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温かな一日。

今日は温かな気持ちになれた一日でした。

海外の団体客が泊まりに来ていて、そのうちの一人のおばあちゃんと薬を買うために薬屋に行きました。

元々はタクシーを手配しようとしていましたが、おばあちゃんが不安そうだったので、上司が機転を働かせて、僕が連れて行ってあげる運びとなりました。

薬屋までは車で10分くらいです。

後ろの席に座るかと思いきや助手席に来たので、友だちとのドライブが始まった様でした。

行きの車内でのおばあちゃんの第一声は、

「たまごまる何歳なの?」

でした。

その次の質問は、

「結婚してるのになんで指輪していないんだ?」

でした。

僕は指輪大きいし、汚れたら嫌だから仕事中はしてないと説明しました。

おばあちゃんは、そうなんか、私は三つもしてるんやで、これが婚約指輪、それから結婚指輪、ほんで子供ができた記念指輪がこれな、でも大切なダイヤの指輪は無くしてしもたんや、って話してくれました。

おばあちゃんは日本は綺麗やな、とも話してくれました。

北海道にも沖縄にも行ったことあるよ、とも話してくれました。

薬屋では優しい薬剤師のお兄さんの協力の元、無事に目当ての薬を手に入れることができました。

おばあちゃんは薬を買えたのが、よほど嬉しかったのか、僕の肩に感謝のキスをしてくれました。

ここの前に行った場所では、誰もこんなに丁寧に対応してくれなかったから、余計に嬉しかったみたいです。

帰りの車内では嬉しさ溢れて、これが私の旦那なんや、とか、これが私が育ててる花たちなんやって写真を沢山見せてくれました。

この間、僕が喋った言葉といえば、オーリアリーとか、メニーフラワーズとか、です。

相変わらずの英語力です。

でもその辺の日本人のおばあちゃんに対応している時と同じ気持ちで対応できたのは良かったです。

そして、僕が毎日英語勉強してるのは、こういう時のためだな、ってつくづく思わせてくれました。

きっと飛躍的に英語が流暢になるわけではないけれど、英語続けてたら、今日のように、本当にたまにだけれど、海外の人にも寄り添える日があるんです。

そういう日って、本当に嬉しいのです。

これからも国籍関係無く誰にでも寄り添い、誰にでも教えてもらえる人でありたいです。

そういえば、おばあちゃんの名前聞くのも、僕の名前教えるのも忘れてたな。

まあ、そんなのって、重要じゃないね。


ここまで読んでいただきありがとうございます。