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ファンタジーと異世界

休憩中のリーダー女性社員が何か作業をしているのを発見。どうやら少女漫画等が趣味との事で新刊のスケジュール表をチェックしていました。表を見せて貰いながら「知らない出版社だらけだね」と言うと異世界モノのWEBコミック出版社が多いからとのこと。その後話の流れで「ロードス島戦記」の名前を出したら何故か食いついて「カシューに惹かれる理由とファーンに惹かれない理由(笑)」で盛り上がることに。どうも彼女はアニメ版のみしか知らないとの事。そっか、アニメしか知らないってのもあるのか。ファンタジー好きならマンガや文章のも面白いよーと布教。良いことしたね(?)

僕が幼いころ、身の回りはファンタジーだらけでした。本を読むのが好きだった子供時代は「ナルニア国物語」「ゲド戦記」「ホビットの冒険」「指輪物語」「モモ」「グインサーガ」辺りは特に好んで読んでいたかな。(ちなみに同時期読んでいたマンガは父親の趣味で横山光輝さんの中国史シリーズや戦国史シリーズ。国や時代が違う同じ顔探しという遊びが出来ます)

ファンタジーのどこにそんなに惹かれたのか考えてみた。

「自由と開放」

「両親の庇護からの自由」「家と学校という限られた空間からの解放」子供がごく当たり前に持つこれらの憧れを満たしてくれたのがファンタジーだったのは間違いない。お陰で妄想癖の強い子供になったのは幸か不幸か……。

「勇気と苦悩」

ファンタジーの主人公たちが持っているのは「力」では無く「勇気」「苦悩」であった。それは「力のない子供(オーク基準)」であった僕にとって共感しやすい存在に。逆に「強い力」を持つ主人公は「より強い苦悩」を抱えていた。子供にとっての「力ある存在」とは「大人」でした。「力のない子供」でも「勇気」を出せば「主人公となれる」事を、「力ある主人公」の「苦悩する姿」を見て「力を得たら(大人になったら)」を考えるきっかけに。それ自体がひとつの「成長」であったのでしょう。

「困難と冒険」

最後に共通するのはファンタジーの世界は「困難」だらけである事。外の世界は考えていたような楽園では無く、大変な世界でした。それでも時に泣き言や恨み言を言いながら困難を越えた先に開ける視界。これこそが「冒険」なんだ!実はファンタジーの世界に記されていたのは現実での「冒険の手引き」だったのです。(若干気づくのが遅かったのが悔やまれます)


今流行の異世界モノと呼ばれていても色々あります。せっかくの異世界なのに個人的に「逃避先が広がりの無い世界(面白さとは別)」と感じる作品も色々と。

願わくば異世界モノに触れている子たちも僕と同じモノを得られますように。


???「ツィデпiコツチ乃セカィNιオィデ……ォィデ............

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