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①企業分析・マーケティング分析、②景気サイクルを活用した投資方法、③魅力ある地域産品の紹介記事、④世の中の気になる問題の解説記事を書いております。 また、地域産品の魅力をご紹介する別サイトも運営しております。是非お立ち寄りください。 https://oneyusaku.com/

マガジン

  • 【簡単だけど奥が深い投資方法】サイクル投資の方法

    証券投資理論(といっても主に図式でご説明するので初心者の方でも分かりやすいと思います)をベースとした景気サイクルの把握方法と投資方法をご説明します。

  • 3分解説

    世の中の気になる様々なことを3分程度で解説していきます。

  • 景気サイクル分析

    主要な経済統計から景気サイクルの現状を探ります。

  • 企業分析入門

    ・株式投資や就職活動、商談など、企業について調べないといけないシーンはありますが、そもそも良い企業とは何か、という観点をふまえた企業分析はあまり見かけません。 ・また、網羅的に評価項目を並べるだけで、結局何をどう評価したらいいの?と途方にくれる企業分析も多いです。 ・そこで、良い企業の定義から始まり、定量(財務)・定性(事業性評価)面から企業を分析し、良い企業かどうか評価する方法をご紹介します。

  • マーケティング入門

    誰でも手軽に始められるマーケティング入門です。

最近の記事

  • 固定された記事

【サイクル投資その0】目次とちょっと寄り道(貯金の謎)

前書き・日本の義務教育では、株、債券、投信やETFといった金融商品への投資に関する知識を一切教えられません。日本の大多数の人が個人資産は貯金一本やりです。 ・あるいは、ちょっと仮想通貨や個別株をかじる程度で、長期投資をする人がいるかと思えば、大多数は世界株・低手数料の投信にドルコスト平均法一本やりでしょう。 ・なぜ、このような状況になったでしょうか。 (預金が良いことという価値観の定着) ・遡ること第二次世界大戦後、空襲で大都市のインフラや民間工場はずたずたになりましたので、

    • 【3分解説】株式のバリュエーションの使い方

      ・ここでは、前回ご説明した投資指標をふまえて、およそ10年程度の株価サイクルの各局面に沿った投資テーマをご説明します。 ・株価サイクルは、大きく分けて5つの局面(①金融緩和・財政出動期待、②業績期待前半、③業績期待後半、④金融引締め懸念、⑤業績悪化懸念)に分けることができます。局面に応じた投資先として、以下の5つのETFを具体例としてご紹介しながら、順に説明していきます。 (金融緩和・財政出動期待) ・景気悪化・企業の業績悪化が進行する中で、政府による財政出動や中央銀行

      • 【3分解説】株式のバリュエーションのつかみ方

        ・ここでは、株価を評価するための投資指標についてご説明します。 ・株価を評価するということは、ようするに投資候補の株価に投資すると儲かるか、儲からないのか、ということですから、こうした判断ができる何らかの基準が投資指標と言えます。 ・ここでは、投資指標として、長期で株価が上昇するかどうかの指標(ROE)、現在の株価が割安・割高か判断する指標(PER、PBR)、株価の上昇ではなく配当の高さを判断する指標(配当利回り)についてご説明します。 (ROE) ・長期で株価が上昇する

        • 【2022/03/01】(定点観測)モニタリングETFの価格推移

          ・以下のモニタリング対象としているETFの価格推移を定期更新します。 ○モニタリングETF バンガードの「バンガード米国生活必需品セクター(VDC)」(経費率0.10%) バンガードの「バンガード米国ヘルスケア・セクター(VHT)」(経費率0.10%) インベスコの「インベスコQQQ(QQQ)」(経費率0.20%)

        • 固定された記事

        【サイクル投資その0】目次とちょっと寄り道(貯金の謎)

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        • 【簡単だけど奥が深い投資方法】サイクル投資の方法
          17本
        • 3分解説
          9本
        • 景気サイクル分析
          4本
        • 企業分析入門
          3本
        • マーケティング入門
          3本

