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時を知るためにかく

転職活動を始めるにあたって髪を切りに行きました。

それが約二ヶ月前の出来事です。

そして明後日また髪を切りに行きます。

二ヶ月前に刈り上げた部分は、元々刈り上げていたと言われても理解できないくらいに生い茂っています。

眉毛の下くらいにあった前髪の先端は、眼の下を通り過ぎてしまっています。

二ヶ月前には、転職活動がどういう方向に進むのか未知で不明でしたが、今では最終局面の最終面接の所にまで辿り着きました。

二月から四月という二ヶ月。長いようで短い日々の中でも物事は着実に進行しているようです。

寒さに粘られた三月を超えて、遂に桜も満開となり、一足先に咲いた桜たちは散りはじめているくらいです。

自然というものは月日の流れを気づかせてくれるものの一つですが、記録というものも同じく月日を知らせてくれます。

髪を切った日を書いていたからこそ、そこからの日々を知ることができた。

何においても知れるということは嬉しいものです。

だから、わたしは書いているのでしょうし、これからも書くのだと思います。

次に髪を切るころには、どこにいて、なにをしているのでしょうか。

それを知っているのはまだ生えてもきてもいない髪の毛だけなのかもしれませんし、散ってしまった桜だけが知っていることなのかもしれません。

もしくはそのあたりで気持ち良さげに寝ている猫たちは知っているのかもしれません。あいにく猫語を話せないので猫たちがみらいについて教えてくれようとしていても、わたしは理解できませんが、未來というのは知らないほうがいいのかもしれません。

かもしれません。

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