな岡山旅のことを書きたいと思います。

素描家 shun shunさんの線の世界

shun shunさんを知ったきっかけは大好きな作家小川糸さんの「ツバキ文具店」の挿絵でした。物語の世界観、鎌倉の風景がとても合っていてジワジワと浸透するように好きに、そして大好きなりました。

shun shunさんが挿絵された本や作品達

今までも個展にチャンスがあれば伺ってはいたものの、この「線だけ」の世界をどうしても体感したかった。案内には「final」の文字。「これは行くしかない!」となりました。


照明を消し、差し込む光がまた美しく…

結果、やはりこの目で観て、空間に身を置けてとてもとても幸せな気持ちになり、本当に来てみて良かったと思えました。

岡山駅からはバスで40分ほどのところでの個展。途中こんな場所におしゃれなギャラリーなんてあるのかしら?なんて道が続いて不安になるも、また街が現れてホッとして、なんとか無事到着。

でもそんなに不便ではなくて、バスは1時間に3本もあるしお値段も300円ちょっと。私の住む静岡県に比べたら良心的です。ギャラリーのオーナーさん(だと思われる)のお話では結構車をやめてバスを使っている方も多いんだとか。

オーナーさんとは作品のことはもちろん、地方都市公共交通機関あるあるで盛り上がり、この後向かう倉敷情報もゲット!色んなお話を楽しめました。

年始100リスト 大原美術館 

実は、今年の年始やりたいことリスト100に「大原美術館へ行く」を筆頭に挙げていた私。
でもずっとプランを練っていたわけでもなく、忘れていたに近く…
今回はまず、京都行きが決まり、 shun shunさんの個展が同じタイミングであるなら是非!となり、
さらに岡山まで行くなら、大原美術館でしょう!という流れ。何かお導きがあったような感じです、はい。

そんな大原美術館は、私が言うまでもなく本当に本当に素晴らしくて、感動の嵐でした。
教科書に載ってるような西洋美術の絵画が、あんなにも近くて、そしてゆっくり観られるとは…
私の住む街ではまずこんな展示はまずないし、東京でもこれだけの絵画を観ようとしたら、随分並んで、しかも人混みの中で観る事になると思うと、これはなんて贅沢な時間だろうと感激しました。
今回、音声ガイドをつけたのも良かったです。600円とリーズナブル。

東洋館や民藝館も素晴らしいです。(素晴らしいの連発失礼します💦)
静岡県が誇る芹沢銈介美術館も大好きですし、東京民藝館、そして河井寛次郎記念館など、気づくと民藝にゆかりのある所を訪れていた私。でもそれは作り手、作家の側から観るばかりでした。
今回、大原美術館を作った大原孫三郎さんを軸に観るとまた違った視点となり、そして点が線で繋がる面白さがありました。

急遽岡山行きを決めたので近所の図書館にて借りてくる。
行く前には読みきれず、現在進行形。

大原美術館の前にある大原本邸も良かった、すごく良かった!お迎え下さるスタッフひとりひとりの声かけがとても心地よいところです。旅人への包容力半端ない!大原美術館へ行ったら、是非是非大原本邸も体感してみて下さい。

歴代当主な言葉、重みあります。

倉敷の街の素晴らしさ

今回、初めて訪れた倉敷。美観地区の歴史を感じる街並みは言わずもがな。
なのですが、それ以上に感動したのは、観光地なのにその街が生きている感じがすごくしたことです。
そこに生活する感じがあるのがとても好きでした。

店先にあるこのちっちゃな機械でほうじ茶を作るのだそうです。

商店街のお肉屋さんでは40円揚げたてコロッケ。
お爺さんがやってるお茶さんのほうじ茶の香りの良いこと。
畳屋さんの仕事風景
作り酒屋さん
ふらりと入ったおばんざい屋さんの店員さんの心使い。
(ひとりの私に、店員さんから半分にしますか?と聞いて下さり、おかげで色々食べることができました。)

最初に行ったギャラリーのオーナーさんもおっしゃってましたが、裏手に若手の作家さんやカフェが色々あり、ひとつひとつにお店の方や作っているかたの顔が見えるのも良かったです。

最後に

また、行きたい所岡山、倉敷、大原美術館となりました。それはやっぱり「ひと」のパワーを感じたからではないかと思います。

追記
きっとひとりひとりがとっても岡山のこと、倉敷のことが好きだからこそのパワーなのではないでしょうか。だとしたら地方の街に暮らす自分が出来ることは、まず自分の街が好きになること。(現時点でも結構好きですけど)そして誰かと比べることなく、どうすれば更に好きになれるのかを考え行動することだと改めて考えた岡山ひとり旅でした。

最初の写真と同じ場所、大原本邸、「思索の間」にて
大原孫三郎さんはここで何を巡らせだのだろう…





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