        記事

          【2022/3/01更新】(日本)鉱工業生産指数

          直近値の状況 ・2022/3/01公表の直近値(1月)は95.2で前月から1.3ポイント悪化しました。また、実現率▲6.7%(▲2.6%)、予測修正率▲3.5%(▲2.4%)と前回から悪化しています。 ・部材不足を受けた自動車の減産が下押ししており、指数としてはマイナス側に振れていますが、先行する米国の景気回復に後追いする形で、国内の生産活動も回復に向かうとみられます。 指数説明 ・製造業・鉱業(石炭や金属など地下資源を採掘する業種)の生産量を指数化したもので、世界中の

          【2022/3/01更新】(日本)鉱工業生産指数

          【企業分析3】企業の評価(定性分析)

          ・前回は、モスバーガーを事例に財務諸表を中心とした定量分析により、企業を評価する方法をご説明しました。定量分析の結果は以下の通りでした。 ①特別優位性のある参入障壁があるわけではなく、利益率は低い水準にあるものの長年黒字を維持していることから純資産が蓄積されており、財務の安定性は非常に高く投資余力が十分にある状況です。 ②過去の投資は一部従業員が増えた時期(2010年前半)はあるものの、基本は事業で稼いだ収益の範囲内で投資を行なっており、売上高は緩やかに増えているものの、収

          【企業分析3】企業の評価(定性分析)

          【企業分析2】企業の評価(定量分析)

          ・前回は良い企業の定義と、良い企業であるための必要条件を説明しました。 良い企業:「長期で稼ぐ力を向上し、企業価値を高める」 良い企業の必要条件: ①各事業の生み出す利益水準を維持・向上できる何らかの参入障壁がある ②長期で稼ぐ力の向上に貢献する事業の入れ替え・人への投資、設備投資など資源配分を行ってきた結果、今後も高い収益を生み出すことが期待できる ③今後も適切な事業の入れ替えと設備投資の決断を下すことが期待できる経営陣がいる・次世代経営陣が育っている ・ここでは、良い

          【企業分析2】企業の評価(定量分析)

          【2022/2/22更新】(ドイツ)Ifo企業景況感指数

          直近値の状況 ・2022/2/22公表の直近値(2月)は98.9で前月から約3ポイント改善しました。また、アナリスト予想の96.5を大きく上回っています。 ・2021年半ばからの新型コロナ感染拡大と部材の調達難を受けた生産活動の停滞から一旦反発し、2022年に入り景況感は回復基調にあることが確認できました。 ・昨年末に腰折れした実際の生産活動(鉱工業生産指数)もまた回復に向かっていたと見られます。 指数説明 ・輸出が経済のドライバーである欧州最大の経済規模であるドイツの

          【2022/2/22更新】(ドイツ)Ifo企業景況感指数

          【2022/2/22更新】(米国)消費者信頼感指数

          直近値の状況 ・2022/2/22公表の直近値(2月)は110.5で前月から0.6ポイント悪化しました。ですが、アナリスト予想の110は上回っています。 ・昨年半ばからは低下していますが、足元でインフレが進む割には、賃金もしっかり上昇していますので高い水準を維持しています。 指数説明 ・世界経済を内需で牽引する米国の消費者景況感を示す重要指標です。 ・非営利団体である全米産業審議会が算出しており、毎月5000世帯にアンケート調査(現状と半年後の景況感に関する項目)から回

          【2022/2/22更新】(米国)消費者信頼感指数

          【企業分析1】良い企業とその必要条件

          良い企業とはどのような企業か ・良い企業とはどのような企業でしょうか。 ・もちろん、だれの目線で見るかで変わってきます。例えば、 ①社会:経済(GDP)の拡大に貢献する、生活の質向上に貢献する、社会課題を解決する ②株主(上場企業・長期投資家):長期で稼ぐ力を向上し、企業価値を高める ③株主(非上場・金融投資家):売却までに企業価値を高める ④株主(非上場・創業家):ステークホルダーへの利益分配を保ちつつ企業理念を達成する ⑤労働者:キャリア形成の実現、企業理念と価値観の

