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【サイクル投資その0】目次とちょっと寄り道(貯金の謎)

前書き

・日本の義務教育では、株、債券、投信やETFといった金融商品への投資に関する知識を一切教えられません。日本の大多数の人が個人資産は貯金一本やりです。
・あるいは、ちょっと仮想通貨や個別株をかじる程度で、長期投資をする人がいるかと思えば、大多数は世界株・低手数料の投信にドルコスト平均法一本やりでしょう。
・なぜ、このような状況になったでしょうか。
(預金が良いことという価値観の定着)
・遡ること第二次世界大戦後、空襲で大都市のインフラや民間工場はずたずたになりましたので、戦後復興のためにインフラ・家屋・ビルの整備や、そのための原材料である鉄鋼等素材の生産が必要になりました。
・さらに何が足りないと言えば設備投資のためのお金でしたので、政府は一大キャンペーンとして、日本の戦後復興のために貯金をすることは良いことであると訴えたわけです。その結果、国民から集めた預金を銀行がインフラ整備や産業に融通することで、日本は高度経済成長を迎えることができました。
・ですが、今では日本経済は成熟化し社会インフラや住居も整備され、むしろ銀行は預金が余って困るくらいの状況になっているわけですが、預金が良いこと、という価値観はいまだに受け継がれています。例えば、お年玉は貯金される(ないしそのほうが良いと考える)家庭が大半なのではないでしょうか。

・結果として、将来の貯蓄といえば、
①預金しかしてない、、、
②ちょっと株に手は出してるけど戦略とかない、、、
③何かしないといけない、将来のために投資をしたいと思っているけど投資の知識にそこまで自信はない、、、
④仮想通貨のようなよく分からないリスクはとりたくない、、、
⑤勝算がない中で宝くじのように仮想通貨や個別株、FXに手を出してしまったけど戦略もないので継続して勝てない、、、
・このような人が多いのではないでしょうか。
・また、長期投資といえば、世界株への定時定額投資(ドルコスト平均法)くらいしかソリューションの提示がない状況にあるかと思います。

・確かに、個人投資家がプロ並みの知識をもとに投資をすることは難しいかもしれませんが、ここでは、ある程度戦略をもつことで、勝算のある長期投資方法(サイクル投資)をご説明したいと思います。
・簡単にいえば、最低限の世界経済と人間心理の仕組みをふまえたうえで投資を行うというものです。
・具体的にこうすれば絶対もうかる、という手段ではなく、自分の頭で考えて長期投資を行う方法をご説明します。

目次

【サイクル投資その1】投資の本質

・そもそも、投資とは何なのでしょうか。まず、大前提となる投資の本質(リスクとリターンの関係)と投資で成功する鍵(投資家心理の把握)をご説明します。

【サイクル投資その2】株価はどのように決まるのか

・株価とはどのような仕組みで決まり、投資家はどのように向かい合うべきなのでしょうか。株価を決めるファンダメンタル・投資家心理のサイクルと、その捉え方をご説明します。

【サイクル投資その3】世の中にはサイクルで動く

・株価は企業利益・投資家心理のサイクルで決まります。では、そもそもサイクルとは何なのでしょうか。景気サイクル・企業利益サイクル・株価サイクルを通じてご説明します。

【サイクル投資その4】株価サイクルに影響を与えるサイクル①

・景気サイクルについてご説明します。

【サイクル投資その5】株価サイクルに影響を与えるサイクル②

・企業利益サイクルについてご説明します。

【サイクル投資その6】株価サイクルとその向き合い方

・株価サイクルのご説明と、その把握方法(景気サイクル(米・日・欧・中)、バリュエーション、投資家心理)についてご説明します。

【3分解説】株式のバリュエーションのつかみ方

・投資判断の基準となる主要な投資指標についてご説明します。

【3分解説】株式のバリュエーションの使い方

・景気サイクルに応じた投資指標の活用方法についてご説明します。


【サイクル投資その7】景気サイクルのつかみ方①(GDP、鉱工業生産指数、物価指数)

・景気サイクルを把握するための主要指標3つのご説明をします。

【サイクル投資その8】景気サイクルのつかみ方②(米国)

・景気サイクルを把握するうえで最重要な米国の主要指標をご説明します。

【サイクル投資その9】景気サイクルのつかみ方③(日本)

・日本の主要指標をご説明します。

【サイクル投資その10】景気サイクルのつかみ方④(欧州)

・欧州の主要指標をご説明します。

【サイクル投資その11】サイクル投資①

・サイクル投資の方法と具体的な投資先(先進国上場企業)についてご説明します。

【サイクル投資その12】サイクル投資②(長期利益成長が見込まれる業界)

・具体的な投資先(長期利益成長が見込まれる業界(生活品・ヘルスケア・ITプラットフォーマー))についてご説明します。

【サイクル投資その13】サイクル投資③(投資候補となるETF)

・投資候補となるETFについてご説明します。

【サイクル投資その14】サイクル投資④(投資タイミング)

・具体的な投資タイミングと考え方について、簡単なシミュレーション結果に基づいてご説明します。

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