隣のサラリーマン
外出すると興味深い話が聞こえてくることがあります。
昨日タリーズに行きました。
隣に座っていた40、50くらいのサラリーマン二人の会話が興味深かったです。
話の内容は所々しか聞こえてこなかったのですが、どうやら海外に現金を持っていくことについて話していました。
AさんがBさんに、現金100万円を持って中国に行ってほしいと言っていました。
そしてもし承諾してくれるなら、先方の社長に信頼できる日本人がいることを伝えておく、とも言っていました。
何やら怪しい話です。
Bさんも怪しさを感じたのか、何度もAさんに質問していました。
その度にAさんは、『合法的』という単語を何度も用いていました。
合法的な手段として〜、とか、これは合法的ですから〜とか。
仮に合法なことをしているのだとしても、合法的にと、そう何度も言われると逆に不信感が募ります。
僕の勘違いであって欲しいものです。
◇
勘違いかもしれない話がある一方で、勘違いなど犯しようがない間違いのない真実な話があります。
それは同日の夜に訪れた焼鳥屋での話です。
隣に座っていたのは仕事終わりのサラリーマン二人でした。
一人は大きな体格をしていたのですが、話の内容から学生時代は野球のキャッチャーをしていたことが判明しました。
その人と一緒に呑んでいたのは恐らく上司なのですが、この人はキャッチャーの人とは対照的に細い人でした。
しかし二人共にお酒が好きな様子で、二人のテーブルにはドデカい焼酎瓶がズドンと置かれていました。
それを2リットルは入るであろう、特大ジャッキに入れて豪快に呑んでいました。
お酒のお供にはこれまた大量に盛られたポテトと骨付鳥の唐揚げ。
もしかしたら今日二人は仕事で嫌なことがあったのかもしれませんが、今この瞬間は好きなものを好きなだけ食べて、呑んで、幸せなことは間違いありません。
しかもここの焼鳥屋は添えられた漬け物ですら唸る程の美味しさなお店なので尚更です。メインの焼鳥はもちろんの事、米もスープも全部美味しい。
美味しいものを食べられるって、これはもう本当に勘違いしようがなく幸せな事です。
食べることって幸せと密接に結びついています。
幸せな日々を送るために隣のサラリーマン二人のように沢山好きなものを食べていこうと心に誓った一日でした。
ここまで読んでいただきありがとうございます。