          【企業分析1】良い企業とその必要条件

          【マーケティング解説③】中小のマーケティング

          ・前回、マーケティングの戦略として以下6つの要素を統一感を持って決める方法をご説明しました。 1提供価値:どのような価値を提供するのか 2顧客:誰に提供するのか 3競合:顧客に対する提供価値が競合する先はどこなのか 4差別化:顧客が競合ではなく自身を選んでくれる理由は何か 5強み:競合が自身を模倣することができない理由は何か 64P:戦略を実現する4つの手段。プロダクト、プライス、プレイス、プロモーション ・ですが、実際のところ、どれだけ経営資源を保有しているかによって戦略

          【マーケティング解説③】中小のマーケティング

          【マーケティング解説②】マーケティングの戦略立案の方法

          ・前回はそもそものマーケティングとは何か、という点をご説明しました。 ・ここでは、具体的にどのようにマーケティングの戦略立案をすればよいのか、という点をご説明します。 ・特に考える順番があるわけではなく、以下の4つの要素を相互に行き来しながら漏れなく検討し、結果として統一感のある戦略を立てることになります。 1提供価値:どのような価値を提供するのか 2顧客:誰に提供するのか 3競合:顧客に対する提供価値が競合する先はどこなのか 4差別化:顧客が競合ではなく自身を選んでくれる理

          【マーケティング解説②】マーケティングの戦略立案の方法

          【マーケティング解説①】マーケティングとは

          ・そもそもマーケットとは何かでしょうか。 ・資本主義経済の基本的な仕組みがマーケット=市場です。不特定多数の買い手と売り手が、お互いのニーズを満たしてくれる価値を提供できる相手を見つけて、価値を交換する場所。世の中のありとあらゆるところで、この市場の機能が働いています(コンビニ、スーパー、自動販売機、、、)。 ・逆に、市場ではなく、国家が価値の交換をコントロールしようとするのが社会主義です。冷戦崩壊後、社会主義国の資本主義化が進んだので、世界中が資本主義に邁進しているという

          【マーケティング解説①】マーケティングとは

          【3分解説】サイクル投資④(投資タイミング)

          ・前回は、投資候補となるETF銘柄についてご説明しました。 ・今回は、これらのETF銘柄にどのように投資すればよいのかご説明いたします。 ・前提としては、今までご説明した、景気サイクル・企業利益サイクル・株価サイクルの見極めが前提にあり、売買タイミングを決めることになります。 ※以下の前提として、生活に必要な資金や、いざというときに出費が必要になる資金は別建てで分けてあることが前提としています。言い換えると、サイクル投資の目的は、いつでも換金できる資産の積み上げではなく、長

          【3分解説】サイクル投資④(投資タイミング)

          【3分解説】サイクル投資③(投資候補となるETF)

          ・前回は、長期的に利益成長が見込まれる業界とはどのようなものかご説明しました。 ・具体的には、先進国でグローバルに展開する資本力のある企業で、生活用品・ヘルスケア・ITプラットフォームを展開する企業群としましたが、では、どのようなETFが投資候補となるのでしょうか。ここでは、SBI証券や楽天証券等、国内の証券会社経由で手軽に購入できるETFを取り上げます。比較対象としては、世界の景気サイクルに最も大きな影響を与え、かつ資本市場からの要求水準の高い米国の上場企業の代表的指数で

          【3分解説】サイクル投資③(投資候補となるETF)

          【3分解説】サイクル投資②(長期利益成長が見込まれる業界)

          ・【3分解説】長期潮流で成長する地域・分野への投資①では、ETFでの投資と、投資地域としては先進国の上場株が候補になる、という点をご説明しました。 ・ここでは、ETFで具体的にどういった企業群に投資をすればいいのか、ということをご説明します。 ・ETFで投資するということは、一定のテーマ(業種、高配当、成長株、小型株など)に沿った企業の集まりに投資することです。 ・では、どういったテーマに投資するべきか、と言えば、それは長期的に利益成長が見込まれる業界になります。短期的な

          【3分解説】サイクル投資②(長期利益成長が見込まれる業界)