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ぱちんこ依存症のお話

NOTEのネタ自体はある程度ストックしていましたが今月は優先度的に後回しになっていました。少しツイッターで触れてしまったので書いてしまおうと思います。あくまでも個人の考えであります。
※「日常生活に弊害が起きる病的段階の症状」をして依存症と表記させていただきます。

まずは色々な事を分けていきます

その1、現場を分ける

ある食事依存の透析病患者の話

食事依存の糖尿病で透析中の患者が居ます。

病院は治療、入院による食事療法やアドバイスを医師の専門的な知識に基づいて行っています。
家庭内では学んだ知識や指導を基に食事管理、日常介護、心的ケアを行っています。
こっそり顔を出す飲食店には、来店があったら連絡を頂き何を食べたか教えて頂くようお願いしています。
なじみの小売店にはお願いの結果購入してきた菓子などを可能な限り返品させてもらっています。

病院の先生はプロですが病院外の現場では手が出ません。あくまで病院内においてです。

家庭は病院内では医師の指示に従います。飲食店や小売店にはお願いをすることしか出来ません。

飲食店や小売店は販売拒否はできません。飲食店が食べたものの連絡するなんてのは超特例ですし、小売店も長い付き合いの個人商店で馴染みの所だから可能だっただけです。もちろんほとんどのお店では不可能ですし、全ての飲食小売り店は糖尿病の透析患者に販売をしてはならないなんて法律も不可能でしょう。直接命に係わることであってもです。病院内のコンビニがどれだけ憎くてたまらないか他人には理解はしてもらえないでしょう。

それでも各現場で可能な事が見つかり、情報の共有が出来るようになったことは革命的でした。少なくとも症状悪化の原因が不明であった部分の多くが判明する様になったからです。それでも現場が多いと難しいのは確かです。

さて、ぱちんこ依存症において現場を大きく分けてみます。


ぱちんこホール(依存先の現場) 家庭(弊害を受ける現場)

ぱちんこホールは依存症のまさに現場です。一方家庭は依存症による弊害を受ける主な現場です。

簡単に分けるため家庭としましたが、家庭以外にも病院、NPO法人、専門家等の現場があります。もちろん各所で出来る事は異なります。
中には現場を家庭内にて活動する場合もあると考えられます。
ただしあくまでも一時的な状態であり、対応者の主体では無いはずです。

中には対応できる人が少ない現場もあります。代表的なのは政治行政の現場でしょう。政治行政の現場で動ける方は少ない為、政治行政の現場に集中して頂くのが一番の助けとなります。よろしくお願いします。

その2、依存対象を分ける

ぱちんこ依存症ですが、人によってイメージがバラバラな感があります。
多分なのですが、ぱちんこ依存で全部ひとくくりにしてるからでは無いでしょうか?ざっと分けてみます。

〇ぱちんこの射幸性依存・・・(出玉、勝ち負けを求めて)
〇ぱちんこ機依存・・・(機械の面白さを求めて)
〇ぱちんこ店依存・・・(パチンコ店の空気自体を求めて)
〇ぱちんこコミュニティ依存・・・(社交場や交友の道具を求めて)
〇消極的依存・・・(他に依存する物がないからたまたま)

ざっと5つに分けてみました。
上2つのイメージが強い人ほど批判的な意見、下2つのイメージの人ほど擁護的な意見じゃないでしょうか。
実際は複数に依存しているでしょうし、対象が多いほど依存から抜け出すのは難しいでしょう。

しかしタイプがわかれば効果的な対応策を具体的に考えられます。

射幸性依存ならトロフィー(勝った証)を得られなくするのが効果がありそうです。金銭的な弊害が一番大きいのがこのタイプでしょう。即効的なのは出禁にする事ですかね。ただどのみち他の射幸性からも引き離す必要があるでしょう(公営ギャンブルや宝くじなど)。今やネット購入ができる時代なのでそこも考えないと。業界的には出玉規制、広告規制を強力に進めた結果ここだけに依存している層は実は既に離反してしまっていると感じます。それは売上、稼働機種、稼働人数にはっきりと表れています。

ぱちんこ機依存ならまずは家にぱちんこ機置くのはどうでしょう?少なくとも金銭的弊害は解消できます。ホールは検定切れの古い台を寄付して機械業者が家庭用にしてしかるべき場所を経由して渡すとか。それなら廃棄金額を考えれば安いものです。
もしくはメーカーが各営業所に自社機械を依存症の方が打てるようにして、その代わりに機械についての意見をもらってはどうでしょう?
のめりこみ時間のコントロールはそれからでしょう。

下の3つについては正直金銭的弊害は少ないでしょう。
ひとつの回答として1円ぱちんこや0.2円ぱちんこなどが答えとして用意されています。そして現在ホールの稼働を担っている方たちも実はこの方達です。年金暮らしの年配の方や若くても低貸専門で遊んでいる方達です。
はっきりいって年配の方はこれからも減っていきます。
中年層は健康志向と可処分所得の減少で他へと移っています。
若年層はスマホが最強です。お子様のYOUTUBE視聴時間マジヤバイ。

正直ここのタイプの方は依存症と言うべきではない人がほとんどだと思っています。ただし時間的弊害が出ている方の場合は時間や回数制限がいいかも知れません。17時以降は帰宅の声掛けをするとか。今まででもご家族から帰るよう伝えてと電話がありますが(笑)
来店回数を制限とか、金額を制限とかは実はこの層向に効くんじゃないかなと思う反面どこからが依存症かの判断が難しいと思います。

業界外と業界内のギャップはここの認識違いだと思います。
そして十把一絡げの対策案に対して、各自が個別のタイプを持ち出して話をするからそりゃ意見は合わないでしょうよ。だってすべてに効く馬鹿でもわかる対策って究極的にはぱちんこ無くせしかないもの。

私は食事依存の糖尿病患者の為に病院から家までの間の飲食店やコンビニつぶせとは言いませんよ、言ったら馬鹿だと思われるから。

現実的に出来ることを少しずつ増やして、正しく共有し、かつ必要な人にのみ即効性のある対処法を個別で行うべきじゃないかな。

おまけ 現在こんな状況でござる

ぱちんこ業界、ホールの現在の対応状況

〇リカバリーサポート(外部)への連絡先掲示
〇啓発ポスター掲示
〇啓発文言の記載(チラシ等にも)
〇依存症自己診断表の備え付け、自己申告家族申告プログラム
〇安心パチンコ・パチスロアドバイザー制度等。もちろん資格貰いました!
〇機械の射幸性抑制(各種新規則による規制等)
〇広告宣伝規制(最近やっと残りの県が来店規制が始まり一息)

因みに話題の依存症対策団体については「各現場」と「本人と家庭」が「気持ちよく」協力出来る様に期待しております。「現場」と「現場」の話はそれからね。じゃないと利権確保だと邪推されますよ!利権チョーダイ!

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