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地域で農家と漁師の暮らしに触れる

Food × Sustainability Talk vol.15には、髙島千聖さんと石原来美さんをゲストに迎えました。学生時代には農業団体の活動をし、今は北海道と東京と京都を行き来しながら食品商社で働く高島さんと、日本各地の漁師さんを巡っている石原来美さん。地域を巡る2人と、それぞれの地域での暮らしについて聞きながら、地域にいるからこそ見えた考えを共有し合いました。

生産者は自然と対峙する仕事

農業と漁業に共通するのが、天候や海のコンディションのようなコントロールできない自然と向き合う仕事であること。石原さんは漁業の魅力を、命を取るか取られるかのピリピリ感がたまらないと語っていた。自然と真摯に向き合って働く人たちはかっこいいな。

地域の豊かな暮らし

どんな地域でも豊かな暮らしがある。2人が地域を訪ねるとき、そこに住む人たちを訪れて現地の生活に入り込んで過ごす。日々暮らす中で、自然に触れながら野菜を育てて漁に出かけて食べる、そんなシンプルな生き方を体験してきたという。するとその地域が、また帰りたくなるような存在になったという。
短期間で観光名所だけを巡るだけではその地域のことは分かりきれない。暮らしに入り込んでこそ深く知ることができるから、旅をするときは現地を知れるような楽しみ方をしたい。
2人の話を聞きながら、都市も地方も含めて、豊かな暮らしの定義は十人十色だと思った。シンプルな生き方も、刺激的で目まぐるしい生き方も、絶対的にこんな暮らしが豊かだというものはないし、だからこそ自分で選んだら良いと思う。それでも、2人のように、色んな人や地域を訪ねることで多様な世界を見ると、豊かさのものさしをいくつも持てて良いのだと思う。

好きなことと働くこと

日本各地を飛び回りながら、その地域の農家さんや漁師さんの生活に入り込んでいく2人。その生活を楽しみながらも、大学を卒業した後どう仕事していくか悩んでいる。私もどうやって仕事を選んだらいいのかわからなかったし、好きなことをしながら仕事をすることってできるの??ってずっと思っていた。
それでも、自分が楽しみながら、それが誰かのためになる、そんな形で仕事をしたいなと思う。自由に生きて楽しく活動をしていると周りにも良い影響があるはず。卒業後は仕事に就くべきだ、とか、大企業に入るのが良い、といった仕事にまつわる大多数の常識はあるかもしれない。でもそれと比べるのではなく、自分がいいと思う道を信じるべき。周りの人と違う道を進むことは勇気がいるけれど、それで良い。悩んでいるということは、周りと違う道を進んでいるということだからそれで良い。そう思いたい。

今回のポッドキャストはこちらから聴いてもらえます👉
前編) https://anchor.fm/food327sustainability-talk/episodes/ep-e1hj1do

後編) https://anchor.fm/food327sustainability-talk/episodes/ep-e1hj252

ゲストプロフール▷
●髙島 千聖
1998年生まれ。「里山資本主義」という本をきっかけに地方に魅力と可能性を感じ、立命館大学文学部の地域観光学専攻に入学。京都府伊根町の活性化に取り組む学生団体にて4年間活動し、卒業した今も伊根町のために新たなプロジェクトを構想中。地方の自然と共存した暮らしや産業を守るべく、自分の知った地域と学生とを繋ぐ「都市農村交流」に取り組んできた。現在は「つくるを食べるのもっと近くに」というミッションを掲げる北海道の食品商社に務める。

●石原来美
1999年生まれ。立命館大学食マネジメント学部に入学し、バイト先での食品ロスがきっかけで食べ物がどのように作られているかという食べ物の背景に興味を持ち、第一産業の生産者さんを巡る。その中でも漁業にハマり、現在は九州、東北など全国のいろんな漁師さんのところに訪れて、漁業を学んでいる。漁業に対して人々がより気軽に関われるように漁業のハードルを下げたいという想いを持つ。

Food × Sustainability Talk▷
食とサステナビリティをテーマに、毎回様々なゲストと共にあらゆるトピックを切り口から話して学ぶイベントです。雑談を通してアイデアを出し合うことで、新しい発見を届けることを大切にしています。
📻 https://anchor.fm/food327sustainability-tal






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