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北海道④ THEワイルド!川のほとり熊の湯と摩周・阿寒湖

2日目前半の話はこちら⇩
北海道③ 知床とキムンカムイ|たまひろ(Loko)|note

さて、風も強く極寒だったので羅臼岳を早々に出発して、
いよいよ北海道に来て初となる海鮮を食べにみね家さんに向かいます。
いわゆる観光客向けの大盛りの海鮮丼じゃなく、少量で美味しく食べれそうなお店がやっと見つかりました。

途中、美しい川沿いを走っていると道路脇に突然ネットで見たことがある【熊の湯】が登場!
ワイルドな温泉に憧れがあるものの、硫黄臭がきつかったり、虫が多いかもしれない不安で今まで勇気の出なかった私ですが、こんなチャンス二度とないと大喜びで駐車しました。
他にお客さんといえば、地元の軽トラが1台。

川にかかる橋を渡って、中に入ってみると乳白色のお湯。
とても綺麗で驚きました。
地元の方が管理してくださっている善意の温泉で、感謝の気持ちを木箱にお支払いするスタイルです。


美しい渓流沿いにある


目隠しもバッチリ
気持ちよさそ〜

とりあえずズボンをめくって足だけつけてみると、かけ流しの源泉は肌感でいくと60℃ぐらい。
冷たく綺麗な山の水がひかれてホースで調整できるようになっています。
お水を入れても温泉初心者の私たちには熱すぎて結局入れず、足を入れたり出したりしただけですが、軽く火傷をおっても入る価値があり、足が驚くほどスッキリしました!

時刻は12:00。
みね家さんへ急ぎました。
がしか~し!お店についたら定休日という痛恨のミス!

トイレ休憩をする場所もなかったのでとりあえず街へと思い、標津町へ。
ここでも良さそうなランチのお店が見つからずでしたが、オススメしたいのが長谷川菓子舗
美味しいお店が光って見える私は、ここに寄らずにいれませんでした。
大正解!
和菓子と洋菓子を販売されて町民の方に愛され長く続いてきたお店のようです。
種類も多く、どれも美味しそうで人気のチョコレートバターケーキを教えていただきましたが、言うことを聞かずに私のチョイスはベイクドチーズケーキ。
外国人のお客さんが決まって買われるそうです(笑)
翌朝にコーヒーといただきましたが、素朴なホームベイクド風で好み。
合わせて買ったチョコチップクッキーもとても美味しかったです。

13:00標津町出発→14:30神の子池到着。
摩周湖の地下水によってできたと言われている青い清水を湛える池です。
摩周湖(カムイトー=神の湖)の伏流水からできているという言い伝えで「神の子」池と呼ばれています。
これまで訪れてきた青い池シリーズでは、白神山地の青池のような引き込まれる宇宙感はなく、山形の丸池様に似ていて地球系でした。

15:00 阿寒湖にある宿へ向けて出発。
もう日が暮れ始めていたので摩周湖へは行かないと決めたのですが、何故かカーナビがバグって摩周湖にたどり着き、引き込まれそうになる体験をすることとなりました。

身体がぐらぐらしてしまうほどの爆風に冷たい空気、風にひょっと足をすくわれて展望台から落ちてしまいそうで足がすくみますが、そこには引き込まれる美しさがあります。
恐いほどの美しさ。大自然への畏敬の念を抱きました。
※神の子池は摩周湖の隣にあるので地図を見るとそんなに時間がかからないように思いますが山道で小一時間かかるので注意。

屈斜路湖も見えます


摩周湖


途中、もののけ姫のシシ神様のようなエゾ鹿に出会いました。
森の奥からこっちを見つめる変な顔(笑)
普通の顔の鹿も見たので、特別だったのかもしれません。


この後、何度も何度も大きな鹿が道脇にいてドキッとさせられます。

17:00
真っ暗な山道を1時間走りぬけ、今夜のお宿カムイの湯ラビスタ阿寒川に到着です。
もう辺りは真っ暗だったので何がなんやらわからず。
ロビーの暖炉の火がとても暖かくウェルカムな雰囲気を醸し出しています。

お部屋に入るとさりげなくアイヌ模様のタペストリーがあったり、
廊下からベッドルームから外を見渡せるベンチから、
何から何までとてもセンスがよく今までで一番!
明日のモーニングが今から楽しみです。

ディナーは弟子屈の焼肉石花木金を予約していました。
お肉にあまり興味のない私たちには珍しいチョイスですが、店主の想いが伝わるこだわりの美味しい焼き肉屋だというレビューを見て決め、それからランチを食べそびれたこともあり、とても楽しみにしていたディナー。
ですがもう、またあの暗闇の中往復2時間運転するのかと思うと無理でした。。。
予約時に「今、摩周湖近くなんですけど、今から阿寒湖のホテルにチェックインするので19時頃でお願いしま~す!」と軽く伝える私に、電話口から戸惑いの混じった「お待ちしてます。。。」の意味がようやくわかりました。
キャンセルの旨電話すると「いやぁ~、そりゃそうでしょう。阿寒までの道は地元民でも暗いですし危ないですからね!」と。
行きたかった!
そして、ごめんなさい!


18:00
腹ペコ青虫の私たちは阿寒の町へ繰り出し、味心さんへ飛び込みました。
とりあえず、ホタテのバター焼きと、しいたけ、鹿のローストを注文。
さすがにホタテが美味しい!鹿のローストはちょっとイメージと違いましたが噛みしめる肉の上手さ。
とりあえず味チェックをパスしたということで、ホタテのおかわり、鶏ハラミ塩焼き、エイヒレを注文。
先程のホタテはぬるかったのですが、リピート注文して出て来たのはアッツアツで美味!!
エイヒレは私は初挑戦だったのですが、普通では考えられないほどの肉厚。マヨネーズに自家製唐辛子をつけて、めちゃめちゃ美味しい。
この自家製唐辛子の調味料が少し分けてくださいと言いたくなるほどの美味でした。

最後に温かいものを食べたかったので、鶏蕎麦かうどん、どっちがお店の人にオススメを聞いたらばエゾシカと行者ニンニクの丼ものをオススメされて、一度は断ったものの、せっかくだからと注文。
出てきたものは、甘辛いタレとバターに絡められた火のしっかり取ったエゾシカ(鹿はレア寄りで食べたい派)タレがご飯にしみている。。。

これが、
アカンかった!阿寒だけに!(笑)
※観光雑誌にも載る定番メニューなので、口に合わなかっただけだと思います。

オススメされても断る勇気も大切。
自分の直感を信じて注文した方がいいという確認になりました。

19:00
阿寒は北海道全土でも一番大きなアイヌの集落だとされていて、
観光向けですがアイヌの文化を体験できる場所アイヌコタンもあり、ちょうどいいので宿に帰る前に、食後の散歩に出かけました。

20:00
部屋の露天風呂は使わずに、貸し切り風呂に浸かり、部屋に戻ってベンチに座り、ライトアップされた川の向こう岸を通る鹿を見ながら、地酒とおつまみに舌鼓を打ちながら交わすソウルトーク。

最高の夜でした!

3日目につづく。




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