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㉖継ぐ

継ご

つ-ごもり 【晦日・晦】

名詞
①月の最後の日。みそか。
出典徒然草 一九
「つごもりの夜、いたう暗きに、松どもともして」
[訳] (十二)月の最後の日の夜、とても暗いときに、松明(たいまつ)を手に手にともして。
②月の終わりごろ。下旬。月末。
出典伊勢物語 九
「富士の山を見れば、五月(さつき)のつごもりに、雪いと白う降れり」
[訳] 富士の山を見ると、五月の下旬だというのに、雪がとても白く降り積もっている。◆「月隠(つきごも)り」の変化した語。

拓殖(つげ)

柘植(つげ)とは、ツゲ科の植物である。「黄楊」とも表記される。

柘植の木材は緻密で硬いため、主に将棋・チェスの駒や櫛などの工芸品に利用される。

次(つぎ)


〖次〗 (次󠄁) ジ・シ・つぐ・つぎ やどる
1.
二番目。つぎの位。つぎ。つぐ。
 「次位・次席・次子・次女・次男・次善」
2.
順序をつける。順序。ついで。
 「次序・次元・日次・月次・年次・序次・順次・逐次・漸次・目次・席次・途次・路次(ろし)(ろじ)・次第(しだい)・式次」
3.
回数・度数などを数える語。
 「第一次・二次会・今次・両次・屢次(るじ)・高次方程式」
4.
やどる。宿泊する。やどるところ。
 「宿次(しゅくじ)(しゅくつぎ)・歳次甲申」
中心元素を同じくするオキソ酸(酸素酸)のうち、酸化の程度の一段階低いものに冠する語。
 「次燐酸(じりんさん)」
塩基性塩に冠することがある。
 「次酢酸鉛」

つが

【ツガとは】
・福島県以西の本州、四国及び九州(屋久島まで)に自生するマツ科の常緑針葉樹。山地の急斜面などに多く、同じような場所に分布するモミノキに似た大木となる。一般家庭での植栽は稀であり、公園や神社の御神木などに使われる。日本以外では韓国(鬱陵島)に分布する。
 
・和漢三才図会によれば関東では本種をツガと呼び、関西ではトガと呼ぶという。しかし、地方によってはイチイ、モミノキ、カラマツをもトガあるいはツガと呼んでおり、かなりの混乱が見られる。
 
・細かな葉が次々に展開していくことから「継ぐ」が転化してツガと命名された。葉は上向きに付く長さ1センチ弱の小さい葉と、横向きに付く長さ2センチほどの大きな葉が交互に並ぶ。裏面には2本の白い気孔線が走るため、光の具合によって白く見えるのが特徴。モミノキに比べると枝ぶりは悪い。
 
・4月頃に咲く花には雌雄があり、雄花は黄色い楕円形、雌花は紫がかった緑色になり、小枝の先に一輪ずつ咲く。

東海道五十三次

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