M-1グランプリ素人お笑い評論家
M-1グランプリ観た。ネタバレしちゃってたので、誰が優勝するのか分かってたのに、もしかしたら違う人たちが優勝するんじゃないかって思って手に汗握り締めて観た。
お気に入りは、令和ロマンとヤーレンズとマユリカだった。
ゲラゲラ笑った。
この記事を書くためにもう一度観たら令和ロマンのことを更に好きになった。
M-1の風物詩として、M-1後に素人お笑い評論家が大量に出現するというのがある。
僕も甘んじてその素人お笑い評論家になってみようと思う。
令和ロマンの決勝ネタについて僕なりに良かった点を書いてみたい。
令和ロマンの決勝ネタの内容は、クッキー工場が突然自動車を作ろうと試みる、というものだった。
令和ロマンのネタは素人な僕にでも解説できそうな程に分かりやすいのが良い。
殆どのボケが小さな意外性による笑いだ。
ネタの冒頭で、最近観た動画を再現してみようとするのだが、そこで『ブロッコリー』という効果音が流れる。
Netflixの動画前に流れるあれがブロッコリーって効果音だったら面白いよね、ってので笑ってしまう。
また自動車を作ろうとしている会社が、普段精密機械を作っている工場じゃなくて、クッキーを作っている工場ってのでも、笑ってしまう。
クッキー工場でも自動車を作れるかもしれないけど、普通は作らないよねっていう意外性、Netflixの効果音はダダンなのにその音がブロッコリーっていう意外性。そういう意外性が人を笑わせる。
あとは笑いの王道、フリもよく効いていた。
ネタ中、クッキー工場のライバル会社としてトヨタ社員が登場する。
そしてトヨタ社員が変な行動と言葉を使う。
すかさず、ツッコミ役のケムリさんが、
「そんなトヨタの社員はいません」
と言う。
確かにトヨタのような大企業にそんな人はいないよなってので笑う。
そのあと吉本の社員が登場して、トヨタ社員と同じように変な行動と言葉を使う。
今度はケムリさんは、
「こんな吉本の社員はいます」
と言う。
確かに吉本になら、こんな人もいそうってので笑う。
それに加えて、トヨタにはいないけど、吉本にならいそうってのがフリとなって更に笑える。
こんな感じで素人でも説明できるくらいにわかりやすいのが令和ロマンの漫才の魅力の一つだ。
更には令和ロマンは視覚による笑いをとても有効に使っていた。
人と人のコミニュケーションにおいてメラビアンの法則というものがある。視覚からの情報がおおよそ半分の割合を占めるというものだ。
だからただ立って漫才するよりも、面白い動きを組み込めた方が見ていて分かりやすく、面白さにも結びつく。
その点、令和ロマンのボケ担当くるまさんは動きも面白い。
漫才中に登場するトヨタ社員や吉本社員の動きをとてもコミカルに表現していた。
面白い動きで面白いことを発するので、見ている方は盛大に笑うことができる。
きっと芸人さんたちはこういうことを熱心に勉強して、緻密に漫才のネタに組み込んでいるんだなと感じて、この記事を書く前よりも芸人さん達の凄さを実感している。
令和ロマン、優勝おめでとうございます。
いつも笑いを提供してくださる、全ての芸人の皆様ありがとうございます。
もう既に来年のM-1が楽しみになってきている。
終わり
ここまで読んでいただきありがとうございます。